NHK朝ドラマ おひさま 142話あらすじ&感想

【おひさま 第142話(9月15日放送) あらすじ】

(前回の続きから)
「カズさん?」
ハガキを読んでショックが隠せない和成に陽子は声をかけたが和成は何も言わない。
徳子と日向子と杏子が戻って来た。徳子も和成の様子がおかしいことに気がついた。
「どうした和成?」
「いや・・・」和成は答えられない。
雰囲気を察した杏子は、日向子と外へ行く。

テーブルに座った和成は、陽子、徳子、道夫に一通のハガキを見せ、ハガキを送ってきた相手について説明しはじめた。

「・・・戦友からなんだ。代わりに奥さんが書いてきたんだけどね・・・。
一緒に生き残った仲間なんだ。
優しいやつでさ、どんなに辛いときでもニコニコして皆を励まして笑わせてくれて。
そいつ・・・重盛っていうんだけど・・・重盛コースケ。
岐阜の多治見の窯元の息子でね、代々美濃焼をこさえているんだ。
俺も好きだしさ茶碗とか・・・色んな事を教えてもらったりした。
あいつは結婚して一年で召集されて嫁さんと息子を残して来たんだ。
歳は同じでね俺と・・・嫁さんも歳は同じじね。
いつか釜を任される様になったら俺の為に器を焼いてくれるって言ったりしてさ・・・。
肺病で長くはないらしい・・・・・・せっかく帰って来たのにな・・・」

「息子が大人になったら一緒に酒飲むって言って。自分が焼いた徳利とお猪口でって言ってたんだけど・・・俺に会いたいって・・・会って話がしたいって・・・生きているうちに・・・俺と会いたいって・・・遠いけど・・・会いにいってもいいかいね?」
和成は尋ねた。

「行っといで。うちのことは心配しなくていいから
ちーとくらいあんたいなくても何も問題ないわ」徳子が言った。
「なんだよそれ」和成は少しだけ笑った。

「明日の一番列車か?」道夫が和成に尋ねた。
「・・・だと思う」
「多治見っていったら結構遠いよね?」徳子は心配そうに和成を見た。
「半日はかかると思う」
「そんなに?・・・そんじゃ、あの、ほれ!切符を穫りにいった方がいいね?
私、駅に行って来る!」徳子は慌てて家を飛び出そうとした。
「それならあたしが!」陽子が徳子を止めようとするが
「いいからいいから、あんたは支度しなくちゃ!」陽子に支度するように言った。

和成は百白花のウッドデッキ(?)で『おままごと』をして遊んでいる杏子と日向子のところにやってきた。
「お!父さんも入れてくれや!」
「おままごとだよ。いいの?」
「・・・あ・・・いいよ。もちろん。なにすればいい?」和成は一瞬『しまった』という顔になったが付き合う事にした。
しかし慣れていないのか和成はぎこちなく、最後には
「まじめにやりなさい!」と日向子に怒られるのだった。

― 夜、陽子と和成はカバンに荷物を詰め込んでいた。
机の上に飾っていた写真(杏子を含めた丸山家全員が映っている)を手にとった和成は陽子にその写真を見せた。
「これ、持っていっていいか?あいつに見せてやりてぇ」
「はい」陽子はうなずいた。

「どうしました?」
「どんな気持ちなんだろうなって。たまんねーな・・・」和成の声は沈んでいた。
「お辛いですね・・・奥様。カズさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。大丈夫だ」
そういうと和成は杏子と日向子の寝顔を上から覗き込んだ。

― まだ朝日も出てない時刻、陽子は弁当を作っていた。
徳子は起きて台所に向かったが、そこに陽子の姿があったので、引き返そうする。
すると道夫も起きて台所にやってきた。
「どうした?」道夫は引き返す徳子に尋ねた。
「しー!今、お弁当作ってるの!そっとしておいてやろう」
道夫は台所に立つ陽子の後姿を見た。二人は嬉しそうに気づかれないようにそのまま部屋に戻った。

― 朝になり、日が少し昇ってきた。和成はまだ寝ている日向子と杏子に『行ってくる』と起さないよう小さく挨拶をした。

「カズさん、これ、お弁当です」出かける寸前の和成を呼びとめ陽子は弁当を渡した。
「おお!重いな」和成は弁当の重み嬉しそうに確認した。
「フフフ、朝昼2食分ありますから」
「行っておいで」徳子が言った。
「行って参ります。留守をお願いします」
和成が出て行く後姿をみて陽子は道夫と徳子に
「あの!私、やっぱり駅までお見送りしてきていいですか?いってきます!」といい返事も聞かないまま和成を追いかけた。

「どうした?」追いかけてきた陽子を見て和成が質問した。
「駅まで」陽子が言った。
「ありがと」
陽子は、和成が遠くへ行ってしまうようで怖くなっていた。


【おひさま 第142話(9月15日放送) 感想・レビュー】

嫌な予感というか…あんな風に最後言われたら
和成に何かが起こってしまうと思ってしまいます。
予告とタイトル『送り出す愛』っていうからに和成がどこかへ行くとは思っていましたがなにかありそうですね?
まさか釜を代わりに継いじゃう?