NHK朝ドラマ おひさま 135話あらすじ&感想

【おひさま 第135話(9月7日放送) あらすじ】

(前回の続きから)道夫は陽子と和成に話しはじめた。
「起きた事をいつまでも考えても仕方ない!…まあ、これまでも無事になんとか乗り切ったってのにぜ。丸庵は先先代、つまりこの人のお祖父ちゃんから続いてきた。
当たり前の様に俺達も継いで…で、和成におめえ達に継いでもらおうと思っていただ。そういう風に子供の頃からきかせていただしな。
でもこれは丸庵があったから。あったものを守ろうと思っていただよ」
「どういう意味?」和成が道夫に尋ねた。
「無くなったんだけども、いずれはお前達のものだったんだから…ここで一からちゃんと考えてみたらどうかって思ったわけだ。丸庵を…そば屋を辞めちまうことも含めてぜ?
お前達のしたいようにしたらどうかや?そういうことだで」

「いや、別に弱気になったとかやる気がなくなったとか言っているんじゃないんだよ?
悔しいなと思ってさ。丸庵が無くなっちまって悔しい。だから何て言うんだろ?この機会を利用してやろうと思ってさ」徳子が陽子に言った。
「世の中、もう新しい時代だ。おめえ達の時代だで。俺と母さんはおめえ達の決めた事を全力で支えていこうって早期目ただよ。そんな顔をするなよ?」道夫は和成に言った。

「当たり前みたいにあったものが無くなっちまうってことがあるんだなってことがわかった。でもさ、それでも生きていかなきゃならないんだからね。だったらそれを上手いこと利用してやろうじゃないかってことだよ。それだけだよ。悔しいからね。負けて終わるのは悔しいからね。勝ってやろうじゃないかってことだよ」徳子が言った。
「こういう機会だで、跡取りだからやるってことじゃなく、おめえに自分の人生をちゃんと考えて選んで欲しいってそういうことぜ?」

「それは分かってるけど…いきなりそんな事を言われたって判ねんよーすぐには…
俺はずっとそうやって育ってきたから…それを嫌だって思った事ねーし…」
和成は難しい顔をしながら言った。

「陽子はどうなんだい?」徳子は陽子にも尋ねた。
「いや、そんな…私はカズさんの決めた事に…」陽子は和成をチラリと見た。
「何言ってだい?古いね陽子は(笑)。もう男女平等の時代なんだよ?」
「それはそうですけど…私は丸山家に来たばかりですし…」
「フフ、関係ないよ。これから先のアンタの長い人生を決める事なんだよ?」
陽子は徳子の言った事に頷いたが「そんなすぐには…」と陽子は答えた。

「そうか…そうだろうな。だで、2人で話して決めてくれや。だがな2人とも時間ねーぞ?いつまでもこちらに厄介になってるわけにいかねーだ」道夫が言った。
「それは大丈夫です、私からも…」
「あんたのお父さんや茂樹さんがそう思って下さっているのはわかるよ。でもそういつまでも甘えている訳にはいかない。一日でも早く出て行く努力をしないとダメだ。そうだろ陽子?」陽子は徳子にやさしく言われコクリと頷いた。
「…だで2人で話し合ってみな。な?陽子ちゃん」道夫が言った。
「お父ちゃんは、しっかりしてたね?」徳子が感心した。
「俺もそうかな?って思ってたところよ、なかなかのもんじゃねーかな(笑)」
「よかった(笑)」パチパチパチと拍手する徳子
「何だよそれ…」そんな二人を見て和成は呆れるのだった。

別の部屋で杏子と日向子が寝てるのを良一と茂樹が眺めていた。
「可愛いもんですね」寝顔を見て茂樹が言った。良一も頷いた。
「寝ましたか?ありがとうございます」陽子が二人を呼びに部屋に入ってきた。

― 良一と茂樹を加えて再びテーブルを囲んだ丸山ファミリー。
「申し訳ありません。ようやく作戦会議が終わりました」徳子が良一に言った。
「“作戦会議”ですか?うまくいきましたか?」良一は楽しそうに質問した。
「ははは、選手交代ということになりましてね」道夫が説明した。
「本当にお世話になっちまって…」
「何を言っているんですか丸山さん、怒りますよ?」良一が怒るふりをした。
「茂樹さん、お父さんは怒ると怖いのかい?」徳子が茂樹に尋ねた。
「え?そうですね…子供の頃はとっても怖かったですね。な?陽子?でもだんだん優しい人になっていったきがします」隣に居た陽子も首を縦に振った。

「お父さんが怖くしていられるのはお母さんがいるからだろ?怖いお父さんだけじゃ子供は縮こまっちまう。お父さんが怖くてお母さんが優しくてそれで丁度いい…須藤さんはお母さんの優しさもアンタ達に与えなきゃならなかったんだからね?だからだよ?」
「いやいや…解っていただけますかありがとう(笑)」良一が言った。
「でもあれだね?ウチの場合は逆だったけどね父さんと母さんの役割」和成が言った。
「どこが?」道夫と徳子は不思議そうに声を揃えて和成に聞いた。
「どこがって…自覚ないの?」
「ちっとも…ん?」二人は笑っている陽子を睨んだ。

「丸山さん、月見酒でもいきますか?」外を見て良一が道を誘った。
「お!いいですね」
「いいですね行きましょう!」茂樹も言った。
「えぇ?いいの浪人中に?勉強しないでお酒なんか飲んで?」陽子は茂樹を睨んだ。
「お前ね…たまには息抜きも必要なんだよ?」
「はいはい、息抜きもかねて月見酒の準備をしましょうね」

中庭で大きなテーブルを出し、酒を飲む6人。日本酒を飲みながら良一は道夫に言った。
「あれですね丸山さん…娘を嫁に出した先の方とこんな風に楽しく一緒に過ごせるなんて滅多にない事だとおもいませんか?」
「いやーそういっていただけると本当に…」道夫は嬉しそうに言った。
「いや、気を使って言っているんじゃないですよ。本当にそう思っているんです」
そしてその夜は一同は月見酒を楽しんだ。

― ある日、和成は須藤家の一角でどんぶり修理をしていた。
「お義父さんとお義母さんは?」お茶をいれている陽子が和成に質問した。
「散歩してくるって、杏子と日向子と。2人で話す時間を作ったんじゃないかな?作戦通りっての悔しいけど…2人きりってのはなかなかねーから」
「そうですね」陽子は頷いた。そしてお茶をテーブルに置き、和成の真正面に座る。
「俺の考えを言うね…いい?」和成が真剣な表情をみせた。


【おひさま 第135話(9月7日放送) 感想・レビュー】

月見酒ですか…いいですね。
1週間ほど前に親知らずを2本抜いてからお酒を飲んでませんが、久しぶりに飲みたくなっちゃいますよ。…まあ流石に朝から飲むわけにはいかないので夜まで我慢ですが。