NHK朝ドラマ おひさま 122話あらすじ&感想

【おひさま 第122話(8月23日放送) あらすじ】

― 前回の続きから。
「もしもし陽子さん!」受話器の向こうから交換手から代わった真知子の声がした。
「あ、真知子さん?…ふふ」陽子は電話をかけてきた相手が真知子だとわかると安心した。
「今すぐ、ラジオを聴いて!すぐよ!」そう言って慌しく真知子は電話を切った。
丸庵ファミリーは真知子が何を伝えたかったかわからなかったがとりあえず言われた通りに和成がラジオをつけた。するとラジオからは女性が強い口調で喋っている声が聞こえる。
「育子…」陽子は声の主が親友の育子だとすぐにわかった。
「育子ちゃんか…なんか怒ってるね?」徳子が言った。
『絶対になんか間違っているだでね!』ラジオからは育子が大衆を前に力説しているのが聴こえた。『そうだそうだ!』周りにいた聴衆も声を上げて演説していた育子を応援している様子が伺える。そしてラジオの司会者らしき人物に名前を聞かれると
『長野県出身、筒井育子でございます!』と応えるのだった。

街頭録音というその番組は一般の市民に自分の思ったことを自由にしゃべってもらう番組だった。陽子の兄、茂樹もその放送を聴いていた。
「元気そうだな、相変わらず…」とはにかんだ。

ラジオの育子の演説が終わると陽子は笑ったので和成が『どうかした?』と尋ねた。
「育子…好きそうだな~って思ってこういうの」陽子は女学校時代の育子を思い出していた。
「確かにね~三人は個性がバラバラだよね?」徳子が真知子を含めた3人の事について言うと「そういわれればそうだな」と道夫も同意する。
「そうなんです。私が一番平凡なんです」と陽子が言うと徳子が和成をからかう。
「何だよ和成!俺はそこが好きなんだみたいな顔をして!」
「何も言ってねーだろ!俺は!」
「図星だ!新婚でもないのに!熱い熱い!」と言って徳子はパタパタと扇いだ。
陽子は反撃とばかりに徳子と道夫について話した。
「お義母さん達だってずっと仲がいいじゃないですか?私はお二人みたいになりたいです」
「え?そう。そうなの?」徳子は嬉しそうに聞き返した。
「じゃ、和成は俺を目指すわけか?」
「え?ま、それでもいいかって今頃思ってきたよ…」

笑いが起こった時、ジリリリリと再び電話が鳴った。
「真知子さん…ですかね?」と陽子は3人に言って電話にでた。
「あ、はい!いつもお世話になっております!はいはい!承知しました。ありがとうございます。お待ちしておりますね」
電話を切った陽子は心配そうに見つめる3人に電話の内容を嬉しそうに報告した。
「佐藤商店さまから宴会の予約です!15名さま、土曜日の昼です!」
丸庵ファミリーは喜び、早くも活躍した電話を撫でたりするのだった。するとまた電話が鳴った。陽子は注文かと思い嬉しそうに電話に出た。
「はい!もしもし!はい!丸庵です!…あ、真知子さん?…え、ええ聞いたわ。すぐ分かったわ育子って…」

話が終わり受話器を置いた陽子は徳子たちに真知子の電話の用件を伝えた。
「真知子さん…なんか話があるみたいで今夜来るそうです」
「なんで陽子ちゃんは真知子さん、育子なんだい?真知子さんだけ“さん”付けじゃんか?」
「お父ちゃん、そんな事、気になっていたんかい?」徳子は道夫の疑問を笑った。

― 夜になり、真知子が丸庵にやってきた。
真知子は陽子の部屋に行き、結婚することになったことを嬉しそうに報告した。
「え!?本当に!?…あの方、秦野さんって方?」
「陽子さんに最初に報告したかったの」
「嬉しい!」陽子は自分のことのように喜んだ。

「結婚式とかそういうのはやらないの。それにね、住む所も彼が今住んでいる部屋に私がそのまま行くの。…もうね、笑ってしまうくらい狭いし、本当に何もないの」真知子はクスクスと笑いながら陽子に説明した。
「幸せそうね真知子さん。良かった!おめでとう!」真知子の両腕を掴み祝福した。
そして陽子はゆっくり言葉を選ぶように真知子に伝えた。
「…あのね、真知子さん、言うべきことではないのかもしれないけど春樹兄さんもきっと喜んでいると思います…」
真知子は、自分が座っている後ろにある春樹の写真を見た。

「お会いしたいわ~私、旦那様と」
「それでね、結婚式とかそういうのはしないけど引越しの日に二人だけで乾杯だけしようと思って。その時陽子さんきてくれないかなっておもって」
「行くわ!行くに決まっているじゃない!」
そして真知子は東京にいる育子には手紙で知らせることを陽子に伝えた。

「あれよね…お嫁さんとしては私の方が先輩ね?お母さんとしてもね」陽子は偉そうな演技をしながら言った。
「そうね、先輩」そんな陽子が可笑しくて真知子はクスと笑った。
「それじゃ、今日から真知子って呼ぼうかしら?」
「あら、本当?なんだか嬉しい!」
「本当?そんじゃそうしよう!…真知子」陽子が呼ぶと真知子は『はい!』と返事をした。
「真知子、真知子真知子~!おめでとう!」陽子は真知子に抱きつくのだった。

― そして引越しの日。陽子は真知子と相手の男性、秦野の部屋に招かれた。部屋はこざっぱりと物が少なく、真知子の説明したとおり広くはなかった。
「はじめまして、丸山陽子と申します」陽子は丁寧にお辞儀をして挨拶した。
「秦野康彦と申します。今日はわざわざありがとうございます」
秦野と自己紹介した男性は緊張しながら陽子に挨拶をした。
「本当に何もないでしょう?」真知子が可笑しそうに陽子に質問した。
「ええ、本当に」陽子は笑いながら返答した。

「真知子をどうかよろしくお願いいたします…秦野さんは幸せ者だと思います。私が男性だったら真知子をきっとお嫁さんにしたいもの!」陽子はチラリと真知子を見た。
「そうですって。よかったですね?」
「はい。光栄です」
するとラジオからまたも育子が演説する様子が流れてきた。
「みなさん!聞こえますか!?ここ東京から日本中の、いや世界中の女性たちにメッセージを送ります」相変わらず大勢の聴衆に囲まれているようなざわつきも聴こえた。
「女性たちよ!予期人生を!!」育子が大きな声で呼びかけると“おおおおお”と歓声があがったのがラジオからでもよく聴こえる。


【おひさま 第122話(8月23日放送) 感想・レビュー】

真知子さん…結婚してしまいした。
いや、したかどうかはまだ不明なのですが、とにかく同棲することになったようです。
父親はよく許しましたね。
これで春樹兄さんは出る幕がなくなってしまいました。春兄さんは、どこかで生きていると思っていたのですが…残念です。
育子の街頭演説にも驚きましたが、陽子が真知子さんの事を呼び捨てにするのも驚きました。ああいうのって最初って凄い照れますよね?