カーネーション あらすじ 第42話

昭和9年2月になっても生地屋・末松商店で糸子は働いていた。
末松商店は年末からの繁盛が続いていて糸子は昼食さえゆっくりと食べる時間が無いほど忙しかった。

その頃、小原呉服店では糸子の父・善作が謡の教室の看板を下ろす事を最後の弟子に伝えていた。

そんなある日、善作主催で料亭吉田屋にて大規模な宴が催される。
木岡履物店の店主・木岡保男や木之元電気店の木之元栄作、大工の安岡泰蔵など善作と仲の深い連中が集まっていたので若女将・吉田奈津は気になり部屋をそっと覗いた。

大きな布が掛かった板状の物を横に小原善作丁寧に挨拶を始めるが、他の客を見送らなければならなくなり、奈津は結局、善作が何を言ったかわからずじまいになる。

翌朝、いつもと同じように糸子、静子達は家を出て行くと善作は店に張ってある謡教室、びわ鍼灸、アッパッパ等の張り紙を剥がし始めた。
全ての張り紙を剥がすと善作は小原呉服店の看板をただじっと眺めるのだった。

糸子は家に着くと小原呉服店の看板がないことに気がつく。
慌てて家に入るが、小原呉服店の雑貨も綺麗になくなっており、家の中は静まり返っていた。
台所で揚げ物をしていた祖母・ハルに糸子は、家の異変について尋ねた。
するとハルは、今日から二人っきりだと言い出すのだった。

-------第42話の感想-----------------------

タイトルの“移りゆく日々”の名に相応しい今週の流れでした。
糸子の成長、周りの変化、家族の老いといったものが、毎日の15分の中にビッシリ詰まっていて本当にクオリティが高いドラマだなと感動してます。
特に今週は糸子が妹達、祖父母を見つめる顔がとても印象的でした。