NHK朝ドラマ おひさま 119話あらすじ&感想

【おひさま 第119話(8月19日放送) あらすじ】

― 前回の続きから。
「本当に申し訳ございません!」陽子は田所に対しても深く頭を下げた。
「そうだいね。本当に勘弁してくれねーか、仕事になんないね」竹内は再び不満を言った。
「申し訳ございません!」陽子は再び頭を下げ謝罪をした。
「…丸山さん、いい加減にしてもらえないかといったのは、貴方にではありません」田所は頭を下げている陽子に言った。
「…ほんじゃ、誰?」竹内は田所に質問した。
「貴方です!!何なんですか一体!男のくせにグチグチ文句言って…情けない!それでも男ですか!?日本の男はいつからそんな情けない者になったんですか!?」田所は怒りを爆発させたかのように竹内を一喝した。
「え?あ、いや…えぇ?」竹内は田所の変身振り驚いてしまう。
「なんですか!?ハッキリ言ったらどうですか?ぐちぐち言わずに…」
「いや、あのう・・・」陽子が申し訳なさそうに割って入ろうとするが
「貴方は少し黙ってなさい!!」と言われ“はい”と陽子も萎縮してしまう。

「しかしだいね…仕事に支障がというか…間違いが出るとやっぱしそれは…」
「丸山さんと赤ん坊が来て以来、3人が作成した伝票は全て集計いたしました。私の作成した伝票に計算間違いはひとつもございません。丸山さんの書類も計算間違いはひとつもございませんでした。竹内さん!貴方の書類の計算間違いは、一ヶ月で計45回!全部、私が直しておきました!」
「えぇ?…だけども・・・その間違いは…」竹内は原因は日向子だと指差そうとした。
「私がここに参りましてからの集計を申しますと竹内さんの間違いは月平均50!…つまり元々です。間違いだらけです!」
「あ、あの…」陽子はもう一度、田所と竹内の間に入ろうとするが
「もう少し、黙ってなさい!!!」とまたしても田所に注意されてしまう。

田所は自分の机にあった一冊のノートを取り出した。
「この集計結果、一年分ございますが・・・仮に専務に提出いたしますと私と丸山さんの二人でやった方がよいという結論になろうかと思います。・・・いかがいたしますか?」
「はは…はははは…」竹内は顔をひきつけて笑うしかできなくなってしまう。
「おかしくありませんが?」田所は凄い剣幕で睨んだ。
「いやいや…あれだいね、可愛いね~。日向子ちゃん~」竹内は、ソファで寝ていた日向子に向かって笑顔で言った。竹内の豹変振りに「ハハ…」と苦笑する陽子。

「では、今しばらく提出は控えさせていただきます」田所は竹内に言った。
「はい…よろしくお願いいたします…はは…あはは」
「おかしくありませんが!?」田所は物凄い剣幕で言った。
「はい。すみません!…そうだ!商店街におやきの店が出たの知ってます?ちょっくら買って来ようかいね?おやつにね?ね?」
「…いえ、そんな」陽子は遠慮するが『恐れいります』と田所は深く頭を下げた。
「…いってくるだいね」そういって竹内はおやきを買いに行った。

「あの・・・ありがとうございました」部屋に二人きりになると陽子は田所に頭を下げた。
「勘違いしないでくれや。私は貴方が仕事をちゃんとする人だから言ってるだい。それにいつか言ってやろうと思っていたのでいいきっかけになっただいね」
そして、そろばんをはじきながら田所は陽子を見ずに質問した。
「ご出生の前の日に祝言だったそうだいね?」
「あ、…えぇ」突然の質問に陽子は若干驚いた。
「私も同じだったいね…私の旦那様は帰ってこねかった…」田所は寂しそうな表情で小さく言った。陽子は何も言えず頭を深く下げることしかできないのだった。

「買って来ましたー!」竹内は“おやき”を誇らしげに掲げて帰ってきた。
陽子の目が涙で潤んでいる事に気づき言葉を失うが
「私が泣かせたわけではありませんから!」と田所は強い口調で説明する。
「…食べましょう!」と竹内が言うと田所が勢い良く立ち上がった。竹内は完全にびびってしまい。「ごめんな。嫌いかね?」と田所の機嫌を伺った。
「いえ!大好きです!」田所は強い口調で言った。
「うふふ…お茶を入れてきます」そんなやりとりを思わず笑ってしまう陽子。
「私も一緒に!」田所が陽子に声をかけた。
陽子が笑顔で礼を言うと田所は初めて笑顔を見せた。

― 陽子が帰ると厨房では和成、徳子、道夫が忙しそうに働いていた。
「また蕎麦が少し手に入ったんだよ。明日から6割」と和成は陽子に説明した。
「本当ですか?嬉しい!」陽子はこんにゃくの割合が減っていくことが幸せに近づいていくことのように感じて喜んだ。
「そろそろ名前を変えてみるかいね?こんにゃく蕎麦じゃなくて…こんにゃく入り蕎麦?」徳子が提案するが“変わらないだろ?”と道夫と和成がツッコミを入れた。
「そうだ!今日はお土産が!…会社の近くにおやきのお店ができたんで、ちーとだけ!」と陽子は3人の口におやきを押し込んだ。
“ごめんよ!”お客が入ってきたが、全員口の中におやきが入っていてなかなかしゃべれなかった。4人がはしゃいでいたため、その時ラジオから聴こえていた『提供は飯田小太郎とオクトパスで"よき人生を"でした』というアナウンスには誰一人気づかないのだった。

― 陽子は、教え子だった恵子とハナに勉強を教えていた。休憩時間になり二人は鞄から包みを取り出し陽子に差し出した。包みを開くと白い新品のハンカチが出てきた。
「こないだ、二人ともお給料日だったよ。二人で出し合って買ったんだ」と恵子とハナは陽子に説明した。陽子は二人が自分の家にお金を入れていることをしんぱいするが
「だって月謝払ってないし…だからコレが月謝の替わりだいね」と二人は笑顔で応える。「ありがとう。先生、大切にするね。大切に。嬉しい」陽子は目に涙を浮かべ教え子達のプレゼントを大事に包みにしまうのだった。

そして二人は、女性達の間で洋裁が流行っていて自分達も習ってみたいと言い出す。
「洋裁かぁ…それは先生、教えてあげられないな~」陽子は残念そうに二人に言った。
「うん、知ってるだよ!」二人は笑顔で陽子に返事をした。
「そうよね…うん?うーん?」陽子は二人を睨んだが、あることを思いつく。
― そして数日後、望月先生(梅沢昌代)の指導に陽子、徳子、ハナ、恵子が集まっていた。
「今日は本返し縫いをやってみるだね。みんな針と糸は手元にあるね?」望月は質問した。
「はい!さあ、可愛い洋服つくるよう!」徳子は物凄い張り切っていた。
「丸山さん、ちーとは出来るようになっただね?」望月は陽子を褒めた。
「前はそんなひどかったかいね?」徳子は望月に質問した。
「ヒドイなんてもんじゃ…。でも嬉しいよ。教え子にもう一度教えてくれなんて言われてね」
― 丸庵の厨房に立つ徳子と陽子。二人共いつもと違い割烹着を着込んでいた。
「いいかい?今日から少しずつ蕎麦を教えていくからね。アンタは、戦争中に嫁に来て本当の蕎麦屋をまだ知らない・・・でももうすぐだ!もうすぐ丸案は本当の蕎麦屋に戻る。
今のうちにちーとずつ覚えていこう。いいね?」
「はい、よろしくお願いします。」陽子はソバの打ち方を習い始めたのだった。


【おひさま 第119話(8月19日放送) 感想・レビュー】

今日のおひさまは、本当に面白かったです。
いつも面白いんですが…なんか痛快と言うか…とにかく輪をかけて面白かったです。
というのも前半のシーンで、普段物静かで台詞がほとんど無かった田所さんの態度が豹変するところ、その竹内氏と陽子の顔が可笑しくて可笑しくて。腹かかえて笑いましたよ。二人が即答するところなんて最高。やっぱり、皆さん凄い役者さんなんですね~。