NHK朝ドラマ おひさま 124話あらすじ&感想

【おひさま 第124話(8月25日放送) あらすじ】

(前回の続きから)陽子に突然、夢について訊かれ戸惑う丸山ファミリーに陽子は話し始めた。「まじめに言ってしまいますとね…ずっと生きているだけでありがたいって思ってきたし、家族が一緒にいられるだけでそれだけで幸せだって思ってきたんです」

陽子の言葉に和成、道夫、徳子の3人はうなずいた。
「本当だね。一緒にいられるだけでねぇ」
「でも、もうそこから少し抜け出してもいいんじゃないかなって…もっと未来とか夢とか考えてもいいのじゃないのかって」陽子が言った。
「そっか。確かにね、あの頃は生きていくだけで精一杯だったからね…」徳子がついこの間の事を思い出して言った。
「どうですかお母さん?夢」
「あたしかい?それは先に言い出した陽子が言いなさいよ(笑)」徳子は陽子にふった。「そうだなぁ。聞きたいな。陽子ちゃんの夢」道夫も嬉しそうに促した。

「正直言うとぼんやりしているんです。だからみんなの聞きたかったんですけど…
教師になったときは歳を取っても教え子と交流があったらいいなぁって思ってて、それは今も思っているんですけど…」陽子は考えながら喋っている…でも今は日向子が健康でいい子に育つと良いなぁとか…でもそれは夢とは少し違うのかな?
なんとなく思っているのは私、いろんな人が、教え子や友達やいろんな人が集まれる場所が会ったらいいなって思うんです。
しんどい事や辛い事があったときにみんなが頼って来てくれる、そういう人でいたいなって思っていて…なんかぼんやりしていてわからないですね」
陽子は自分の話がまとまりがないように感じた。

「陽子ちゃんらいしね」道夫が言った。
「じゃあ、お義父さんは?」陽子は道夫の夢について尋ねた。
「え?俺は…俺は…うーん自分の蕎麦畑が欲しいかな?いちから蕎麦を育てて、畑で採れた蕎麦を打って出す!…そういう事がしてみたいねぇ」道夫は幸せそうに言った。
「そうだよねぇーやっぱしねぇ」徳子が言った。
「いいじゃねーかそれ!」和成も道夫の夢について同意した。
「ええ、素敵です!」陽子も道夫の夢を褒めると三歳の日向子も「すてきです」と真似した。

「そんじゃ、お義母さんは?」
「私かい?あたしはあんまし考えた事ないね~商売が繁盛して、家族みんなが健康でそれで十分だいね。でもまあ、強いて言えばね、…別なとこに暮らしてみたい!ほれ、あたしは産まれたときから丸庵で離れた事がないからね。たぶんこの先もずっと。それが嫌だってわけじゃないけど…ま、一回くらいはね、違うとこで暮らしてみたいなーって思う事はあるだいね…それがどこだってことじゃないけどね」徳子はフフと笑いながら語った。
「そっか、お母さん、ずっと丸庵なんですものね」陽子が言った。
「そうだよ。ずっとだいね」
「ま、俺もだけどね」和成がそう言うと道夫も楽しそうに便乗する。
「俺だって14の頃からずっとだで」

「そんじゃ最後は…」陽子は和成を見た。和成はひざに乗っていた日向子のことかととぼけた。
「うーん…申し訳ないけど、全然ねーんだよそういうの。…つまんねー男でごめん!」そういって和成は頭をさげた。徳子は“つまんないね”と文句を言った。

「うん、強いて言うなら俺の夢は幸せになりてーってことかな?でもみんなの夢はいいだいね。陽子のも父さんのもかあさんのも。みんなの夢に俺は一緒にいられるんだろ?」和成は3人の顔を見た。道夫も徳子も和成に“そうだね”と言った。
「…そんじゃ、それでいっか!」和成が笑いながら言ったので徳子も道夫も息子の態度に笑ってしまうのだった。

― 日向子は安曇野に流れる小川の水をすくって“うんまい”と飲んでいた。
「気持ちいいなぁ…ここは」和成は空を見上げながら気持ちよさそうに言った。
「水の音っていいもんだね…」徳子も小川をみながら言った。
「水の流れる音がこの世の中で一番気持ちのいい音だって昔学校の先生が言ってたっけ
」道夫が言ったことで、陽子は母、紘子(原田知世)が陽子が幼い頃に言った事を思い出していた。『ここから命が始まってる。それがつながっていくのよね』
「水は命の源ですものね…すべてはここから始まる」陽子がそういうと和成、徳子、道夫、陽子は目を閉じて川のせせらぎに耳を澄ませた。
「おきてー!」皆が寝てしまったと思った日向子は声を出した。
“起きてるよ~(笑)”日向子の言った事に笑ってしまう。

― 5人が歩いていると日向子が「あ!絵本の仲のおうちみたい!」と言い出し、駆け出した。そこには洋館らしき建物が建っていた。
「なんだい?この家」「初めて見るのなこんな家」と道夫と徳子が驚いていると陽子が二人に説明をした。
「確かどこかの外国の方の、別荘だと。戦争が始まってから誰も住んでいないって話です」
「絵本の中のお家だよね?お父さん」そういって日向子は持っていた絵本を広げた。
「あれ!?本当だ!」絵本に描かれていた家とその家と酷似しているので一同は驚いた。

― 丸山一家は、安曇野の須藤家に立ち寄り、仏壇に手を合わせていた。
「しげにいちゃん!」我慢できなくなった日向子は茂樹に抱きついた。
「お!日向子!いいぞ~茂兄ちゃんだからな」と茂樹は嬉しそうに日向子をひざに乗せた。
「叔父さんだからね~茂叔父さん(笑)」陽子は日向子と茂樹にに教えた。

― 「よく来てくれました」良一は徳子と道夫に頭を下げた。道夫と徳子も丁寧に挨拶をした。
「…という事で今日はこれを持って来ました!」道夫と徳子は重箱を取り出した。重箱にはご馳走がギッシリ詰まっていた。
「おお!うまそーー!!」庭で日向子と遊んでいた茂樹が突進してきた。皆が驚き、一瞬静まり返ってしまう。
「もう!茂兄ちゃん!」陽子が注意すると「もう茂兄ちゃん!」日向子も陽子の真似をした。
「それからこれです!」さらに道夫は日本酒をテーブルに置いた。
「おおお!!これはうまそうだ!! …あ!」今度は良一がやってしまうのだった。

― それからしばらく経った頃…丸庵に汚れた服装をした男性が入って来た。そして男性は酒をあおる様に飲んでいた。
その頃、陽子は部屋で日向子と“月の砂漠”を歌っていた。


【おひさま 第124話(8月25日放送) 感想・レビュー】

若干、日向子役の子がたまに目線が違うところ(たぶんADさん?)を見ているのが気になりました。起きて~のシーンで(笑)。それはそれで応援したくなります。

さて、丸山ファミリーの夢について語られましたが、和成、なんかカッコいい事言ってましたね。『みんなの夢に俺はいるんだろ?ならそれでいいや』みたいな事を。
なんだか、このシーン、何故だかわかりませんが、涙腺が緩みましたよ!私、男なのに!
そして最後の男性…もしかしたら?
で、陽子が歌っていた歌、なんだっけ~って思ったら『月の砂漠』でしたね。
『砂の砂漠』って書くところでした(なんでしょうか?砂の砂漠って(笑))