カーネーション あらすじ 第64話

大やけどを負った善作を商店街の男達は持ち回りで病院通いを手伝っていた。
善作の容態は、既に喋れるほど回復していて肩を借りれば歩けるほどだった。

病院についた善作に若い男性が席を譲る。
栄作は『善ちゃんはおばあさんを助けるために火傷を負った』と話す。

家に戻った善作は、栄作と保男に『カッコつけすぎや』と自ら作った作り話を後悔する。
『本当のことを話せば?』と2人にいわれるが、『戦争中に小火で火傷を負ったなど恥ずかしい』と善作。

そんな最中、糸子に勝から葉書が届く。
浮気した旦那を許せない糸子は子供達に読むように葉書を昌子に託す。

糸子は、勝にとにかく帰って来てもらって、休ませてやりたいと思っていた。
「ほんでからコッテリ油絞っちゃるんや!(怒)」

小原洋装店が先日から始めた『モンペ教室』は順調に繁盛するようになっていた。
女性達は着物と授業料、そして足りない分の野菜などを手にして並んでいたが、すぐに定員オーバーになってしまう程の盛況ぶりだった。

糸子が挨拶をしてモンペ教室をスタートさせると息を切らせて勘助の義姉・安岡八重子が店にやってきた。
「すんません!モンペ教室に参加させてもらえませんやろか!?」
「すんません、今日はもう定員いっぱいで…」昌子が伝えるが糸子はあと一人くらいは平気と八重子を教室に参加させる。

授業が終わると八重子は糸子に礼を言った。
「あの…今日はおおきに。泰蔵さんが…明後日、出征することになりました…せやから見送っちゃるためのモンペをここで糸ちゃんに教わって作りたかってん…」
「そうでしたか…」糸子もよそよそしく応対する。

八重子は泰蔵の出征を一緒に見送ってくれないか糸子に尋ねた。
糸子は八重子の気持ちに思わず涙を浮かべてしまう。

「…ええの?」
「うちが頼んでるんや」

「勘助にあんなヒドい事してしもたのに?
八重子さんにあんなにヒドい事いうてしもたのに?
…うちが泰蔵兄ちゃん見送ってもええの?」

「糸ちゃん…ごめんな」八重子は糸子に謝った。
「なんで八重子さんが謝るん!?『ごめんな』はうちや!ごめんな!」

「糸ちゃん、明後日、来てな!きっと来てな!よろしくお願いします!」


============ 感想 =================================

善ちゃんの復活、早!(笑)
それはさておき、八重子役の田丸さん、物凄く良かったです!
このドラマ、泰蔵にいちゃんと八重子さんが一番まともで一番良い人なんじゃないかしら?
八重子と糸子のセリフに敬語が微妙に入っていて、お互いの距離や気遣いなんかが本当に切なく感じられました。
地味な回でしたが、今日は本当に素晴らしい回でしたよ!