カーネーション あらすじ 第54話

昭和16年、お洒落は非国民のする事という風潮が広まっていた。

糸子の店はそんな風潮とは関係なく繁盛していた。

男性の背広は本格的に売ってはいけないとなったことで小原洋装店の2階で仕事をしていた糸子の夫・勝の仕事は激減する。
勝はわずかな国民服の生産を娘の子守を兼ねてのんびり作業する日々を送っていた。

一方、木岡履物店の木岡保男の弟は軍服を生産することで儲けを出していた。
岸和田の男達は『気前よくおごり、おごられる』という事が仁義とばかりにその晩も吉田屋で飲んでいた。

追加注文を運んだ奈津は、客と一緒に飲んで酔っ払っている夫・康夫に気がつき注意するが、康夫は周りに煽られ店を儲けさすために飲んでると調子づく。
怒った奈津は勢いよく戸を閉め部屋を後にする。


子供達が自分の仕事(パーマ)について学校で色々言われているから仕事を辞めようかと八重子は玉枝に相談する。
しかし玉枝は八重子に強い口調で言う。
「ええときに調子乗んのはもあかんけど、辛いときにくじけんのもあかんねん!」
八重子は仕事を続ける事を決意する。

するとその時、勘助が帰ってくるという電報が届く。
玉枝、八重子は喜び、糸子や善作達(商店街連中)も勘助の帰国を歓迎しようと盛り上がる。
糸子の家で勘助の帰国の宴を開くが勘助は姿を見せなかった。
それから数日たっても、祭でも勘助に会うことができない。

糸子は勘助に会いに安岡家を訪れるが虚脱状態のようになっていた勘助に言葉を失う。
勘助は涙を流しながら『心を失った』と糸子に告げた。
勘助の変わり果てた姿にショックを受けた糸子は帰り道で一人声を殺して泣くのだった。

八重子は糸子の所にやってきて勘助の話をしはじめる。
糸子は必ず勘助は戻ると自分を言い聞かせるように大声を出した。


========== 感想 =============================

一日たってからの感想です(笑)
今週の『いつも想う』はハマッたタイトルでしたね。
糸子&勝が娘・直子を想う心。
そして、ラストで心を失った勘助。
めちゃガツンと来ましたよ…
勘助の表情、凄いことになってて鳥肌が。
この先、勘助、どうなるんでしょうね。
お菓子屋に復帰できるのでしょうか?
個人的に好きなキャラだから気になります。