カーネーション あらすじ 第24話

根岸から『洋服作り』を1週間みっちり糸子は学ぶ。

そして遂には洋服を完成させることになり、根岸は「後は応用だから一人でもなんとかなる」と糸子に教える。

根岸が東京に戻る前日、小原家では木之元夫妻、安岡玉枝、息子・勘助を呼んで盛大な『根岸先生お別れ会』が催され、楽しい最後の夜を過ごす。

翌日、タクシーに乗り込む根岸は笑顔で糸子の健闘を祈り東京へ戻っていった。
糸子は根岸を乗せたタクシーを涙を流して見送るのだった。

根岸が去った小原家は静まり返ってしまう。
そんな雰囲気が悪くなった小原家に父・善作はラジオを買ってくる。
糸子や妹達はラジオに大喜びし、小原家では朝から晩までラジオが鳴りっぱなしになりラジオの効果で再び明るさを取り戻すのだった。


根岸が去り2年の月日が流れた昭和7年の冬。

糸子は洋服を造れるようになっていたが、岸和田ではまだまだ洋服を欲しがる人間がいないため手提げや前掛けを縫う日々を送っていた。

ある日、善作が仕事で外出した隙をみて、糸子はラジオを聴いていた。
ラジオからは銀座にある百貨店『黒田屋』が火事になったニュースが聞こえる。

気に留めていなかった糸子だったが、その後も新聞で度々『黒田屋の火事』について書かれているのが気になり記事をよく読んでみる。

すると記事には『女性定員の和服を洋服にすることに賛成』という見出しと共に和服が招いた被害について書かれていた。

糸子は記事を読んで洋服を百貨店に売り込むことを閃く。

慌てて店に飾ってある作った洋服と新聞記事をもって心斎橋の百貨店に向かう。