カーネーション あらすじ 第91話

北村の店、『北村商店』が4月15日に開店する事が決まった。

試作品を眺める糸子は北村と周防に自信の表情で告げた。

「絶対売れるよって、生地をできるだけ準備してください」

北村は糸子に反論する事もなく応じる。
その姿を見て糸子は北村商店をなんとしても成功させてやりたいと思うようになっていた。

泉州繊維商業組合の月会合で組合長が新しい時代を切り開けと北村達に伝える。

盛り上がる会合の中、糸子は居心地の良さを感じるようになり自分の気持ちが解かれていくのを感じる。

糸子は、善作や勘助、泰蔵といったかけがえのない人を失ったことで空いてしまった心の穴に周防が入ってしまった事を理解した。

「かなんなあ…人のもんやのに…」
一人で夜道を帰る糸子の目から涙が落ちた。


糸子は開店日まで、余計な事を考えずに働いた。

開店当日、糸子は和服ではなく商品となる洋服を着て工場に現れる。

「無事、開店おめでとうございます」
徹夜をしていた周防に糸子は桜の枝を渡した。

「最後に言わせて下さい。好きでした。ほな、さいなら」
糸子は晴れやかに周防に伝え部屋を出ようとするが周防は糸子の手首を慌てて掴み体を引き寄せた。

「おいもです……おいも…好いとった…ずっと」

2人の様子を北村は廊下から複雑な表情を浮かべて見ていた。


=========== 感想 ==================================

糸子が意を決して周防に告白しに行くのですが、朝から口紅を塗ってます。
昔、口紅について描かれてましたよね。
つまり、糸子は女性モードのスイッチを入れたというわけですね。
周防もそんな糸子に告白されて、「おいも!!」とブーツを守ってくれた嫁さんの事など忘れてしまいます。いや忘れているかどうか知りませんが(笑)
そんな2人を見てる北村さん…どういうこと?