NHK朝ドラマ おひさま 133話あらすじ&感想

【おひさま 第133話(9月5日放送) あらすじ】

丸庵が火事になってしまってから、丸山家は須藤家の世話になっていた。
陽子達は、これから先どうするか考えなくてはいけなかったがすぐには考えられなかった。

須藤家の台所で徳子と陽子は丸庵から焼けだされた食器などを洗っていた。
徳子は食器を洗いながら泣きそうになるが陽子が隣で心配そうに見ていることに気がつくとニコリと笑顔を作って陽子に言った。
「…よかった。こんなに残ってた」
「そうですね」陽子が答えた。
杏子と日向子も焼け出された丸庵の道具をチェックしている。
「あ、これ…割れちゃってます」杏子が陽子に割れたどんぶりをみせた。
「これなら大丈夫。カズさんが直してくれるわ」陽子が割れ目を見て言った。
「お父さん、偉い!」日向子が嬉しそうに声をあげた。

庭では和成と茂樹が煤で黒くなっている大きいテーブルを運び入れていた。
「いい木だけに重いですね?」茂樹が言った。
和成はコクリとうなずき、黒くなったテーブルを触って感触を確かめていた。
「どうですか?使えそうですか?」茂樹が心配そうに和成に尋ねた。
「脚は作り直しですが…天板は少し削れば大丈夫ですね」和成は笑顔で言った。

丸山家の廊下では道夫が雑巾で調理道具を拭いていた。道夫は使い慣れた道具が汚れている事に心を痛め作業の手が止まっていた。それを後ろから見ていた良一がザルを手に取り道夫に声をかけた。
「これはなんですか?」
「…それはそばを釜からすくい上げるときに使うもんだいね」
「え?どうやって」
「こうやって。こうして。こういう風にして…」道夫はジェスチャーして見せた。
「なるほどね」
「…ありがとう」道夫は良一に礼を言った。

節子もすっかり焦げてしてまった床屋の道具をみていた。
「節子さん、大丈夫ですか?」陽子が声をかけた。
「大丈夫だよ」
「手伝いましょうか?」
「商売道具をなめちゃいけないよ?素人がどうするわけにもいかんだろうが。ふっふっふ。ありがとうね」
「なんでも言って下さい。一緒なんですから」そう言って陽子は節子の肩を優しく叩いた。

茂樹と日向子と杏子は須藤家の前で遊んでいた。気をきかせたのか良一も家から出てきた。須藤家の居間には呉服屋の宮澤安子が訪ねて来ていた。安子は顎を治療した跡があった。
「そう…しばらく離れるのか…あそこ」節子が気落ちして尋ねた。
「住むにはどうにもならねーよ。それまで息子の家にでも行くよ」安子が言った。
「あれ持ち出したかい?命よりも大事にしている金庫」
「あたりまえだよ!」
「それはよかった。いっぱい貯め込んでいたんだろうな。たんまりと」
「もちろんだよ!」拳を握ってガッツポーズしてみせた。
「がんばろう!」 和成が安子に声をかけた。
「アンタ達もね」安子はニヤリと笑った。
「あんたな、病気なんかしたら一番いい病院にいってちゃんとした医者にかかるんだよ?あんた金持っているんだから。そう言うときはケチケチしねーの」節子は言い終わると思わず涙ぐんでしまうのだった。

和成は割れたどんぶりを直していた。その様子を杏子、良一、日向子はじっと見てる。
「よし!…え?」和成は3人が自分を注目していたことに気がついた。
「参ったな…」
「ちょっと見せてくれないか?和成君。…ほぉ大したもんだね?」良一が和成が修理したばかりのどんぶりを手に取って感心した。

道夫と徳子とお茶を飲んでいた節子が唐突に言った。
「徳子ちゃん…楽しかったな。あそこの暮らしはよ…」
「どういう意味だい?」道夫と徳子は節子に真意を尋ねた。
「娘の所に行こうかと思って…いつまで仕事ができるかわかんねーしよ…もう疲れちまったんだよな。一人でよ。だからこの辺でちっと休みたいかなって思って。こんな事言ったって別に悪い事はないよな?」
「当たり前だよ!十分すぎるぐらいがんばって来たよ」道夫が言った。
「ありがとう。…道夫さん、この人のことを頼むな。この人は、いざって時は強い事ばかり言うけど、ほんとは意気地ねぇのよ…子供の頃は泣くっていうと家にかけこんでワンワン泣いていたよね…」懐かしそうに節子は言った。
「わかってるって…」道夫は少し涙ぐんでしまう。
「浜松なんか行って鰻ばっか食べて元気になっちゃうんじゃねーのお姉ちゃん?」
「そうかもしんない…どうしよう?これ以上若返ったら…」節子は本気で心配するフリをした。
「知らないよ。…フッフフフフ、バカだね~ホントにもう…」徳子はそういって節子の寄りかかかって泣いてしまうのだった。
その後、節子は娘夫婦と浜松で暮らす事になり須藤家を去っていった。

― ある日、須藤家にさくらんぼを持った真知子が訪れていた。
「何度もありがとう。真知子」陽子が真知子に礼を言った。
「何言ってるの。怒るわよ?」真知子が優しく注意をする。
「ありがとうございます。助かります」
「真知子ちゃん、本当にありがとうね」和成と徳子も礼を言った。
「…いえ、そんな何もできなくて」

「真知子さん、何して遊ぼっか?」日向子が真知子に聞いた。
「そうね…でもね今日はね、もうひとり遊んでくれる人が来るわよ?」
「え?旦那様もみえるの?」陽子が尋ねた。
「ううん。とっても楽しい人がきてくれるわよ」

すると玄関から『こんにちわ!』と挨拶する声が聞こえた。陽子は慌てて玄関に向かい戸を開けると親友の筒井育子が立っていた。
「育子-!!」思わず陽子は育子に抱きついた。
「…遠いのにそんな」
「何言ってんだ。アンタ達だって東京に来てくれたじゃないか?えらいことだったね、えらかったえらかった」
育子は反泣きしている陽子に優しく声をかけた。


【おひさま 第133話(9月5日放送) 感想・レビュー】

残念ながら節子と安子コンビが離脱してしまいました。
結構、このコンビ好きだったのにな~。
陽子が和成と産婦人科へ行くエピソードで朝から夕方まで立ち話(どんだけ長いんだよ)してましたが、その内容が非常にくだらなくて可笑しい事(笑)。
嫌味を言ったり長話できたり…こういう付き合いができる友人って大切ですよね。
陽子にとっては、真知子と育子と夏子先生、それに先日加わったタケオの奥さん(ミツ)だったりするのでしょうが…和成はどうなんでしょう。茂樹と和成は義兄弟で互いに敬語だし・・・。タケオと秦野さんとつるむようになるんでしょうか。

あと久しぶりに育子が出てきましたね。
もっと週半ばくらいかな?って思っていましたが予想以上に早かったです。
いよいよ茂樹&育子にケリがつくのかな?
育子が東京にいってから3年くらい経ってますが、茂兄ちゃん、再会する前に合格とはいかなかったようです。