カーネーション  あらすじ 第19話

店を辞めてくれと言われた糸子は、ミシンを使いすぎていることが理由だと思い慌てて作業を止めた。

桝谷幸吉は不況で店が厳しくなったことが理由だと告げる。
「所帯持ちの男は辞めさせられへん。順番からいうたら悪いけどお前になってまうねん…」
幸吉と妻・さよは辛そうに糸子に説明した。
そして糸子は涙を流して桝谷パッチ店を後にした。

桝谷パッチ店をクビになったと聞いて善作は糸子に急いで再就職先を探すように言う。
糸子が働かなくなったら妹2人を女学校へ通えさせなくなると善作は説明した。
糸子に女学校を辞めて働くことに許可を出したのは、実は小原家の家計が苦しかったからだと打ち明けた。
嬉しそうに事情を話す善作に糸子は呆れる。

糸子が就職活動をはじめてしばらく経った頃、かつての桝谷パッチ店の同僚、山口が糸子を尋ねて小原呉服店にやってきた。
桝谷幸吉は自分よりも仕事ができた糸子を残したかったハズだと山口は言い、女性と言う理由だけで辞めさせられる世の中に負けるなと糸子を励ます。

妹達の夏休みが終わっても糸子は就職活動を続けていた。
夏が終わると夏物であるアッパッパが売れなくなるため糸子は焦りを覚えていた。

糸子が就職活動で留守にしていると電気店を営む木乃元栄作が糸子を呼び来た。
面白いものがあるという栄作につられ善作は電気店を訪れる。

木乃元電気店では女性・根岸がミシンの実演販売の準備をしていた。
洋裁しかできないという根岸は日本舞踊や謡に興味があるというので善作は謡なら教えているので是非訪ねてきてくださいと根岸を誘う。

夕方、糸子が商店街に帰宅し木乃元電気店の前にできていた群集に気がついた。
糸子が店に近づいてみると一人の女性がミシンを扱っている姿が目にはいった。

根岸の実演販売の様子に陽子は目を輝かせるのだった。