NHK朝ドラマ おひさま 120話あらすじ&感想

【おひさま 第120話(8月20日放送) あらすじ】

― 昭和23年(1948年)1月
陽子の元に親友、筒井育子から長い手紙が届いた。手紙には東京の様子、物不足、仕事のことも書かれていた。育子は仕事の様子を小さな出版だしお給料も安いけど今は忙しくて楽しいと綴っていた。陽子はそんな育子の手紙を読み、育子はやっと自分の場所を見つけたんだなと喜ぶのだった。

2月になり、茂樹の松本への医学専門学校への受験が控えていた。
「茂樹、どうだ?」受験を目前に控え勉強していた茂樹に父、良一が質問した。
「まあ…頑張ってます」
「そうか、長い戦いだな。がんばれ」
「…いや、合格してしまう可能性もあるので…受ける前から長い戦いというのはちょっと…」
「そうかそうか、それは失礼。…で、どうなんだ?」改めて良一は聞いた。
「ありえません!断言できます!」茂樹は合格できないと力強く言った。
「なんだそれは(笑)」良一はそういって春樹の写真を見て隣の部屋に移った。
茂樹は良一の座っている位置を確認するとノートに挟んでいた育子からの手紙を読んだ。

『記念すべき第一回目の受験、頑張ってください!何回まで受験は続くのでしょう。まさか一回で受かろうなんて考えてないですよね?でも世の中何が起こるかわからない。頑張って。茂樹君へ  育子』

「茂樹さんだろ!さん!」茂樹は小さく手紙にツッコミをいれた。
「なんか言ったか?」隣の部屋にいた良一が茂樹に声をかけた。
「いえ!」茂樹は慌ててなんでもないと良一に返事をした。
「なら、いいんだ…茂樹・さ・ん!」
「…え?」茂樹は良一の言動に戸惑ってしまう。

― 茂樹は松本で受験を終えた帰り、丸庵に寄った(と勝手に解釈)
陽子、和成、徳子、道夫は茂樹を囲んで楽しく夕食をとっていた。
「…あのぅ、どうして誰も試験はどうだったか聞かないんでしょうか?」茂樹は恐る恐る質問した。あははと皆は笑ってごまかした。妹である陽子は茂樹に質問した。
「で…どうだった?」
「まったく駄目でした!」茂樹は即答し頭を下げたので陽子は呆れる。すると横に座っていた和成が茂樹を励まそうと笑顔で口を開く。
「大丈夫!なれますよ。何年かかってもいいじゃないですか?」
「…ありがとう。和成さん…まだ試験の結果は出てないんです」
「すみません」和成は慌てて謝罪した。

「あのぅ…何年くらいかかりそうなんですかね?」徳子も恐る恐る質問してみた。
「日向子と同級生になってしまったりしてね(笑)」陽子が横からチャチャを入れた。
「シャレにならないからやめろ」と茂樹は陽子を注意したが一同が驚いて茂樹を凝視している視線に気づいたので
「…いえいえ、本気で言ったわけではなくて(笑)」と訂正した。
茂樹のお猪口にお酒が注がれたのを見て陽子は指摘する。
「いいのかしら受験生がお酒なんて」
「いいんだよ、大人なんだから」茂樹は応戦した。
「受験か~懐かしいな~」
「悪かったねいまだに受験していて」
「そんなつもり言ったんじゃありません」
「あ、そうですか!」
「ええ、そうですよ」相変わらずの2人に周囲は笑ってしまう。
そして茂樹は徳子たちに勧められて料理をかっこんだ。
その相変わらずの食べっぷりをみて陽子は、茂樹が帰って来た日のことを思い出していた。

― 安曇野の須藤家では良一が一人酒を飲んでいた。
そして紘子と春樹の写真を見て呟いた。
「この家が須藤医院になる日は来るかな。ゆっくりでいいいから。茂樹を応援してやってくれ」

― そんなある日の夜、閉店した丸庵に生徒、恵子とハナが勉強をしにやってきた。するとその後に親友の相馬真知子が安曇野の飴屋、村上堂の女将カヨと旦那貞夫を連れてやってきた。
「突然、すみません。私、案内役なの」
徳子と陽子は突然の村上夫妻の訪問に喜んだ。
「村上堂さんにお邪魔していて、まだ日向子ちゃん達、起きているのかなって…連れてきたの」と思いつきでお邪魔した事を真知子は打ち明けた。
徳子は、陽子が教師をしている間、村上堂でお世話になった事について礼を言った。
カヨは日向子の元に行き「覚えているかい?安曇野のおばあちゃんだよ!」と嬉しそうに日向子に話しかけるのだった。

貞夫(村上堂)と道夫(丸庵)は、初対面だがお互いに職人で苦労してきたという立場から親近感をお互いに持っていて、直ぐに打ち解け商売の話をし始めた。
「あ、そうだ!面白いもんがあるんだ!」と道夫は貞夫を厨房の奥に連れて行ってしまう。

「陽子さん…突然、ごめんなさいね」と真知子は謝った。そして隣にいた恵子とハナに気づき
「生徒さん?…かわいい。あ、カヨさんの一番の目的はね」
そう言って真知子はカヨが来た理由を話し始めた。

― 陽子は、恵子、ハナ、そしてカヨの勉強をみることになった。いつもは陽子の部屋で勉強するが生徒3人+真知子、陽子と5人なので丸庵の1階で勉強会は行われた。
「勉強したかっただよ!おら!」興奮してカヨは教科書を開いていた。
「同級生だね。よろしくお願いします。あ、私は後輩か、よろしくお願いします。先輩!」カヨは隣に座っていた恵子とハナに話しかけた。
「カヨさん!口はいいから手を動かしましょう!」陽子はカヨを注意した。
「はい、陽子先生」
その時、ラジオから『続いて、飯田小太郎とオクトパスでよき人生をです』というアナウンスが聴こえてくるのだったが、また誰も気づかないのだった。

― 昭和25年、日向子も大きくなり、丸庵は本当のお蕎麦屋さんになっていた。丸庵がお客さんに出す蕎麦に“こんにゃく”はもう混ざっていなかった。



【おひさま 第120話(8月20日放送) 感想・レビュー】

飛びましたね~。来週からは一気に2年後です。
日向子もすっかり“おいでなさんしー”と言えるくらいに大きくなり、丸庵で提供している盛りそばも凄い美味しそうです。

張り巡らされた伏線も徐々に回収され始めましたね。
お婆様のお助け券の利用と幼なじみ田中ユキちゃんはもう少し後なのでしょうかね。
それと気になるのは、ラジオから流れる飯田小太郎先生の名前です。
ひょっとして、英語を生かしてものすごい金持ちになってしまったのでしょうか。提供は~とか言われているし。

昭和25年にフォーカスってことは、茂樹兄さんは3年で合格したってことでしょうか…それともまだ合格してない?物語もいよいよ終盤に近づいてきたって感じがしますね。