カーネーション あらすじ 第18話

洋服作りが難しい事を同僚から教わるが“アッパッパ”ならいいと助言を貰う。
そして糸子のために桝谷夫妻は、上質な生地を贈った。

本来、女性が着るものされていたアッパッパ(ワンピース)を男性用にするため糸子は様々な配慮をして製作する。そうして糸子は桝谷パッチ店の従業員と店主がべた褒めするほどの出来栄えのアッパッパを完成させたのだった。

共に西洋文化の物を仕入れないと約束し合っていた隣の木岡履物店の店主・木岡保男が店に靴を置いた事に善作は激怒し怒鳴り込む。
しかし木岡の女房に『ためしに靴を置いたら飛ぶように売れた。世の中変わってきてる』と善作の考えを否定されてしまう。
そんなことがあったと知らずに糸子は完成した洋服を善作に差し出すが、善作は品物を見る前に捨てるように妻・千代に命じる。

糸子は次の手を考えようとしたが、その翌日、足袋を買いに小原呉服店を訪れた客が店先にあった糸子が作ったアッパッパに目をとめる。実は千代は糸子が作った洋服を捨てずに店頭に隠していたのだ。

善作は客にその洋服は売り物でなく、捨てる物だと説明する。
しかし、客は捨てるなら是非、売って欲しいと頼み込んでくる。
戸惑う善作はとりあえず金を受け取る。

後日、小原呉服店には『男物アッパッパあります』と書かれた張り紙があった。
善作は男物アッパッパを2日に1着作ることを条件に洋服を作ることを許可する。

洋服を反対していた善作だったが、売れ行きと実際に着てみた着心地でアッパッパを着ながら上機嫌に商店街を歩くようになった。
「これな今うちでごっつ売れてんねん!涼しい!動きやすい!言うことないで!」
善作は声を掛けてきた友人に自慢した。

そんなある日、糸子が店で作業していると桝谷夫婦が糸子に話しかけてきた。
いつも明るい夫婦が深刻な顔をしているので糸子は不安になった。
「どないしたんですか?」

桝谷幸吉は言いにくそうに糸子に言った。
「あんなぁ…ホンマすまんけど…店、辞めてくれへんか?」
糸子は言葉を失うのだった。