NHK朝ドラマ おひさま 128話あらすじ&感想

【おひさま 第128話(8月30日放送) あらすじ】

昭和25年、日本はどんどん景気が良くなっていった。
松本でもそれは感じられ、その流れにみんなが必死で乗ろうとしていた。
物があり、頑張って働けば手に入る…それはとても幸せな事だった。丸庵もそんな幸せに満ちていたと陽子(若尾文子)は振り返る。
丸庵は、客でほとんど満席状態で、とても賑やかだった。

「ごちそうさん!」一人の客が満足そうに徳子に言った。
「たぬきそば、18円になります」徳子が会計を行っているとまた客が店に入ってきた。
「おいでなさしー」日向子が男性の近くまで行き、出迎えた。
「日向子ちゃん!がんばってるねぇ看板娘!いつものを頼むな!」男性は嬉しそうに日向子に注文をした。
「はーい!山菜そば一つ、お願いします」日向子は厨房の和成と道夫に注文を伝えた。
その日向子の様子をみて徳子は嬉しそうに陽子に言った。
「陽子が看板娘だった時間は短かったね?」
「そうですねぇ…短かった」陽子は笑いながら言った。

今と比べれば豊かではないかもしれなけど子供がお腹いっぱいご飯を食べるのを見ているのが本当に幸せだったと陽子は振り返った。
丸山家の夕食には昔とは違い、テーブルに野菜炒め、煮物、お新香、お味噌汁等の料理が並べられていた。そして各自はふかした“じゃがいも”を食べていた。

「お疲れさん~」と中庭から床屋を営む近所の節子がやってきた。そして部屋の片隅に積んでいたざぶとんを自分で用意して座った。
「疲れましたよ~本当にもう」節子はぐったりした感じで言った。
「それはよかった!商売繁盛!」道夫は嬉しそうに言った。
「ひなちゃんも美味しいそうなの食べているのね~ちょうだい」節子は日向子のじゃがいものことを言ったが日向子は『ダメ!』と断った。

節子が食べ始めると今度は近所の呉服屋の安子がやってきた。
「こんばんわ。これ、おすそわけ」そういって透明な包みに包まれた色とりどりの飴のようなものをテーブルに置いた。
「なんだいそれ?」徳子は見たこともないお菓子を不思議そうに見た。
「洋菓子なんだけどね。お客さんに貰っただよ」
「あんたさね景気がいいと本当にいい顔するね?」隣に座っていた節子がからかった。
「おかげさまで。みんなもそうだろ?」安子は笑った。
「お菓子、ありがとね」徳子は安子に礼を言った。
「よかったね~日向子」陽子は日向子に言ったが
「日向子、ごめん、これ、お酒入ってんだって…」安子は申し訳なさそうに日向子に謝ったが日向子は不満そうな顔をした。
「そんな顔してないのー」
「明日、オヤキつくってやっからよ」陽子と和成は日向子をなだめた。

― その夜、日向子を寝かしつけた陽子。
「お茶の用意をしますね…あ、ふふ、食べましょうか?あれ」陽子は、安子が持ってきたお菓子の事を思い出し、和成に食べようと持ちかけた。
「そうだね」和成もニッコリと同意した。

「うん!なるほど!うまいね!」
二人は、貰ったお菓子を幸せそうにコッソリ食べていると横で寝ていた日向子が“うーん!”と言って目を開けた。慌てて、お菓子と包みを隠す2人だったが日向子は気がつかずすぐにまた寝てしまった。日向子が再び寝るとまた食べ始める陽子と和成だった。

― 和成も就寝した後、陽子は机に向かい手紙を書いていた。
「陽子…?」和成は目を覚まし陽子を呼んだ。
「すみません。寝られませんよね?」陽子は謝ったが和成はどうかしたか尋ねてきた。
「えぇ。杏子ちゃんの事でなんですけど…全然、返事が来なくて…半年前くらいから急に…どうしているんだろ?」陽子は卒業を待たずに東京に行った杏子の事を思い出してた。「元気にやっているといいけどな…あんな辛い思いをしているわけだから」何日か丸庵に泊まった少女の事を和成も心配した。
「幸せで私の事なんて忘れているんだったらそれでいいんですけどね」陽子が言った。

― 現代。房子(斉藤由貴)と陽子(若尾文子)、杏子(伊東ゆかり)がお茶を飲んでいた。
「ついに杏子さんのお話ですね?」房子が言った。
「ええ。…その節はご心配おかけしました」杏子は陽子に頭を下げた。
「いいえ、どういたしまして…」陽子もお辞儀をしたので房子が不思議に思った。

― 大きなリュッックを背負った女性(金澤美穂)が丸庵に入って来た。
「おいでなさんしー!」日向子が元気よく出迎えたので女性は戸惑った。
「すみません。おいでなさんし!…杏子ちゃん!?」陽子はすぐに女性が杏子だと気づいた。
「陽子先生!ご無沙汰してます」杏子は丁寧にお辞儀をした。
「陽子先生の?」杏子は日向子について尋ねた。
「そうよ。はじめてだよね?日向子って言うの」
「杏子ちゃん…一人?」陽子が質問すると杏子は『はい』と小さく頷いた。

「杏子ちゃん?すっかり大きくなっちゃって」徳子と道夫と和成が奥から出てきた。
「ご無沙汰しています!」杏子は3人にも丁寧にお辞儀をした。
「噂をすればってやつだね?」和成が言ったので杏子は『え?』と陽子の顔をみた。
「心配していたのよ。あなたの事を」陽子は説明した。
「すみません。ありがとうございます」
「お腹空いてるんじゃないのかい?」和成の質問に
「あ…えへへへ」杏子は照れくさそうに笑った。
「杏子ちゃん、ウチの蕎麦、食べてないな?あの頃はそば手に入らなかったから。よーし!美味しいそばこさえてやるかな!待ってな!」張り切って道夫は厨房に向かった。
この歳の女の子が独りで東京から松本までにやって来るなんて考えられない。なにか事情があるに決まっているとお茶を用意しながら陽子は杏子を見ていた。

ソバを食べ終えた杏子は陽子に日向子と遊びたいと申し出た。
「…ねえ?杏子ちゃん…時間、大丈夫なの?」陽子は質問した。
「はい…あの…今日、泊めて頂いてもいいですか?」杏子は言いづらそうに尋ねた。
「うん。もちろんよ。…大丈夫?東京の…」
「はい。明日帰ります」杏子は答えた。


【おひさま 第128話(8月30日放送) 感想・レビュー】

杏子ちゃん、久しぶりの登場です。東京に行ったのが昭和20年くらいだったので、たぶん5~6年経過してします。うーん、年齢的には今15~16歳くらいかな?
勿論、役者さんは代わっているんですが、若干、子供時代と似てませんか?
一瞬見たとき、メイク技術凄いって思いましたが…一瞬ですよ(笑)

さて、その杏子ちゃん、なにか事情があるようですがどうしたんですかね?
あの可愛い妹はどうしていないのでしょうか。そしてリュックの中身は!?
しかし一番気になった謎は安子が持ってきた『お菓子が一体何だったか!?』です(笑)。
飴かと思ったんですが、和成がサクサクボリボリ食べていましたし…謎です。
あの美味しそうな洋菓子は一体…