おひさま 第155話 「すべての母より」あらすじ&感想

【おひさま 第155話(9月30日放送) あらすじ】

火傷負った日向子の右腕に包帯を巻いて医者は帰っていった。
徳子は気を利かせ和成を部屋に残し部屋を後にする。

「ごめんね。ごめんね。ごめんなさい…」陽子は寝ている日向子に何度も謝った。
「もういいから。だいじょうぶだから日向子は…」
「戻りたい…あのときに……」
陽子は和成の言う事が耳に入っていないかのように涙を流しながら言った。
一階の台所では転がった鍋やインゲンを徳子が片付けていた。

その夜遅く、陽子は灯りもつけずに煮えたぎる鍋の前にいた。
陽子は夕方のことを後悔しながら熱湯に手を入れようとする。
「なにやってんだよ!陽子!!そんなことしてなんになるんだよ!?」
和成が熱湯に入る寸前だった陽子の腕を掴んだ。
「仕方ねーだろ?起きちまったもんは…今しなきゃならねー事は日向子がちーっとでも良くなって痛い事、忘れさせてやることなんじゃねーのか?」和成が言った。
「…ごめんなさい」

「俺も母さんの目の前で怪我した事あるんだ…調理場で包丁落としてさ、日向子と同じくらいの歳かな?今でも足にちっと痕が残ってる…
勿論痛かったよ。でもそれより母さんがしばらくの間、俺を見ると俺のケガのところに目が行くのがわかるんだ。それが悲しかった。
子供はさ、親には笑ってて欲しいんだよ。自分見て悲しい顔されるの嫌なんだよ。な?」
和成が陽子に話している姿を徳子は涙を堪えながら見ていた。

― それから日向子は杏子とままごとができるまで回復した。楽しそうに杏子と遊ぶ姿を掃除しながら陽子は見ていた。しかし和成の言う通り笑顔でいようと思ったが日向子の傷に目がいってしまう。
そこに真知子が陽子に子供ができたことを報告しにやって来た。
「大変よ?母親は…大変な事がいっぱいあるでも幸せももっといっぱいある」
陽子は真知子のお腹をさわった。

昭和28年(春)、陽子の打ったそばがようやく店に出る様になった。
日向子は6歳になり相変わらず百白花を手伝っていた。
店には陽子の旧友、夏木ユキ(旧姓:田中)が陽子がうったそばを食べて絶賛していた。
ユキは自分の店でも取り扱っている『百白花のそば』が評判いいと陽子に説明する。

「あ!お父さん!あ。帝王!!」陽子が2人の来客に気づき声をかけた。
陽子の父、良一と真知子の父、相馬剛三町長がやってくる。
「帝王、みのるちゃん、可愛いですか?」陽子は真知子の子供について尋ねた。
「かわいい!かわいい!!ガハハハハハ!!」剛三は豪快に笑った。
「あんまり会わせてもらえないらしい。この人が馬鹿みたいに可愛がるものだから
なにしろまだ二歳なのに最新式の自転車を持っていって真知子さんに怒られて
持って帰って来たそうです」良一が笑いながら説明した。
「あらまあ(笑)」徳子や和成は笑った。

「家に置いてある。ガハハハハ!…バラす事ないだろう須藤さんよぉ…
それはいいとして…どうも不愉快な事があってな…町長選挙、もうすぐだろ?
ずっと無風選挙だったが今度は得体の知らない候補が出るらしい。
それもな若い女だそうだ。冗談じゃないぞぉーどこのバカ女だ!?」
剛三の大きな声が店の中に響くとそばを食べていたユキが立ち上がった。
「それは私です!」
「え?」口がぽかーんとなった剛三にユキは続けて言う。
「安曇野にも新しい空気が必要です。新旧交代のときではないでしょうか?」
良一や徳子も驚いたが陽子は剛三を睨むユキを見て可笑しくなるのだった。

―ある日、 飴屋村上堂の女将、カヨが風呂敷を抱えて百白花に走ってやってきた。
「安曇野のおばあちゃんからのお祝いだよ!」
カヨが嬉しそうに風呂敷をあけると赤いランドセルが出てきた。

「わぁー!!ありがとうございます!」日向子は嬉しそうにカヨに礼を言った。
「よかったな日向子」
「ありがとうございますカヨさん」
「かえって悪かったね。本当は親御さん達が買いたかっただろうけど無理言っちまって…」
「背負ってみてみてもいい?」
日向子はプレゼントされたランドセルを背負って鏡の前に行く。
陽子達は鏡の前で回ったりして嬉しそうにはしゃいでいる日向子の成長を喜ぶのだった。


【おひさま 第155話(9月30日放送) 感想・レビュー】

前から違和感がもの凄くあったのですが…
真知子の父である『相馬剛三』についてです。
地主だったり、町長になったり、事業を成功させたりそれはそれは凄い人物だと思いますが『帝王』って…(笑)
いや、影であだ名のように呼称されているならわかります。ハリーポッターの『名前を言ってはいけない人』みたいに(笑)
今日なんて剛三が店に入ってきたら陽子が「あ!帝王!!」って…それはないでしょ?
親友のお父さんだし、本人に直接言うなんて…もうね、馬鹿にしているじゃないかと。
しかも本人もまんざらではなさそうだし(笑)

それはさておき、日向子がすっかり大きくなりました。
棒読みだったセリフがかなり流暢になってます。
時代の流れは速いですね。ユキちゃんも今回は出てきて、町長になるまで上り詰めているようです。最後に出てきたのは良かったんですが…相当の成功者になったということですね。
茂樹の受験の行方、育子との事がまだ残ってますが本当に明日で終わるんでしょうかね?
あれ?タケオは?