カーネーション あらすじ 第126話

昭和48年3月、聡子は修行のためロンドンへ向かう。
聡子は千代や昌子、近所の人間に見送られて元気に旅立っていくのだった。


優子の店に立ち寄った糸子は、北村から聞いた夫・亘(わたる)との離婚について優子に確認する。
優子は、そのつもりだと答える。

優子は糸子に東京に行くことについて尋ねる。
糸子は、みんなが東京に行きたがる理由を逆に優子にする。

経済、文化の中心である東京に進出することがアパレル会社を大きくするために必要と目を輝かせながら答える優子だったが、糸子には面白くなかった。


夜、八重子が糸子を訪ねてくる。
八重子は、仕事も辛いし、息子・太郎にも誘われているので近いうちに店をたたむことを糸子に告げる。
糸子は東京に誘われている事を打ち明ける。

昌子と八重子はいい話だと糸子に言うが、糸子は興味がわかないと答える。

そして糸子は洋裁を教わった根岸の言葉を口にする。

『ホンマにいい服は人に品格と誇りを与えてくれる
人は品格と誇りを持って初めて希望が持てる』

今の流行の変化が激しいモードを見ていると今まで洋服を色々と作ってきた自分が希望を与える一方でそれを奪っていたのではないかと糸子が言った。

すると八重子は急に立ちあがり、『情けない!』と糸子を一喝して家を飛び出して行ってしまう。そして10分後、風呂敷を持って帰ってくる。

八重子が糸子に渡した風呂敷の中には、安岡美容院の最初の制服と奈津や玉枝と一緒に撮影した記念写真が入っていた。
八重子は、糸子に作ってもらった服が自分達に希望と誇りをくれた大事な宝だと泣きながら伝える。

糸子は、昔の自分に引っ叩かれた気分になるのだった。