おひさま 第151話 「すべての母より」あらすじ&感想

【おひさま 第151話(9月26日放送) あらすじ】

(前回の続きから)
陽子と和成は寝ている良一(寺脇康文)を看病していた。
良一は相変わらず汗をかいて苦しそうにして寝ている。

「熱が下がらないのは危険な状態らしい。また本人の生きる力だろうということだ」
病院の先生から別室で説明を受けていた茂樹が戻ってきて陽子と和成に伝えた。

「映画か…お父さん、寂しかったのかな…私、お父さんのそんな気持ち、全然考えなかった。お父さんはいつでも強くて揺るがないというか…
寂しいに決まってるよね…お母さんが亡くなってからずっと…
でも、お父さんが一人で映画館で独りで観ていたのかというとたまらまい…
陽子は良一の寝顔を見ながら言った。

「そうかな?俺はどっかカッコいいって思うけどな。お母さんの事が好きなんだなっておもってさ。そんなに一人の人をずっと好きでいるなんて…素敵だなって思ったけどな」
「そっか…そうよね?そう思うとかわいいね」陽子は隣に座っていた和成をみた。

「似合わないもんな映画館なんて」茂樹が言った。
「どんな映画だったろう?」
「なんでも恋愛ものらしいぞ…たぶん観客は女性ばっかりだ」
「観てみたいですねその映画…」和成が言った。
「本当におかあさんに似ているのかな?その女優さん…」

「俺さ、何も気がつかなった。お父さんと2人で暮らしてて体の事…すまん。
俺も陽子と同じ様にお父さんは強いってそう思っていた。思い込んでいた。
こんなやつが医者になれないのは当たり前だな…ダメだな…」茂樹は笑った。

「茂兄ちゃん、それは違うよ。それは違う」陽子が首を振った。
「そうですよ、それは別の問題です」和成が言った。

「いや、ちょっと情けない。きっと春樹兄さんなら気づいていたよ。
すまん、申し訳ない」
茂樹は椅子から立ち上がり頭を深く下げた。

「お父さん、戦っているのな…」
陽子が良一を見ると良一が苦しそうにうなされているように見えた。
「お父さん!」陽子は慌てて声をかけた。

「…ん………紘子…………………春樹……」
良一は小さい声で妻と息子の名前を呼んだ。

「お父さんお父さん!おとうさん!!嫌だ!お母さん張る兄さん、嫌だ!!
お父さん連れて行かないで!!!お願い!お願い!お願い!」
陽子は泣き叫んで良一の体をゆすろうとしたが、和成と茂樹に抑えられた。

― 深夜。良一は目を覚ました。
左右をみると陽子達が看病しながら眠り込んでいる。
良一は、自分のお腹をおさえ顔を歪め、それから寝ている陽子に声をかけた。
「おい、おいこら!…こっちだ…」
「え?お父さん!?」陽子は目を覚まし、起きていた良一に驚いた。
「お父さんじゃない…なんで私がお前達を起こすんだ?」

「茂樹さん!茂樹さん!」和成が茂樹を起そうとしたが起きる気配がなかった。
「茂樹!!」良一は大きな声で茂樹の名前を呼んだ。
「すみません!…あ、お父さん!」
「あ、先生呼んで来るね」和成が病室を出て行った。
「…お母さんと春樹に会ったよ…」

紘子『良さん!良さん!』
良一『紘子…一緒にいられるのかまた?』
紘子『さあ?』
良一『春樹!』
春樹『お父さんには、もう少し頑張ってもらわないと!』


「…というわけだ。追い返された」良一は少し寂しそうに笑った。
「お父さん…いなくなったら嫌だ。嫌ですからね!もう!」陽子は良一に怒った。
そして陽子は母と春樹が父と一緒にいさせてくれるようにしてくれたと思うのだった。


【おひさま 第151話(9月25日放送) 感想・レビュー】

いよいよ『おひさま』最終週が始まりましたね。
今までは土曜日しかオープニングで平原綾さんの歌が流れませんでしたが最後の6日間はずっと流れるのかな?(あくまで予想ですが)

今日、見事に寺脇パパ、無事生還してよかったです。
あらすじを全く見ないように心がけている私は、ちょっとストーリー的には“万が一があるかもしれない”と思っていただけにホッとしました。
もう寺脇パパが『紘子…春樹』とか言って陽子が泣き叫ぶシーンなんて、朝から目の回りが熱くなりましたよ。

そういえば回想シーン以外で久しぶりに原田知世さんと春樹兄さんが出てきましたね。
春樹兄さんの実はどこかの島で記憶を失って生きているという私の願望は今日をもちまして本格的に終了です(笑)。