NHK朝ドラマ おひさま 131話あらすじ&感想

【おひさま 第131話(9月2日放送) あらすじ】

小雨が降る中、陽子と和成は小川の畔を歩いていた。
「この間さ、ユキさん言ってたよな?お店が好きだって。お店はいつでも戸が開いているからって…なんか嬉しい言葉だったな…あれは。
俺はさ、生まれた時からそうだったから。あんまし考えた事なかったけど…お店やってるとさ、明るくしてられるよな?ま、暗いカオしてたらやっていけないってのもあるけどね」
「そうですね」陽子が頷いた。
「…嬉しい言葉だったよな」和成が噛み締めるようにもう一度口にした。
「ええ、私もそう思いました」

「あ、久しぶりだね?2人なのは…あ、あの…ほら…いつか映画で見たさ…アメリカの男と女がやってたみてーにしてみてもいいかな?」緊張した顔で和成は陽子の肩に手を回す。
「…ぷははは!」しばらく歩いてみたものの二人は笑ってしまう。
「なんか似合わないな。日本人には(笑)」和成がおかしそうに言った。
「…これはどうですか?」そういって陽子は和成と腕を組んだ。
「…うん!悪くない!」和成は満足そうに言った。

― 丸庵では、陽子の女学校時代の刺繍の望月先生による洋裁の授業が行われていた。
参加者は陽子、徳子、杏子、真知子、ミツ(タケオの奥さん)、カヨ(飴屋の女将)、恵子、ハナの8人(+日向子)が参加していた。
「いいかね?ひと針ひと針に込めた愛情の分だけいい服になっていくだい!洋裁は人生の縮図だに!わかるかいね?」望月は全員に確認した。
「はい!」生徒達が返答するとワンテンポ遅れて日向子が「はい!」と返事した。
「日向子ちゃんも分かるかいね?」望月が確認すると笑いが起こった。

「楽しいわね」洋裁をしながら真知子が陽子に言った。
「うん!真知子の素敵ね」
「どれどれ本当だ!似合いそうだね」徳子が真知子の服と顔を照らし合わせた。
「ありがとうございます!お母さんのもきれいです!」
「そうだろ?間違いなく似合うだろ?」

「似合うかな?それにそもそも着る事あるかね?」真知子の後ろで洋裁をしていたミツが不安そうに呟いた。
「タケオ君びっくりするわよきっと。また惚れ直しちゃうんじゃない?」陽子が言うと
「えぇ!?あれ以上にかい!?」ミツは幸せそうなカオで言った。
「うちの人もまた惚れ直すのかねぇ…嫌だよ~あれ以上惚れられたら面倒くさいよ!」カヨも迷惑そうなカオで言った。

丸庵の厨房では、道夫と貞夫が二人で盛り上がっていた。
「私の見事な手さばきをお見せするだい!」貞男が飴をつくるしぐさをした。
「いいですな!行きましょう!うまい酒持って行きます」道夫が返答した。
「うまい酒?ははは!いいですな!」二人はすっかり意気投合するのだった。

丸庵の店のテーブルでは、和成、タケオ、秦野の男3人がひそひそと話し合っていた。
「うちの母ちゃんとミツのけんかすごいんだから!普段は仲がいいんだけど、なにがきっかけなんだか…始まったら手がつけられない!そしたら俺と父ちゃん、ガキ連れて逃げ出すだよ!女は怖い!」タケオが言うと
「…陽子も怒ると怖いけどね」和成も同意した。
「まあミツの場合は俺にベタ惚れだで!俺がビシーと言えばしゅんとなって大人しくなるだよ!」タケオが自信ありげに言ったので秦野が
「言った事あるんかいね!?びしと!」と質問した。
「…ない!」
「なんですか…それ?」和成が呆れた。
「真知子さんは?」
「怖いです!怒ると全部敬語になるだいね!」秦野は震えるように説明した。
「敬語ですか…」和成はただただ言葉を失うのだった。

その後、女性達は、洋裁を楽しみ、男達は料理や腕相撲やら楽しんだ。その日の丸庵は、皆が集まり大いに盛り上がったのだった。

『ここには皆が来てくれる。皆が集まってくれる。楽しいなって思った。こういうの好きだなって。ずっとこうだといいなって思った』と陽子は振り返る。

― ある日の夜、陽子は机に向かっていた。和成は本を読んでいた。
「勉強?」和成は本を閉じて陽子に質問した。
「はい。子供達に教えるのに。あの子達進の早いんです!だから大変。カズさんは?何読んでいるんですか?」陽子は和成の手にしていた本を見た。
「これ?こないだ育子さんが送ってくれた東京の蕎麦屋についての本。面白いね。色々違っていて」和成が話し終えたとき外からサイレンが聴こえた。窓を開けると遠くに煙が見えた。
「火事だね!遠いけど…ちょっくら様子見て来る!」和成は急いで丸庵を出た。

隣の節子も丸庵にやってきた。
丸庵の全員が待っていると和成が血相を変えて帰ってきた。
「おお!どうだ!?」道夫が質問する。
「火事は遠いんだけど…なんだか風がとっても強くなってる!嫌な風だ!大丈夫だと思うけど、念のため大事なものだけ持って離れよう!」
和成は強い口調で言った。
「皆しっかり!節子おばちゃんも大事な物だけもって一緒に!」和成は声をかけた。
陽子と杏子は荷物をまとめていた。陽子は準備が整うと寝ている日向子を起した。そして和成に日向子を預け、4人は丸庵の1階へ。

「大丈夫!よし行こう!」全員が揃った事を確認し和成が言った。
「どこに行くんだい?」徳子が不安そうに和成に聞いた。
「とりあえず風上の安全な場所に移動しよう!俺と父さんでもう一度戻って来るから!」和成の言葉に道夫も“おう!”と返事をする。
「大丈夫だよね?念のためだよね?」不安がる徳子を連れ、全員、丸庵の外へ出た。サイレンはまだなっている。

店を出た家族は丸庵を見上げた。
その時が丸山家が丸庵をみた最後だった。
丸庵は焼けてしまうのだった。


【おひさま 第131話(9月2日放送) 感想・レビュー】

なるほど。丸庵は火事に巻き込まれてしまうんですね。
そういえば、予告でまた店を持てばいいじゃないですか?的な事を言っていたような言ってなかったような…。こういう展開が待っていたとは。
これから陽子があの小川の畔にある家に住むことに繋がっていくでしょうか。でも新たにお店を開くとなればお金が必要になるかと思うんですが…まさかの子爵マネー投入?

話は変わりますが今日の丸庵、もの凄い人数が集合してましたね。驚いたのが秦野さんの参加です。
勝手な想像で恐縮なんですが真知子が無理やり連れてきたんでしょうね(笑)
彼の『敬語になるんですよ~』って台詞が“思い出すのも恐ろしい”って感じが伝わってかなり笑けました(笑)