カーネーション あらすじ 第31話

善作がお灸の治療ビジネスを始め、糸子は小原呉服店はますます何屋かわからなくなってきたと店構えを見ながら思っていた。

印刷屋に勤め始めた次女・静子は、糸子の洋裁のチラシを作り、家族の前で披露した。
小原家一同は静子が作った“小原呉服店洋裁ツクリマス”のポスターを絶賛するが一人昼から酒を飲んで酔っ払っている善作は糸子に絡むのだった。
「洋裁店の名前が呉服店って格好悪いのぅ…スネかじってんのバレバレや」

糸子は早速、店の壁や近所にある木之元電気店や木岡履物店に行き、チラシを置かせてもらう。木岡履物店でチラシを貼ると女将・木岡美代をはじめとした主婦達が興味深そうにチラシに群がった。体がでかい自分達の洋服は高くつくと口にしていた主婦達に糸子は“おまけ”すると言うと主婦達は一斉に喜ぶ。

一方、糸子の同級生で料亭吉田屋では吉田奈津の婚礼準備が進んでいた。
奈津の母は家に帰ってくると奈津と夫・克一に“小原呉服店のチラシ”を見せた。
糸子にライバル心を抱く奈津は、チラシを見て苛立つのだった。
「うちは嫌やわ。作るんやったら心斎橋のもっとええ店で作るわ」
そういって奈津は部屋を出ていった。

奈津の母にチラシを見せてもらった芸妓・駒子は小原呉服店を訪ねる。
呉服を買いに来たと思っていた糸子は駒子が洋服を作りに来たと知り驚く。
一方、駒子も糸子があまりに若く、チラシを配ったのが昨日と聞いて不安になる。
駒子は“パリッとした洋服がいい”と糸子に要望を伝えるのだが糸子は“可愛い服のほうが似合う”と提案する。

駒子は以前、心斎橋で同じような服を作ってもらったが、その服を着ると自分が不細工に見え、全くにあってなかったと糸子に言った。

「そら店が下手やったんや!生地の選び方が間違うてるから顔色が悪う見えんねん!スカートの丈が合うてへんから脚が短見えんねん!」糸子はその服が似合わない理由を説明した。
糸子は自信満々に駒子に言った。
「もっと似合う様に作っちゃる!絶対かわいらしのが似合うと思うで!」
「そやったら嬉しいなあ。ホンマはこうゆうかいらしいのが好きやねん」
糸子のの言葉に駒子は安心して笑顔を見せるのだった。

糸子は洋服の生地を仕入れに心斎橋に行き、生地の見本帳を借りてくる。
早速、見本帳の生地を駒子にあてるため糸子は、吉田屋の駒子を訪ねるが駒子は“おしろい”を塗っていた為、翌日に持ち越されることに。

翌日、糸子は駒子から吉田屋の主人が倒れた事を知る。