カーネーション あらすじ 第69話

朝、店の掃除をしていると一人の女性が話しかけてくる。
糸子は女性に香典の礼を言って深々と頭を下げ礼を言った。

噂により世間の怖さを知った糸子は、以前にも増して頭を下げるようになった。

「アンタらも頭下げんとあかんやろ!?」
縫い子達に厳しくなった糸子は挨拶しなかった縫い子達を叱った。

小原洋裁店はモンペ教室を再開すると以前のように客が戻ってくるようになっていた。
店には食料を料金の代わりに持った女性達で溢れかえっていた。

しかし、その矢先、大日本婦人会の澤田が店にやってくる。
澤田の顔を見るや糸子は舌打ちしてしまうが、世間と上手くやることを学んだ糸子はすぐ笑顔を作って応対する。

澤田は『モンペはボロキレで作れ』と印刷されたビラを提示し、モンペ教室を閉じるように宣告する。そして意味のないミシンは供出するように糸子に迫った。

糸子は父・善作が反物を売り払ってまで買ってくれたミシンを取られないような方法を考えるが思いつかず、善作の写真に助けを求め手を合わせる。

ふと横で手を合わせている娘・優子の髪を切ることを思いつき、早速切る。
オカッパ頭になったことに納得がいかない優子は自分の髪型が変かどうかを聞くため隣の木岡家へ。

優子は、木岡家にいた保男の弟・靖からの言伝を糸子に伝える。
「…その手があったがな!!」
糸子は慌てて木岡履物店へ駆け込み、軍服の仕事を回してもらえるように靖に頼み込む。

翌日― ミシンを取り上げに訪れた澤田達に軍服を作る事になったことを告げた。
そして見事ミシンの供出を逃れたのだった。

糸子は善作の写真に手を合わせながら、ミシンを供出せずにすんだのは元は善作のおかげと感謝する。


============ 感想 ========================

なんだか伏線の回収が素晴らしい回でした。
善作が生きていた先週、善作と糸子が優子の髪型についてもめた事と昨日、靖から「困った事があったら仕事をあげる」みたいな事を言われた事が繋がるとは…
最後、優子が大きい赤いリボンをして善作の写真に手を合わせているんですが、結局周りから可愛いといわれて納得したんでしょうかね(笑)…それともヤケクソ?