カーネーション あらすじ 第27話

支配人・花村は糸子を百貨店の入り口に立たせて実際に制服を導入したときのシュミレーションを行い始める。その後、花村の実験はエレベータホールでも行われた。
エレベーターの前に糸子が立っていると一人の客が糸子を店員と勘違いして話しかけてきた。糸子は話しかけられたことで制服が成功した事を実感する。

そして花村は糸子に制服を採用すると伝える。
喜ぶ糸子に対して花村はあと導入するからには1週間(年始の初売りに間に合うように)で制服を20着を揃えたいと言い出す。
糸子は必ず用意すると花村に約束し百貨店を後にする。

時間的に厳しい糸子は使用する生地を大量に買って大急ぎで岸和田に帰る。
母・千代と祖母・ハル、父・善作に断裁を任せ、自分はミシンを借してもらえるようかつて働いていた桝谷パッチ店を訪ねる。

桝谷パッチ店の店主、職人達は糸子を暖かく迎えてくれたが、桝谷パッチ店でもミシンは年内ギリギリまで使うので貸すとなっても2日しか使えないと説明する。
糸子はすぐさま諦め、急いで木之元電気店から神戸の祖母・松坂貞子に電話をする。

様々な事業を営む松坂清三郎は、糸子のためにミシンを用意するなど造作も無い事。
貞子から電話で『糸子が泊まりで作業したがってる』と聞いた清三郎は
「そらええ!何台でも揃えたんで!え?なんや1台でええんか?
ま、そらそうやな。糸子は一人やからな!まかせておけ(笑)」
と客人(部下?)を待たせながらも冗談を言う程、ご機嫌になるのだった。

ミシンが無事確保できた糸子は、手伝ってくれていた家族に神戸に行く事を報告する。祖母・ハルと母・千代は喜んだが、父・善作は「神戸なんぞ行くな!」と糸子に言いだす。
反論しようとした糸子だったが善作はビンタをして部屋を出て行ってしまう。

糸子はミシンが使えないと20着用意できないと落ち込むが祖母・ハルや妹の静子と清子、母・千代は神戸に行くように糸子に伝える。
「お母ちゃん、大丈夫か?お父ちゃん、お母ちゃんに一番あたるで?」
家族の事、とりわけ母親のを心配する糸子だったが
母・千代は軽く頷くと笑顔で糸子に言った。
「心配しな。『へぇへぇすんません』ちゅうて聞いとったらええだけや」

糸子は、途中まで裁断し終えた生地を持って電車に飛び乗り神戸を目指した。