カーネーション あらすじ 第61話

糸子が起きて一階に降りると善作が火だるまになっていた。
善作は着物についた火を払おうとするが、どんどん火は強まるばかり。

糸子は台所の水を善作にかけ布団で火を消すことに成功するが、善作は火傷を負っており、すでにグッタリとしていた。
駆けつけた隣の木岡保男、電気屋の木之元栄作と共に糸子は善作をリアカーで病院へ運ぶ。

治療を終えた医者は命に関わることはないが、これから一ヶ月は絶対安静だと伝える。
糸子は不安に思っていた質問を医者にしてみた。
「妊婦が火事見たらお腹の子にアザができるちゅうんはホンマですか?」
医者は迷信だと答えるが糸子の不安は消えなかった。

早朝、善作は包帯でぐるぐる巻きにされて小原家に帰宅する。
善作の火傷はひどく、しゃべることもできない状態だった。
ハルと千代は善作の火傷に落ち込んでいたが、そんな暇はないとばかりに糸子は家の修理にとりかかり、その日のうちに割れたガラスと畳の修理を終える。

そんな中、糸子の陣痛がはじまる。
糸子を心配する千代に糸子は言った。
「かめへん…お母ちゃんは今、お父ちゃんの事だけ見ておいて…」
そして糸子は自力で階段を昇りお産をする部屋に向かう。
出産で苦しむ中、糸子は今まで周りにどれだけ助けられていたかを知る。
そして同時に心ぼそく感じてしまう。

夜、静子、昌子が見守る(手伝う?)中、糸子は無事、女の子を出産。
喜び合う静子達を横に糸子は深刻な顔で産婆に尋ねる。
「先生…正直に言うて下さい…ウチ、火事みてしもたんです」
「アハハハ!後で起きて自分で見てみぃ!」産婆は大笑いした。
糸子は恐る恐る横の赤ん坊を見るとどこにもアザはなかった。

静子は火傷で身動きが全く取れない善作に生まれた赤ん坊を見せた。
善作は満足そうに赤ん坊を見ていたが
「また女の子やと思てるやろ?」糸子の問いに善作は小さくうなづいた。
「思てんの!」糸子や静子達は善作の反応に笑った。
落ち込んでいたハルも赤ん坊を見て喜んだ。
糸子は皆が出産を喜んでくれていることに涙をこぼす。
『こんな夜に産まれて来た…ほんだけであんた一生分の手柄やでちゅう気がしました』

============= 感想 ===========================

「火事をみたら子供にアザができる」って、初めて聞きました。
へぇ~そうなんですね。
早速ネットで調べてみたら、病気とか足でまといとか理由は様々ですが、とにかく「妊婦さんが火事現場に行かないように」ってことらしいです。
糸子が医者に質問したときに木之元栄作が自分の口を手で抑えたシーンがオモロすぎ(笑)