NHK朝ドラマ おひさま 117話あらすじ&感想

【おひさま 第117話(8月17日放送) あらすじ】

「結構残ったね。…儲かったね」徳子は残った蕎麦を見ながら嬉しそうに言った。
「しかし、あんまし食わなかったな〜」結局、ほとんど食べられなかった蕎麦を道夫は思い出していた。

「私、思ったんです。仕方ないんだって…あの人達、アメリカという異国から来た訳ですよね?私も本で知ってるだけですけど、国が違うと食べるものも全く違う訳ですから、あの人達がすぐに馴染めなくても仕方ないんじゃないかなって」陽子は笑顔で説明した。

「例えば、私達がアメリカに行ったとします。向こうに行って、町の食堂に入って産まれて初めてのものを口にしたとします。向こうの人にとってはとっても美味しいものでも私達はすぐには美味しいとは思えないんじゃないかなって…あれは、だめですよ。私達日本人は残したりしません」陽子は怒った表情をみせた。
「あれはダメだよね〜失礼だね」徳子もバンと机を叩き食べ物を残した事に怒った。

「アメリカか…どんなもの食べてんのかなぁ、どんな生活しているのかなぁ?」道夫がそう呟くと陽子は“ちょっと待ってて下さいね”と自室に戻り、一冊の本を持ってきてみんなの前に広げた。アメリカ人らしき家族が冷蔵庫の前でパーティのように食べ物を食べている絵が載っていた。

「こんな感じらしいですよ…これ、冷蔵庫みたいです」陽子は一際目立つ冷蔵庫の絵を指差して説明した。
「でっかいねー。こんなに食べるかいねー」徳子は感心した。
「電気で冷やすらしいですよ」徳子は更に感心した。

「こいつ(蕎麦)だけど、どう使うかい?…無くなったらまた使えなくなるで」道夫は残った蕎麦を見ながら尋ねた。
「お父ちゃんはどう思う?」徳子は道夫に質問した。
「俺はバーッと作って、うんまい蕎麦をバーッと出して…そう思ってる。和成はどう思う?」道夫は和成に意見を求めた。

「…俺は勿体無いと思う。父さんの気持ちはわかるよ。うんまい蕎麦をちーっとばかり出したいって気持ちは。でもさ、それを我慢した方がいいと思う。ちゃんと蕎麦を出せる日まで」和成はゆっくり言葉を選びながら自分の考えを述べた。

「うーん…」道夫は納得できないという表情を浮かべたが和成は提案した。
「こんにゃく麺の中に少し混ぜて出さないか?そうしたら蕎麦の風味も味わえるし長く出せるし、大勢の人に食べてもらえるしね…我慢だよ。父さん」
「うーーん…こいつがかわいそうだじ」道夫はポツリと言った。

― 夜、自室で陽子と和成だけになったときに和成が静かに言った。
「…父さんの方が正しいんだよ。そば打ちとしては父さんの方が正しいんだよ。俺はなりきれてないのかもしれないな〜」

「カズさん、お店、出たいんじゃないですか?…大丈夫ですよ?外で稼ぐ仕事は私、がんばりますから」
「いいんだ、今は未だ。俺は急がない。必ずいい方に向かうって信じてるだいね」
陽子は和成の考えに笑顔でうなずいた。

一方、徳子と道夫の部屋では…道夫が肩を落としていた。
「はぁ…あいつの方が正しいんだよ。和成の方が」
「そうかいね?」徳子は寝る支度をしていた。

「あいつ…ちゃんと大人になってんだな。いつの間にか」
「本当だね。和成も今じゃお父ちゃんだしね。なんで、そう言ってやんなかったのさ?」
「そりゃ、おめえ、父親の意地っていうか…」
「面倒くさいね、男は」徳子が道夫に近づいて言った。

― 翌朝、道夫は不機嫌そうに和成に質問してきた。
「蕎麦とこんにゃくの割合はこれくらいでいいのか?」
「え?…まだ考えてないよ」和成は突然の質問に驚いた。しかし、父道夫がコンニャク麺に蕎麦を混ぜてつかう和成の案に賛同してくれたと知り、和成は嬉しくなった。

― 陽子の職場では、竹内が出かけて陽子と田所の二名だけとなっていた。すると別の部屋から陽子が呼ばれた。陽子は“ちょっくら行ってきます”と部屋を後にした。

田所が部屋に独りになると突然、日向子が泣き出してしまう。
とりあえず日向子の様子を見ようと席を離れ、日向子の顔を覗き込む。
すると陽子が帰って来たので慌てて席に戻ろうとするが転んでしまう。
「どうかしました?」戻ってきた陽子は田所に質問するが
「…どうもしません」と田所はますます不機嫌になった。

― 須藤家では『市長選、相馬剛三氏圧勝』と書かれた新聞を良一が読んでいた。茂樹は医学専門学校に入学をするため、独学で勉強を始めていた。すると
「こんちわー。煮物をこさえたよーもってきたよー」
ものすごい上機嫌なタケオの母、宮本はハルが鍋を持って入ってきた。
鼻歌など歌っているので良一は「なんかいい事ありました?」と尋ねた。
「わかっちまったかい?」ハルは嬉しそうに答えた。
「実はよ!…ちょっくら待っててな。本人呼んで来る!」そう言ってハルは出て行った。

― 丸庵では、店の様子を外からジロジロ見ていた女性が席に座っていた。徳子は“お待たせしました”と蕎麦をテーブルに運ぶと女性はゴツン!とお辞儀をしてテーブルに頭を打ってしまう。そして、運ばれてきたコンニャク蕎麦を食べるのだった。
「いただきます。うんまい!」

― 須藤家ではハルがデレデレした息子のタケオを連れてきていた。
「…そうか、タケオ、嫁、もらうのか?」と茂樹がたずねた。
「エヘヘヘヘ…すみません」タケオはデレデレしながら答えた。
「おめでとう、タケオ君!」良一が祝福してもやっぱり「エへへへへすみません」とデレデレするタケオだった。

― 陽子は丸庵に帰ってきて戸を開けた。“お帰り陽子~”と徳子が厨房から声をかけた。陽子という単語に何かを感じ取ったか女性は陽子のほうをジロリ。
陽子はこの女性と目が合い『おいでなさんしー』と声をかけたが女性は、ジーッと蕎麦を食べながら陽子を睨むのだった。


【おひさま 第117話(8月17日放送) 感想・レビュー】

タケオ、凄まじいデレデレ顔でしたね。銀歯見えてるし(笑)
たぶん…いやかなりの確率で、丸庵で蕎麦を食べている女性はタケオの奥さんなんでしょうね。なぜか陽子にライバル心を燃やしてますが…その経緯もわかるんでしょうかね。

にしてもタケオ君、結構久しぶりの登場ですね。野菜をたくさん持ってきた時以来?この人が出てくると一気に笑いを期待してしまいます。つーか嫁さんもかなりのキャラクターだとお見受けしました。