カーネーション あらすじ 第44話

糸子の叔父・松坂正一は糸子に川本との事を話し始めた。

正一は市場調査も兼ねて偶然入った紳士服店で川本に会い、婦人服の話から凄い腕のいい職人・糸子の話になったことを楽しそうに話した。

てっきりロイヤルで再び働くよう誘われると勘違いした糸子に正一は笑った。
「そんな話と違う(笑)」
「ほな何の話?」
糸子が2人に呼び出された理由を尋ねると正一は言葉に詰まってしまう。
それをフォローしようと隣にいた川本が喋りだした。
「…あんな小原さん!わしは…わしは小原さんと…!」
川本が急に興奮し大きな声を出したので正一は慌てて制止させた。
「まだあかん!せいたたらあかん!」
そんな2人の行動を糸子は不思議そうに見るのだった。

糸子が小原洋裁店で洋裁をしていると勘助と平吉が歌いながらやってきた。
勘助と平助は糸子の結婚話を冷やかしに来たのだ。
何の事かわからない糸子に平吉は、一週間程前に正一と善作が店にやってきた事を話し始めた。

正一と善作の会話を聞いていた平吉の話によると
正一は川本という青年を糸子の結婚相手にと善作に奨めていたという。

それを聞いた糸子は自分のいないところで勝手に話がすすんでいることに腹をたてる。

一方で小原洋裁店の売上がなかなか上がらない事に悩む。
原因が店構えだと考えた糸子は心斎橋の洋裁店のようなショーウィンドウを作るべく早速、店の前にある格子窓をノコギリで取り外しにかかった。

するとそこに料理屋の若女将になった吉田奈津と芸妓・駒子が現れた。
一通り嫌味を言った奈津は勘助から糸子の結婚話をきき、祝言は吉田屋で挙げろと糸子に言い残すと帰っていく。

糸子は奈津と駒子、善作と正一といったように意外な組み合わせに感心する。
『人っちゅうんはうちの知らんとこで、案外つながってるもんなんやな』