NHK朝ドラマ おひさま 121話あらすじ&感想

【おひさま 第121話(8月22日放送) あらすじ】

― 昭和25年(1950年)春、丸庵は本当のおそば屋さんに戻った。3歳になった日向子もお客に挨拶できるまでに成長していた。

― その1年前のある夜のこと、徳子(樋口可南子)と道夫(串田和美)は陽子(井上真央)と和成(高良健吾)と向かい合っていた。
「お父ちゃんから話がある」徳子が陽子と和成に言うと道夫が嬉しそうに話し始めた。
「ようやっと蕎麦もちゃんと手に入る様になってソバ屋らしくなってきた。2人が外で働いてくれているおかげだじ。そうでなきゃ仕入れもできなかった。本当に感謝してるだで、な?」
「うん」徳子は道夫の確認に頷いた。
「どうしたんだよ急に?」和成は笑いながら質問すると道夫は落ち着かない様子でテーブルにあったせんべいを取ろうとした。がすぐに徳子に手をはたかれる。

「…あぁ、いや、まだちと早いのかもしれないけど皆で店で働かないか?皆で家族四人ぜ?」と道夫は和成と陽子に切り出した。
「やっぱり、昼間2人だと大変ですか?忙しくなって来たし…」陽子が申し訳なさそうに言うと
「いやいやいや、それは大丈夫だ」と道夫かぶりをふった。
「父さん、そんじゃなんで?」和成が道夫に真意を聞こうとすると徳子が答えた。
「んふふふ、寂しいんだよ。あたし達、一緒にいたいんだあんた達と。2人じゃ寂しいよねって話してるんだよね。そうしちまうと、またちぃと貧乏になっちまうかもしれないけど家族4人で働きたいんだ。うちで商売をやってる人間が一番仕合せなのはずーと一緒にいられる事だろ?そんだからさ一緒にいたいんだ」

「…ちょっと見切り発車かもしんねーけど、やっちまうか!な?陽子?」和成は
「はい!やっちまいましょう!」
「本当かい!?ありがとう!!」
和成と陽子が快く了解してくれたので徳子と道夫は目に涙を浮かべて喜んだ。
「何言ってんだよ!よろしくお願いします」和成と陽子は頭を下げた。
「4人でがんばろう!」4人は互いに喜び手と手を取り合った。そうして握手していると日向子の泣く声が聞こえた。
「おかあさん、どこ?」
「ほら、和成さんが4人でとか言うから日向子、怒りましたよ?」と陽子は和成に言った

― 再び、時は戻って昭和25年春。
陽子が勤めていた食品会社に陽子は教え子の石井恵子と共にいた。
「いろいろとご迷惑をおかけしたのに本当にすみません。どうかよろしくお願いいたします。」そういって陽子は隣に立っている恵子について頭を下げた。
「石井恵子です。宜しくお願いいたします」恵子(石橋杏奈)は緊張した面持ちで竹内(野間口徹)と田所(紺野まひる)に自己紹介をした。
「いくら代わりの人って言ってもまだ16じゃねぇ…」竹内は履歴書(?)を見ながら言った。
「算数もそろばんも勉強していますから!」と陽子は太鼓判を押したが
「そうは言ってもねぇ…」竹内は相変わらず険しい顔は変わらなかった。
すると隣にいた田所が竹内に構わず口を開いた。
「仕事ができれば何歳だろうと関係ないと考えます」
「いやいやいや、でもねー簡単な仕事じゃねーし…」竹内は田所の言う事に異論を唱えたが田所は構わず恵子に机に座るよう指示した。そして一冊の帳簿とそろばんを恵子に渡した。
「そんじゃ、ここの合計を出してくれる?」

恵子は指示された帳簿を渡されたそろばんで計算しはじめた。3人は静かに見ていた。
「できました」恵子は計算を終え合計金額を書いた帳簿を田所に渡した。帳簿を受け取った田所は確認の為に計算をし始めた。

「あってるだ」田所は恵子の計算に間違いがないことを確認した。そして恵子を採用する事に不満そうにしていた竹内に
「やってみますか?」と質問する。
「…いやいや…あははは」竹内はまさかといった感じで苦笑した。
「私は働いてもらうのに全く問題ないと思います。社長も現場に任せると言ってるだ」田所は笑顔で陽子と恵子に伝えた。
「あたし…あたし…。ここで働いていいんかいね?」
「よろしく」
「よろしくおねがいするじ!よろしくお願いいたします!…陽子先生!」恵子は田所に頭を下げた後、陽子に抱きついた。
「陽子さんよりも仕事ができるようになるようになるかもしれないわね。私が鍛えてあげる!一人前の経理さんに。そうすればお給料は上がるし、どこいったって働ける。わかる?」
「はい!」恵子は嬉しそうに元気よく返事をした。
「厳しいよ?」
「はい!よろしくお願いします!」
こうして石井恵子は食品会社の経理を担当する事になったのだった。

その頃、茂樹(永山絢斗)は受験に3回落ちていた。この頃くらいから誰も受験の話に触れない様になっていたが茂樹は安曇野にできた運送会社で働きながら勉強をしていた。

― 丸庵では陽子がその日の売上を計算していた。昨日より売上がいいと道夫は喜ぶ。
「どうだい?陽子、月の合計は?」和成が質問した。
「合計するとちーとばかり赤字ですね…このままいくと月の売り上げが2万円くらいで…2,000円程度の赤字ですね」陽子が説明した。“まだ我慢だね”と4人は明るく励ましあった。

―翌日、職人が丸庵の柱に電話を取り付けている。日向子はあれなに?と和成に聞いた。「あれはね、電話だ。遠くにいる人とお話し出来るんだよ」
「安曇野のおじいちゃんや重にいちゃんと?」
「まだ向こうにはないからね」陽子は日向子に教えた。
「試験終わったじ。もう使えるだい!」電話をとりつけた男性が言った。
「陽子!知らせて!いろんな所に!」徳子は嬉しそうに陽子に命じた。
「はい!それはもう。出前の注文がどんどん入りますよ〜」
「これで忙しくなるといいだでね」

4人は新たに丸庵に取り付けられた黒電話を嬉しそうに見て期待を膨らませていたが電話は鳴る気配をみせなかった。
「はぁ…じゃあ、仕事するか」と電話が鳴らない事に残念がる道夫が立ち上がった瞬間、ジリリリ!!と取り付けたばかりの黒電話が鳴った。4人は初めて鳴る電話に慌て、誰も出ようとしない。
「陽子!アンタ、アンタでなさい!」徳子は陽子に電話に出るように命じた。
「看板娘なんだからアンタでなさい!」道夫もパニックを起して陽子の事をアンタと言う始末。
「…もしもし!」陽子は緊張しながら電話にでた。


【おひさま 第121話(8月22日放送) 感想・レビュー】

黒電話…懐かしい。
私も子供頃、黒電話でしたね~。最近ではリサイクルショップとかで見ますね。
さて、恵子ちゃんの再就職も決まり、陽子も食品会社を辞めてしまいましたね。恵子ちゃんは経理を目指していて、それが実現されましたね。うーん、つまり恵子はもう出番なしかな?たぶん、田所&竹内も陽子が丸庵で働きだしてしまったからもう出番なしかも。もう少し見たかったな~2人のかけあい(笑)
今週のタイトルは『ひなたの夢』ですが一瞬『ひなこの夢』って読めてしまい、「どんだけ成長したんだよ」って思ってしまいました(笑)