NHK朝ドラマ おひさま 138話あらすじ&感想

【おひさま 第138話(9月10日放送) あらすじ】

徳子(樋口可南子)と道夫(串田和美)に新しく丸庵の候補として考えている“赤い家”を見せた和成(高良健吾)と陽子(井上真央)は須藤家に戻ってきた。

「あの家のすぐ近くにさ、畑が手に入りそうなんだ。蕎麦にはピッタリだと思ってる…どう思う?」和成は徳子と道夫に尋ねたが二人共『うーん・・・』と難しい顔をしている。
「なるほどね、ね?」徳子が納得すると「うん、なるほどな」と道夫も納得した。
「・・・勘弁してくれや」話が進まない事に和成は困惑するが
「いいんじゃないのかい?」徳子が言った。
「そんじゃ、賛成かい?」和成は嬉しくなって確認した。
徳子と道夫は『面白いと思う』と笑顔で言ったので陽子と和成は安堵した。

「二人で話し合ったんだろ?私達を驚かせてやりてーってそうなんだろ?陽子」
「あれ?わかってましたか?」陽子が舌をだした。
道夫と徳子は『そりゃ親だからわかる』と大笑いした。

「そいで、あの家は手に入るのかい?」徳子が基本的な質問をした。
「タケオさんが近いうちにあの家の持ち主を連れて来てくれるんだ。こちらの話をきいてくれるって」
「どんな人なんだい?」徳子が持ち主について尋ねると
「教えてくれないんだよ」と和成が不満そうに言った。
「教えてくれないんですけど、私の知っている人だっていってたんで…たぶん真知子のお父さまじゃないかなって思ってます」陽子が言ったので徳子と道夫は納得した。

― そして、家の持ち主と話し合う日、タケオ親子が須藤家にやってきた。
「あの家の持ち主が直接来るって言うから。な?父ちゃん」タケオ(柄本時生)が父、次郎(村松利史)に言った。
「昔はね外人さんが住んでいたときに野菜届けたりしてただよ。留守のときなんかも掃除なんかもね。家の持ち主と変わっちまったな」と言ったので陽子は“え?”と驚いた。

すると陽子の兄の茂樹(永山絢斗)が小学校の頃、肝試しでその家に言った事があり、同級生が一回幽霊を見たらしいと言った。
陽子達は茂樹の言った事に怖がってしまうが茂樹は続けた。
「なんでも子供みたい小さくて声がとっても低い女の幽霊。ウ…ウ…ウ…って」
「茂樹君!それはきっと生きている時のうちのバアちゃんだ!」タケオの父が言った。
「バアちゃんが生きていた頃、あの家に掃除に行っていただよ!」タケオが補足した。
「なんだもう!!」陽子は茂樹を睨んだ。
「お願いしますよ・・・茂樹さん」和成も勘弁してくれといった表情で茂樹に言った。

そして家の持ち主がやってきた。陽子の知っている持ち主とは陽子の同級生、夏川ユキ(旧姓:田中)の事だった。
「お話を伺いに参りました。宮本さんから大体の事は伺ったんですが、ただ多少分かりにくい事がありまして。…だってタケオ君興奮しすぎてよくわからないんだもん。ですからお話、きかせてください」ユキは丁寧に陽子達に言った。
「わかりました。私からお話させていただきます」和成が丁寧な言葉で説明し始める。

和成が説明し終えるとユキが口を開いた。
「私の家は安曇野の貧しい農家でした。小学生の娘を奉公に出さなければいけないような家でした。だから私は安曇野を少し嫌いになったこともありました。
でもやっぱり産まれた場所は嫌いにはなれなくて、安曇のがもっと豊かになればいいなって心から思ってます。・・・ですからあの家が生まれ変わるのを楽しみにしてます」
「そんじゃ…?」和成が目を輝かせて続きの言葉を待った。

「はい、お譲りします!」ユキは頭を下げた。
「ありがとうございます!」丸山家はユキに感謝しお辞儀をした。
「いえ・・・私が今こうしていられるのも、ずっと頑張ってこられたのも。すべて陽子ちゃんのおかげですから。不思議な縁だよね?陽子ちゃん?」
ユキと陽子は、小学生の頃を思い出していた。

「あの・・・いくつかお願いがあります。新しくお店ができたら私の開く食料雑貨店でもお蕎麦を販売できるように考えてはいただけないでしょうか?もちろん、宣伝も協力させていただきます」ユキは道夫と徳子のほうをみて言った。
「おお!面白いね」道夫と徳子はユキの提案が気に入った。
「ありがとうございます。それともう一つ…松本のお店の跡地。・・・買わせて頂けないでしょうか?お店を立てるのには、絶好の立地条件です。
整備にはしばらく時間がかかるでしょうが・・・将来的には魅力的な場所です」

「…なるほどね。…面白いんじゃないかい?」徳子は和成の反応をみた。
「是非!」徳子に返答を促された和成は陽子と徳子が賛成していることを察し返答した。「最後にもう一つ・・・いいお店にしてください!」ユキは頭を深く下げた。

― ユキと陽子は“赤い家”の中にいた。二人は窓と扉を開け、家を見渡していた。
「ユキちゃん、ありがとう」陽子が改めてユキに礼を言った。
「何言ってんのよ陽子ちゃん。
・・・小さい時からこの家が好きで、ここで暮らせる様になるのが長い間の夢だったの。そんな場所を陽子ちゃんが気に入ってくれたなんて本当に嬉しいわ。
この家がどんなお店になっていくのかとても楽しみ」
二人はお互いに頑張ろうと約束をした。

こうして“赤い家”は新しく生まれ変わることになる。陽子は、借金もできたけど一家でがんばれると思うのだった。

【おひさま 第138話(9月10日放送) 感想・レビュー】

ユキちゃんが“赤い家”のオーナーだったことも意外でしたが、ものすごい交渉が上手なキャリアウーマンになっていたほうがに驚きました。さすが社長。
見事に将来性のある松本の商店街の土地と信州で一番美味いとお役所も認めるお蕎麦の仕入れをゲットしましたね!

でも丸山家の人間からしても松本の土地(将来有望な)と少しの借金が“赤い家”と畑になったとすれば、いい商談だったんでしょう。
ビジネスで言うところのWin-Winな関係ってやつです(笑)

さあ、おひさまも残すところ、3週(15話)です。
これからどう現代の続くかが楽しみです。