カーネーション あらすじ 第72話

昭和19年9月、栄作達は“だんじり祭”が中止になったことを善作の位牌と写真に向かって謝罪した。
糸子は若者が減り“だんじり”を曳く者も減った戦争に腹をたてた。

小原洋装店に働きに来ている安岡八重子の息子、太郎は八重子の仕事が終わるのを糸子の娘・優子の訓練を見ながら待っていた。
一生懸命に訓練する優子を太郎は褒め、自分も予科練に行き国のために戦いと目を輝かせるのだった。

翌日も八重子を迎えに来る太郎を見て、糸子は『エエ子に育った』と思う。

そんなある日、八重子の様子が朝からおかしいと母・知恵が糸子に相談してきた。
仕事の事で苛立っていた糸子は千代を相手にしようとはしなかった。

光子が店に帰ると安岡勘助が路地から糸子の姿を見ていた。
勘助は光子に『糸やんをよう助けちゃってな』と伝える。

店に入った光子は糸子の前で泣き出してしまう。
八重子は今日が勘助の出征の日だと糸子に伝えた。

糸子は店を飛び出し勘助を追おうとするが勘助と会うことはできなかった。

一ヶ月後、勘助の葬式行列が小原洋装店の前を通り過ぎる。
糸子は勘助の事を思い涙するのだった。