カーネーション あらすじ 第119話

昭和39年11月、糸子は21歳の時に父・善作から店を譲られたときの事を思い出していた。
「ええなぁ…あんな格好ええ事できて」
糸子は当時の善作の行動を振り返り、羨ましいと思うのだった。

東京では直子と優子が直接口を聞かないほど険悪なムードになっていた。
ある日の夜、優子のアパートに直子と北村が現れる。
優子のアパートから引っ越した直子は、家に帰ってまで優子の顔を見たくなかったと引っ越した理由を北村に告げると突然、店を辞めると言い出す。

従業員や客はどうするかと問い詰める優子に直子は涙を流しながら、北村が紹介してくれた心斎橋の空き店舗で一人で店をやりたいと訴える。

そんな直子を見て優子は自分は直子の手伝いなので、店から去るなら自分だと岸和田に帰ることに。

岸和田に帰ってきた優子をみて、糸子は今が店を譲るタイミングであると決意を固める。
そして従業員である昌子と松田に優子に店を譲る事を打ち明ける。
昌子と松田は引きとめようとするが、糸子は別に店を辞めるわけではないし、だんじりでも、若い人間に替わって行くと説明する。

安岡八重子にも打ち明けた糸子が夜、家に帰ると北村と優子が聡子達とケーキを食べていた。すると帰宅したばかりの糸子に優子がおもむろに口を開く。

「お母ちゃん…話があんねんけど、ええ?」
優子の真剣な表情に糸子は緊張する。


============== 感想 ====================

今回、直子が「店辞める!」って言い出したのを見たときアホかと思いましたが昔、直子が装麗賞を受賞したときに『姉ちゃんは目標だから、早くまた追い越してくれ』みたいな伝言を松田に伝えていたことを思い出しました。
直子は、再び目の前に行ってしまった優子と勝負がしたくなった…もしくは、自分の店ではないように感じていたのが我慢ならなくなったと思いました。
根本には原口先生の「別の店をもったらそれはカッコいい」ってのがあるのかな?

とにかく、糸子のように商売人として成長した優子と、芸術家のようになっていく直子と、それぞれ道が別れてきたような感じがします。
今日は少しだけしか出てませんでしたが、聡子はどうなっていくんでしょうか?昨日の感じでは、直子のように自らのスタイルを貫くスタンスになっていくような気がします。