NHK朝ドラマ おひさま 126話あらすじ&感想

【おひさま 第126話(8月27日放送) あらすじ】

(前回の続きから)陽子は10年前に川原に初恋をした事を和成に話した。
「川原さんは全く気づいてなかったと思います…なにしろ木っ端みじんの失恋でしたから。」
陽子は当時、出会った時の川原を思い出し、川原が須藤家に来た時や松本城へ皆で行き、転んだときに手を差し出してもらった事、そして洗わないと決めた翌日に手を洗ってしまった事などを和成に話した。

「もう笑っちゃいますよね?…でも、それがね…」
そして、正月に川原が恋人を須藤家に連れてきて、応援して下さい!と目の前で土下座をしたこと、それによって陽子が失恋したこと、その恋人であるタエという女性が陽子の部屋に泊まったとき、川原への想いを聞いたことを話した。

和成は、陽子の話を聞いて、恋人タエの存在が気になったが陽子にもわからなかった。
「タエさん。どうなさったんだろ…どうして川原さんは一人なんだろ?」

そんな二人の会話を隣の部屋で聞いていた川原は、涙を流していた。


― 翌朝、川原の部屋は布団がきちんとたたまれていた。布団の上には、お金と手紙がそっと置かれていた。和成と陽子は手紙を読んだ。

『陽子様、そしてご家族の皆様、大変失礼をそしてご迷惑をおかけしました。もうしわけございませんでした。タエは満州で亡くなりました。自分の責任です。そんな自分が幸せのなってはいけません。ご挨拶をせずに立ち去る失礼を何卒お許し下さい』

手紙を読んだ和成は、文面から昨夜の会話を川原が聞いていたことを想像した。
「安曇野に行ったんじゃないのかな?」
和成の予想に陽子も納得する。
「あ、ああ、そうかもしれません…」

しかしどうしていいか判らずオロオロする陽子に和成はニッコリと言う。
「行っといで」
「事情はわかんねーけどタエさんという人が陽子にどんなに幸せそうに見えたか話してみたらいいと思う。そうしなさい」

それを聞いた陽子は、更に困った表情をした。
「初恋の人だから、嫁いだ身だから、今は会いに行くべきではないって思ってる?ひょっとして?…だとしたら俺は怒るよ?心配なんかしねーよ」
そういって和成は優しい笑顔を陽子に見せた。

「ほれ!行っておいで!日向子は任せて!」
「はい。そうさせていただきます」陽子は安曇野に行く準備を始めた。

「おはよう!どうした陽子?でかけるの?」
厨房で仕込みをしていた徳子と道夫は、洋服を着ている陽子に尋ねた。

和成は、日向子が寝ている自分の部屋に、日向子を起さないように静かに入った。そして引き出しや箱を開け何かを探し始めた。そして一つの道具箱からハーモニカを見つける。「あった…」

和成は手にした懐かしそうにハーモニカを吹き始めた。
道夫と徳子が準備をしていると二階から和成が吹いているハーモニカの音が聴こえた。
「なにやってんだあいつ…」道夫は和成が突然、ハーモニカを吹き始めた事を不思議がった。
「あぁ~下手クソだね~(笑)」徳子は和成の演奏を笑った。

1階の厨房で二人がそんなことを言っているとはしらず、夢中で『月の砂漠』を演奏する和成。すると先ほどまで寝ていた日向子が和成の後ろに立って『月の砂漠を』歌い始めた。

つきのさば〜くを〜はる〜ばる〜と

日向子の歌う姿に和成は、おもわず笑ってしまうのだった。

― 現代、房子(斉藤由貴)はその話を聞いて笑う。
「ふふ…かわいいカズさんも日向子ちゃんも」
しかし、房子は困った表情を浮かべた。
「陽子さんのお話聞いていてどうしたらいいかわからなくなることがあるんですよね。
いまもお元気でいらっしゃるのかどうか聞いていいものか…胸がキューって」

陽子は房子の言っている事はもっともだと同意した。
「…あの和成さんは?」房子は小声で陽子に聞いてみたが
「いえいえいえ!やっぱりいいです!」と断った。
しかし、どうしても気になったのか房子は陽子に再び尋ねた。
「ひとりだけ教えていただくってのはいいですか?…茂兄ちゃん」
「元気よ」
「良かったぁ…今はそれだけ聞ければ十分です。…それで安曇野の家に行ったんですよね?」房子は話の先を聞こうと身を乗り出した。

― 安曇野の須藤家に着いた陽子は父、良一から川原が訪ねて来たが既に帰ったことを知らされた。
「…そうですか帰られましたか」
「ああ」
「どんなご様子でしたか?川原さん…」
「ずっと、春樹の写真を見ていたよ…ずっと、ずっとな。それだけだ…」
良一は静かに続けた。
「自分の話はなにもしなかった。今はなにをしているかも」
「そうですか」

陽子は、須藤家を後にして、丸庵に帰るため川沿いを歩いていた。するとどこからかハーモニカの『月の砂漠』が聴こえてきた。
前方に目をやると川原が腰を下ろして川を見ながらハーモニカを吹いている姿が見えた。陽子はその姿にくぎつげになった。


【おひさま 第126話(8月27日放送) 感想・レビュー】

和さん、やせ我慢、カッコいいですね。
いや、我慢したかどうかは判りませんが、私は『月の砂漠』をハーモニカで吹いたところで、そう思いました。皆さんは、どう思われました?

陽子が『川原は初恋の人』って説明しますけど、凄い勇気ですよね。陽子の性格からして和成に隠し事はよろしくないって事なんでしょうが…『心配なんかしてーねよ』なんて、和さん、大きい人間です(笑)
川原を追って安曇野に行った陽子ですが残念ながら会えなくて終わりと思ったら最後、まさかの再再会!? こんな終わり方したら月曜日の内容がめちゃ気になってしまいますよ。