カーネーション あらすじ 第21話

根岸は善作が誰を思い出せないでいたが木之元の登場により岸和田の呉服店の店主だった事を思い出す。

善作は根岸に話があるから時間をいただけないかと頼み込んだ。


ミシン教室の近くのパーラー(浪漫堂)で善作は娘に洋裁を教えてくれるよう根岸にお願いするが根岸は、あくまで自分は東京から派遣されている身でミシンを教える事はできないと断わる。
善作は糸子が幼い頃から洋服作りを目指していて一人前になったので、呉服屋として意地を張っていたが、もう娘の夢を応援するようにしたと打ち明ける。
親の自分は家財道具を売ってでも洋裁を学ばせてやりたいと考えていると伝える。

根岸は善作の親心に感銘をうけ、代わりに自分に謡を教えてくれたら糸子に洋裁を教えることになる。
善作はその晩、木之元栄作と機嫌よく酔っ払って深夜に帰ってくる。
そして糸子達をたたき起こし珈琲の美味しさをとくとくと説明するのだった。

翌日、糸子は近所に住む幼なじみの安岡勘助が働いていた工場をクビになったことを聞かされる。糸子は自分と同じ『暇人』になったことを喜び早速勘助の家を訪ねるが勘助はあっさりお菓子屋に再就職が決まった事を知る。
天職につけたかのように幸せそうに働く勘助に会って糸子はつまらなそうに帰宅する。

すると家では善作と根岸が謡の稽古をしていた。
根岸は東京に戻る事になったが一週間程、休みを貰っていること、その一週間、小原家に泊まって謡を教わる代わりに洋裁を糸子に教える事を伝えた。

糸子は喜び、それから根岸が一週間泊まるように準備をはじめる。
ただ一人祖母のハルだけは根岸が泊まる事に反対をしているのだった。