カーネーション あらすじ 第38話

踊り子・サエのドレスを作って以来、糸子は踊り子のドレス作りに追われていた。

そして依頼の半分を片付けた頃に一番最初(サエの次)にドレスを作った踊り子が再びロイヤルを訪れた。

その女性は糸子に今度はドレスではなくワンピースを作って欲しいと注文をしにやってきたのだ。ドレスの客がワンピース等の洋服まで注文しに店を訪れるようになった事でロイヤルの店主は笑いが止まらなくなる。

そのきっかけとなった踊り子・サエは糸子に会うためロイヤルにではなく、小原呉服店にやってくるようになっていた。手土産のケーキを糸子の妹達に渡すとサエは糸子に早く独立するように促した。
「他の子らかてすぐ顧客になんで!この店ですぐ出来らし!ミシンあるし!」

サエに刺激された糸子はその晩、早速、父・善作に駆け寄った。
糸子は自分に客がついたことでロイヤルを繁盛させたことを引き合いに出し、ロイヤルを辞めて再び小原呉…小原洋裁店で仕事をしたいと申し出る。

しかし善作は『職人ではなく商売人として成長』するように言い、糸子に別の店をあと一件繁盛させたら許してやると条件を出す。
従うしかない糸子は翌日、自分もよくわからないままロイヤルを辞職する意志を店主に伝えた。

父親を亡くした吉田奈津は入籍を明日に控え、髪結い屋の安岡玉枝を訪ねてきた。
髪を結ってもらいながら奈津は先日、泰蔵が自分を知っていた事に驚いたと玉枝に言った。
玉枝は岸和田でベッピンな奈津を知らない者はいないと言う。

すると奈津は感極まって涙を流ししまう。
玉枝は若女将として気丈に振舞わなければならない奈津に対し、泣いたらいいと伝える。

奈津は堪える事がついにできなくなり、声をあげて泣くのだった。