カーネーション あらすじ 第45話

小原洋裁店に祖父・清三郎と父・善作が一緒に現れたので糸子は驚く。
仲の悪い2人が一緒に会いに来たことを糸子は不思議に思い尋ねる。
「お父ちゃん…誰か病気なんか?」
「はあ?」善作は首をかしげた。


「善作君、ワシに構わず、君から話してくれ」
なかなか用件を話さない善作に清三郎は糸子に話すように促す。
「いやいやお父さんから」
「いやいや君は父親だろ?」
2人は譲り合っていたが、善作が話すことになった。
善作は、前置きをしてから、糸子に身を固めるように話し出した。
「川本勝君…お前もよう知ってるやろ?」

「なんやその話か…ウチは結婚する気はこれっぽちもないねん。商売かて始めたとこやし」
「お前にのうても向こうにはごっつうあんねん!」
糸子は、ウンザリしてしまうが、善作、清三郎、ハルはすっかりその気になってしまい、糸子なしでも話が盛り上がる。

結婚より今は洋裁店を繁盛させる事で頭が一杯だった糸子は周囲の異様な盛り上がり方にに辟易する。
その事を安岡八重子に相談するが、八重子も似たようなものだったと自分の結婚について語り始めた。
当時、美容師を目指していた八重子は糸子と同じように結婚から逃げていたが親が髪結い屋の息子(泰造)と結婚するのだから文句は誰も言わないはずと半ば強制的に結婚させた。

祝言まで泰造の顔みた事がないという流れだったが今にして思えば、無理やりにでも親が結婚させてくれた事に感謝していると八重子は伝えた。
糸子が安岡家から帰ると小原の家では母・千代が涙を流して糸子の結婚を喜んでいた。

そして、そのまま糸子はあっという間に祝言の日が近づいてしまう。

糸子の周りが祝福することが鬱陶しくも思えていた糸子の元に
リアカーを引いた男が訪ねてきた。

「アンタんとこしか無いんやし!!この通りや!」
男は必死な形相で糸子に仕事を依頼してくるのだった。