カーネーション あらすじ 第53話

糸子と勝は勝の実家を継いだ弟・亘に直子を預ける。
亘は快く直子を大晦日まで預かることに。

糸子と勝は後ろ髪を引かれる思いで亘の家を後にしたが、岸和田に帰っても置いてきた直子のことが心配になり、仕事が手につかない状態になる。

直子を亘に預けてきた日の夕方、善作が優子を連れて歌舞伎から帰ってくる。
歌舞伎役者の中村春太郎が気に入ったという優子をみて糸子はついイラっとしてしまうのだった。

勝も直子のことが気になって仕方がない。
とうとう3日経った夜に糸子と勝は直子がいる亘の家へ向かう。
亘の家(勝の実家)は山奥にあり、2人は険しい道を吹雪の中歩いた。

たどり着くと顔にアザが浮かんでいる亘が2人を出迎えた。
しかし、亘は深刻そうな顔で糸子と勝に伝える。
「万が一にも目覚まして親の顔なんか見てしもたら手つけられへんようになる。…すまんけど今日はこのまま帰ってくれ」
糸子と勝は仕方がなく、再び山道を吹雪の中歩いてかえる。
途中、糸子は年中上機嫌の勝が泣いていることに驚いた。

岸和田に帰ると糸子は、ほとんど寝ずに仕事をこなしていく。
生地問屋の河瀬の在庫を全て売り切った糸子に河瀬は感謝する。

そして大晦日、糸子と勝は直子を迎えに亘の家へ向かう。
途中、亘の家で働いている女中が直子をあやしている所に出くわし、糸子と勝は久しぶりに会う直子を抱きしめる。

正月を向かえ、糸子と勝は娘2人を連れて初詣に。
2人は小原洋装店が販売した服を着ている人を見つけては嬉しそうに数えていた。
久しぶりに家族4人揃ったし、めかしこんでいたので糸子達は、店の前で家族写真を撮った。