カーネーション 第2話 あらすじ

「カーネーション」の主人公・小原糸子の父親は呉服店を経営していた。

糸子は授業中、自分の名前が将来、小原呉服店を継ぐ立派な婿養子を貰える様につけられた名前だろうと教師から言われる。
教師はそういった意味をこめて名前をつけられたのであるから、糸子は良い嫁さんにならないといけないと付け加えた。

しかし糸子はキョトンとした顔で言った。
「ウチはお嫁さんになりません。大工方をやりたいさかい大工になります!」
糸子が言うと教室中の生徒が笑い、教師も糸子を注意した。
「女は常に男の一歩後を歩き男を引き立てる。男と同じ仕事をしようなんて考えてはあかんのです」
糸子は教師に強く言われたが納得できなかった。

下校時間になり、糸子はいつものように勘助達男子生徒にからかわれ、追い回していた。だが勢い余って学校の事務員を転ばしてしまう。
担任教師は、小原呉服店に糸子を
「もっと女性らしくするように!」
と注意しにやってきたが糸子は全く堪えなかった。

世の中は不景気になり、小原呉服店も例外ではなかった。
糸子の父・善作は家庭内では偉そうだったが商売では押しが弱い男だった。
特に集金が苦手で、いつも失敗していた。
その日も町一番の料亭・吉田屋に集金を行かねばならず、善作は糸子に集金をやらせるのだった。
糸子の祖母(善作の母)・ハルは子供に集金をやらすことに反対する。
「こういう時は子供に行かすのが一番効くんじゃい!どんながめつい客でもこんな子供を手ぶらで返すのは忍びないっちゅうて払いよるもんなのよ」
善作は今まで集金を失敗した事がない糸子に任せるのだった。

料亭・吉田屋は糸子の同級生である吉田奈津の実家でもあった。
糸子が吉田屋に集金に行くと奈津が現れた。

奈津は明日またくるように糸子に父からの伝言を伝えて糸子を追い返す。
今まで手ぶらで集金から帰ってことがない糸子は玄関でじっと作戦を考えるのだった。