おひさま 第152話 「すべての母より」あらすじ&感想

【おひさま 第152話(9月27日放送) あらすじ】

百白花に原口房子(斉藤由貴)と旦那の原口宏(阿南健治)がやってきた。
宏は陽子(若尾文子)に丁寧に挨拶をし、房子に安曇野観光をしばらくしているのでゆっくりしていなさいと言い残し百白花を後にした。
房子は宏が北海道に転勤になるので百白花に来られるのも今日が最後だと伝えた。

「陽子さんのおかげなんです!
ここに来る前の私だったら…“急にそんな事を言われても困るぅ!きぃー!!”ってなってたと思うんですね。
でも陽子さん達のことを思い出してスーッて受け入れられたんですよ。
そんなことたいした事ないなって。新しい所へ行ったら行ったでそこで幸せを見つけられたらいいんじゃないかなって思えたんです。
子供達も最初は“冗談じゃない!親父だけ行け!”って言ってたんですけど陽子さんや和成さんだったらこういう大事な事どんな風に話し合ってたかなって思い出して、ゆっくり自分の事だけじゃなくて相手の気持ちを考えながら話せたんです。
そしたら子供達もわかってくれて言ってくれたんです…“じゃあ、家族で一緒に引っ越そうかって”」房子は涙を流してしまう。

「…素敵ね。太陽ね…原口家の。房子ちゃんは」
「太陽…?ふふふ、本当に陽子さんのおかげです。ありがとうございます」
丁寧にお辞儀をした房子に陽子は“最後の授業”を話し始めるのだった。

― 百白花で陽子(井上真央)と和成は良一を見舞う弁当の用意をしていた。
日向子も見舞いに行きたいと言うが陽子は『杏子と日向子に弱っているところを見せらない』という父良一の言い分を不思議がりながら守るのだった。

― 須藤家では退院した良一が本を片手にお茶を飲んでいた。ふと隣の部屋をみると茂樹が良一をチラチラ見ている。
「看病されているというより見張られているみたいなきがするんだが?」
「だって放っておくとすぐ起きて自分でやろうとするから」
「つまらんだろう!ただこうじっとしてても!」良一は不満そうに言った。
「面白いとかつまらんとかの問題ではないですよ。今が大事なんですよ!?」
立ち上がろうとする良一を必死に止めながら茂樹は言った。

すると陽子が見舞いにやってきた。
「ただいま。お父さん、いかがですか?」
「あぁ…オホン!…陽子、ようこ・そ!ハハ」良一が照れくさそうに駄洒落を言った。
「もうやだー!ずっと考えていたんでしょう?私が来たらそれ言おうって!」
茂樹はあきれた様子で盛り上がっている良一をみた。
「まったく!陽子なんか言ってやってくれ。年取ると子供に戻るって本当なんだな」
「なんだって?」良一が茂樹を睨んだ。

「茂樹、相馬さんには連絡してくれたんだよな?」良一は茂樹に尋ねた。
「帝王ですね?お伝えしておきました」茂樹は答えた。
「いや、そうではなくて…安静にしていなくてはいけないのでくれぐれも見舞いはご遠慮願いたいと…それは伝えてくれたのかと聞いているんだが?」
「はい。伝えました。かなり念をいれて伝えたつもりです」
「そうか…では、あれは何だ?」
良一が後ろを指すと相馬耕造が中庭から窓にへばりついて中を観ていた。
「ハッハッハ!!すまんな!顔見に来ただけだ!すぐに帰る!」
そういって相馬剛三はズカズカと中庭から家の中に入ってきた。
「なあ、早く戻って来てくれ!アンタにはまだまだまだやってもらわなきゃならん!」
良一方を背中をたたいた。良一がたまらず「痛」と唸った。

「…俺は困ってんだよーアンタがいなくてさぁ~俺にとっては女房よりもアンタの方が大事なんだよ!栄養のあるものを片っ端から持って来たぁ!卵ー!肉!蜂ー蜜!缶詰!バナナ!」持ってきたカバンから食べ物を嬉しそうに取り出した。
「いずれ後継者として町長選に出て貰おうと思ってるんだ!」
「帝王。お断りします」良一は即答したので剛三は豪快に笑った。

そんな2人のやりとりを見て茂樹が陽子に耳打ちをした。
剛三『どーも!コウちゃんです!』
良一『どーも!リョウちゃんです!』
二人『二人合わせて…』
剛三『安曇野の帝王です!!』
良一『それじゃ、あんたばっかりでしょう!』
剛三『いいじゃないか!』

想像した漫才コンビを組む姿に爆笑しながら陽子は良一と剛三に言った。
「いいコンビでしたよお父さん!」

― 剛三が帰った後、台所で弁当の準備をしていた陽子と茂樹を良一は呼び話し始めた。
「今回は心配かけたな。すまなかった。お前達はきっとこんな風に思ったんじゃないかな?
"お父さんもそういう年齢なんだな。いつか別れの時が来るんだな”」
良一が言おうとしている台詞を陽子は真剣な表情で聞いていた。


【おひさま 第152話(9月27日放送) 感想・レビュー】

旦那の北海道への転勤をきっかけに原口一家は家族の絆を取り戻しハッピーエンドを迎えることになったようです。
今日は何と言っても剛三と良一の面白さが際立った回でした。
真知子の父である剛三が最初出てきたときは“なんて頑固そうな親父なんだ”と思ったものですが今では、単なる変わり者の金持ちです。
窓にへばりつくわ、バナナ持って来るわ、遂に漫才コンビ結成するし…
だいたいの登場人物にとって陽子は太陽ですが剛三にとっては父、良一が太陽という関係なのでしょう(笑)
…音楽、元に戻ってましたね(汗↓)