【おひさま 第150話（9月24日放送） あらすじ】
圭祐とケイコが結婚式を百白花で行った日、和成は帰ってきた。
夜になると和成は岐阜の多治見で和成が作った器をテーブルに広げた。
「どうだい父さん？これなんかなかなかいいんじゃないか？
一応、蕎麦の色とか店の雰囲気とか考えてんだ。わかる？」
和成は手に持っていた“どんぶり”を道夫に見せた。
「ほぉ～。なるほどねぇ。これ、おもしれーわ」道夫は満足そうに答えた。
「そうだろ？いや～奥が深いよねなんでもさ。畑の方はどうかいね？」
「畑か？畑も面白いぞ～人間の知恵はたいしたもんだと思ってな～。まず麦を蒔くだよ。麦が育つ前に…」
「ほれほれ、話がつきないようですが日向子、寝てるよ和成」
道夫と和成が盛り上がっていたが徳子が話を中断させた。
和成に抱かれていた日向子はすでにぐっすり寝ていた。
― 日向子と杏子を寝かせた和成は湯のみを手にニヤニヤしていた。
「たまげたなーさっきは。ここで結婚式やっているとは思わなかったよ」
「そうですよね。でも、いないんだから仕方ありません。
最近ね、ハンフリーボガードにそっくりなお客さんが…」
「え？！」和成が驚いた表情になったので陽子は満足げに続けた。
「来ないですよね～…今、ドキってしました？焼もち焼きました？ざまーみろ！」
「なんだよそれ（笑）」和成は笑った。
― 翌朝、須藤家では、いつもどおり茂樹と父、良一が2人で朝食を摂っていた。
茂樹が何か言いたそうにしている事に良一は気がついた。
「ん？どうした茂樹？」
「お父さん。このごろ、帰り遅いですよね？仕事忙しいんですか？」
「いやたいした事はない」
「そうですか。あんまり無理しないで下さい」
「何を言ってるんだ。。年寄り扱いするんじゃない。私が生きている間に医者になる約束したよな？頼むぞ茂樹」
良一はそう言うと後片付けを茂樹に任せて仕事にでかけた。
片付けをしていた茂樹は良一が朝食を残している事が気になった。
― 百白花では陽子と日向子に見送られて、杏子が松本の絵画教室へ向かった後、店の電話がジリリリリと鳴った。その電話は茂樹からだった。
陽子が電話にでると陽子の顔色がみるみる青くなっていった。
「どうした陽子？」
陽子の様子がおかしいことに気づいた和成は陽子に声をかけた。
「お父さんが…松本で倒れたって…今、病院で…これから手術だって…」
陽子と和成は急いで松本へ向かった。
― 夕方、病室で寝ている良一を茂樹はじっとみていた。そこへ陽子と和成が到着する。
茂樹は心配そうにしている陽子と和成に説明した。
「盲腸が悪化して腹膜炎になっていたらしい。たった今、手術が終わった所だ。
ただ熱が高くて危険な状態だそうだ」
陽子は良一の顔を覗き込むと良一の顔は汗でびっしょりだった。
「松本の駅前に映画間があるだろ？あそこで倒れたんだ…映画館の方がここに連れて来てくださったとそうだ」茂樹が心配そうにしている陽子に言った。
「映画館…？お父さんが？」陽子は信じられないといった顔をした。
「映画をみてらしたんですか？」和成が茂樹に尋ねた
「映画館の人とさっき会ったよ。話を伺った。
ここの所、毎日通っていたらしい。映画を観に。毎日、必ず…」
「毎日？同じ映画を？」陽子が再び茂樹に確認した。
「毎日仕事帰りに一人で来て、映画を観ていたらしい。
あまり人気がある映画でもなくて映画館の人も不思議に思っていたそうだ。
で、一度、そんなにこの映画がお好きですかって聞いたそうだ。どこが好きかって。
お父さん…そうしたら…こう言ったそうだ…」
『笑わないで下さいね？実は映画のよしあしはよくわからない。
似ているんです。どことなく女優さんが似ているんです…亡くなった妻に』
父の言葉を聞いて、陽子は思った。
『私は父の事は何にも分かってなかった。
母が亡くなってから父がどんな思い出生きて来たかちっともわかっていなかった。
親はいつでも強いもんだと勝手に思っていた。
親の心の事なんてちっともわかっていなかった。』
【おひさま 第150話（9月24日放送） 感想・レビュー】
茂兄ちゃんが医者になる前に寺脇パパが倒れてしまいました。
盲腸が腹膜炎に…って、だいぶ痛いはずなのに我慢していたんですね。
私の奥さんの叔父さんが数年前、同じことになっていましたが、凄い腹痛だったのに病院が嫌だという理由で我慢していて悪化させてました。
早めに病院に行っておけば病院代も高くはならなかったのに…って後悔してました。
寺脇パパも相当痛かったはずなのに我慢していたんですね。
それにしても今週の題『母の笑顔』ってのがしっくりきません。
今日、茂樹が一瞬、紘子（原田知世）の笑顔の写真を見たこと？
結局わからずじまいなので私が書いた今週のあらすじを見て検証するとします（笑）
さて、おひさまもいよいよ来週で最終回ですね。
残り6回しかないと思うとなんだか切ないです。