カーネーション あらすじ 第112話

昭和35年のある日、糸子は『聡子をもっと褒めてあげるべき』と千代に指摘されてしまう。
糸子は、聡子がテニスで獲った“秩父宮賞”の賞状を仏壇に置き、両手をあわせる姿を聡子に見せると聡子は、とても喜ぶのだった。

既製服商売と言うものが本格的に広がってきたため、オーダーメイドから商売換えをする店が増えてきていた。組合の女性経営者達もまた北村の既製服商売の講義を熱心に聴き、一生懸命にノートにとっていた。そんな中、糸子はあほらしくなり事務所を後にする。

糸子は自分が望んでいた時代の変化を恐れるようになっていた。
ふと隣の木岡履物店をみると店は閉まっていた。

ある日、心斎橋で高級クラブのママをしているサエが店を訪れる。
サエは流行を取り入れようとする優子のデザインに異を唱える。
「ドレスは女を2割3割増に見せて何ぼやで」

糸子はサエの根性据わった姿勢に感心する。
“欲しいものは一つ(男)”のサエに対して自分が欲張りだと糸子は思うのだった。

― 昭和35年12月、直子はクリスマスケーキを食べながら糸子達に卒業したら東京の百貨店に店を出すことを告げる。そしてゆくゆくは、自分の名前のブランドを立ち上げたいと述べる。
一方聡子は、自分がテニスをしても糸子が(姉達のように)喜ばないので進路を決めかねていた。しかし直子は、糸子は関係なく自分のやりたいことをやるように助言する。

昭和36年、優子の子供・里恵が誕生する。