カーネーション あらすじ 第23話

根岸の洋裁の授業が始まる。
メモを取ろうとする糸子に根岸は洋服を着るように言う。
生まれて初めて洋服を着た糸子は鏡を見て違和感を感じる。

自分の脚が短いと勘違いしている糸子に根岸は洋服はウエストで着るという事を教える。
そしてヒールが高い靴を渡してこれから街を歩こうと言い出す。

根岸と一緒に糸子が洋服を着て街中を歩くと言い出したので善作は止めようとする。しかし根岸は「これも大事な授業です」と微笑みながら糸子と出て行ってしまう。

街中を洋服を着て歩いていると街中の人が注目するので糸子は『どんな顔をして歩いたらいいのかわからない』と根岸に質問する。
根岸は、好きな花は何かと逆に糸子に質問する。
「カーネーションです。あの花は根性があるっておばあちゃんが」糸子は答えた。
「なら堂々と咲いているカーネーションになったつもりで歩きなさい」と根岸は言った。
それを聞いてもあまりピンとこない糸子に根岸は付けくわえた。
「私は今、あなたに一番大切なことを教えているの!堂々としなさい!
洋服を来て胸を張って歩くということをアナタの使命だと思いなさい!」

心斎橋にやってきた糸子は洋服を着ているだけで様々な事を感じる。
そしてパーラーに入ると糸子は根岸に気が張って疲れてしまうと伝える。
根岸は洋服を着るという事は時代の先頭を旗を振って歩くようなものだといい、
着る人間に自信を与えられるような服を作る事が自分達の使命だと教える。

岸和田に帰ってきた糸子は安岡泰蔵とすれ違う。
最初、泰蔵に気が着いた糸子は根岸の影に隠れたが、根岸は『堂々と歩くように』糸子を促す。糸子は見事に泰蔵の横を堂々とそして品良く挨拶をして通り過ぎる。
泰蔵はそんな糸子を見てただただ呆然とするのだった。

夕食になり、根岸は千代が焦がした豚カツを食べるが咳き込んでしまう。
祖母・ハルが鰯の煮物を根岸に食べさせると根岸は料理をべた褒めする。
孫達が嫌って食べない料理を褒められハルは根岸に対する印象がすっかりよくなる。

女性として品がある根岸を見ながら糸子は、自分も根岸のように振舞おうと心に決める。