NHK朝ドラマおひさま136話あらすじ&感想

【おひさま 第136話(9月8日放送) あらすじ】

(前回の続きから)
「なんか悔しいよね?なんか父さんと母さんとばっかしちゃんと考えているみてーでさ、俺たち何かなにも考えてないみたいな感じだろ?」

「確かに…先をこされた感じですよね?」陽子は同意した。
「そうだろ?悔しいだろ陽子も?ちくしょう徳子と道夫め!」和成は悔しそうに両親の名前をを呼び捨てに言った。それを見た陽子は「子供みたい(笑)」と和成を笑った。

「俺は驚かせてやりてー。え?って言わせたい。なんかないかな陽子?」
和成の質問に陽子は昔、兄茂樹から同様の相談を持ちかけられた事を思い出す。
「男の人ってどうして…」陽子はボソリと小さい声で言った。
「え?」
「なにが驚くでしょうね?…漫才?」陽子は和成と漫才する姿を想像して笑った。
「もうちっとまじめに考えておくれよ…ちっと無理だで漫才は」
「漫才ではなくて…いや…(笑)」陽子はたまらず笑ってしまう。

― 陽子と和成は縁側に座った。
陽子の想像した“和成との漫才”を和成に伝えると和成は笑った。
「なんだよそれ(笑)」
「なかなか良かったですよ。カズさん(笑)」
「そんなたまげさせる必要はないんだけどね。大事な事だし、家族みんなの人生を決める事だからね」
「そうですね、でもお気持ちはわかります」
「俺はそば屋はやりてーな。でも丸庵じゃなくて…」
「なくて?」陽子はオウム返しに質問した。

和成はコクリと頷き説明した。
「安曇野に来たとき、みんなの夢の話しただろ?俺の夢はさ、みんなの夢が全部叶う事かな。母さんの言う通り、違う場所に暮らして、父さんの言うように蕎麦畑を持って、陽子の言う様に色んな人が大勢やって来れらるような…そんな風にはできねーかな?」

和成が空を見上げる姿を見ながら陽子はひらめいた。
「どうした?ある?」
「あるっていうわけじゃないんですけど…素敵だなって思う所が…カズさん、ちょっくら行ってみませんか?」陽子は和成に提案した。

― 陽子と和成は、安曇野にある洋館(外国人が昔住んでいた)にやってきた。扉や窓は開かないように木が打ち付けてあった。和成は、洋館を見て満足そうに言った。
「なんていうか…随分あれだね?モダンな家だいね…へぇ」
「なんか不思議なんです。日向子がこの家をみて大好きな絵本に出てくるお家に似ているって言ってましたよね?それから川原さん、昔私がたえさんに差し上げた本の挿絵の家に似ているって幸せなにおいのする家だった。
上手く言えないけど初めて見るのに懐かしい気がしたり…どこかで見た気がするというか…」
「分かる気がする。いいね。いいよ。うん。いい」和成は家を見ながら頷いた。
そして二人は家に近づき、玄関の窓から中を覗き込んだ。
「…家具は結構そのままなんだね?立派すぎて手に入らないかなこれは。でもちょいと調べてみようよ。ずっと人が住んでない訳だし。蕎麦畑のことはタケオさんに相談してみようと思うんだけど。こんだけ大きければどんだけ人が集まっても大丈夫だね?」
その後も二人はしばらく洋館を覗き込んでいるのだった。

次の日、陽子は東京に戻る育子と真知子の家に行った。
「育子、本当にありがとうね。嬉しかった」陽子が先日の礼を言った。
「私も空襲のときに東京に迎えに来てもらったんですから。それに会いたかったし陽子にも真知子にも」育子は笑顔で言った。
そして家の中を見わたしたし物がなくて自分の下宿と変わらないと笑った。
「でも前に来た時より増えているよね?…幸せそうね真知子」陽子が言った。
「あれ?真知子って呼んでるの?そうなったの!?」育子が驚いた。
「そうなったのよ」真知子と陽子は可笑しそうに言った。

すると真知子の夫、秦野が帰宅する。秦野と育子はお互いに丁寧に挨拶をした。秦野はそして持っていた小さい紙袋(おやき)を真知子に渡すと“ごゆっくり”といい、すぐまた出て行こうとした。陽子は止めようとするが秦野はニッコリと答えた。
「いいんだいね。まだ仕事もありますし…それに『白紙同盟』に関しましては最優先事項にさせていただきますって結婚する時の誓約書に書いてありましたから」秦野は家を後にした。

「真知子、誓約書ってなに?」育子が質問した。
「作ったのよお互いに。ルールを決めたの。いろいろあるんだけど、ほら、結婚して時間が経つといつの間にか男の人がいばりはじめて女の人が我慢する様になるでしょ?
あれがどうしても嫌だったの。だからルールを決めて紙に書いて拇印も押したのよ」
真知子は嬉しそうに“誓約書”について説明した。それを聞いた陽子と育子は、さすが真知子と感心した。
「白紙の答案を出そうっていいだしのも真知子だったしさ。意外とやるときはやるのよ私なんかより」育子が言ったが真知子は「そうかしら?」と不思議そうに言った。

「二人とも奥様か…」育子が陽子と真知子をみてため息をついた。そんな育子をみて陽子は育子に確認したい事があった。
「…ね?育子…。あの…あのさ…」
「なに?」
「茂樹兄さんのことなんだけど…」
「うん?」
「…好きなの?」陽子はストレートに育子に質問をした。


【おひさま 第136話(9月8日放送) 感想・レビュー】

昨日とは打って変わって話がこれまた進展しましたね。
そんな中、久しぶりに伝説の漫才コンビ『茂樹&陽子』が見られてよかったです。あれってもともとは寺脇パパの妄想でしたが見事陽子にも継承されたようです。しかも進化させて『和成&陽子』も出てきて(笑)普段の真面目な和成から想像できないようなキャラで笑いました。

家を見に行く二人ですが、確かに陽子、道夫、徳子の夢が一度に叶いそうですね。
しかも安曇野だから寺脇パパや茂兄、村上堂夫妻、達とも近くなるし。
生徒だって皆安曇野だから通いやすいでしょう。加えて和成のタケオさんに相談って…タケオ君、意外に頼りにされてますね(笑)