NHK朝ドラマ おひさま 115話あらすじ&感想

【おひさま 第115話(8月13日放送) あらすじ】

― 前回の続きから
陽子はケイコ(石橋杏奈)と木村ハナ(土屋太鳳)を自室にあげ
「よく来てくれたね~。どうしてた?元気にしてた?」と歓迎する。
「はい!ハナは、自転車工場で車輪をこさえてる!寮が恵子ちゃんの工場の近くで、こないだ偶然バッタリ会ったんです!」と元気にハナは応えた。
「ハナちゃん…足、どうした?」陽子が引きずっていた足について質問する。

「オラ、失敗しちまって・・・安曇野にさ、アメリカさんが来ただよ。あのジープとか言う車で。皆、何か貰おうと集まっていて…オラも急いで行ったんだけど…もう帰るところで、慌てて走って。車の前に飛び出しちまって…」
「ぶつかったの?」
「うん、でも、そん時、あんまし痛いと思わなかったし、英語でいろいろ聞かれたんだけど、わかねーし。それよりオラに沢山くれたのが嬉しくて(笑)」とハナは嬉しそうに話した。

「後で痛くなって来たんだけど…ずっと我慢していたんだけど…歩くのも辛くなってきて、そしたら母ちゃんがお医者様に連れて行ってくれて"骨が曲がっちまってる"って言われただ…あ、それでね、畑仕事は偉いから工場に勤める事にしただよ!」

ハナは終始幸せそうにコレまでのいきさつを陽子に話した。すると隣座っていた恵子が
「ハナちゃん、工場で優秀だって表彰されたんだってよ!」と説明した。
「へぇー!えらいね!がんばったんだね!」
「見てくれるかい?陽子先生!」ハナは持っていたカバンの中から一枚の表彰状を陽子にみせた。
陽子は表彰状を観ながら「えらいねーハナちゃん」と褒めた。

「オラ、働くの好きだで!勉強も好きだ!陽子先生の授業大好きだった!」と明るく言った。陽子はうんうんとニッコリうなずいた。
「私も大好きだった!」恵子も陽子に言った。

そして二人は、当時使っていた教科書をカバンから出し、今でも大事に持っていると陽子に言った。
「そうね、全ての基礎というか本を沢山読む事は大切な事よ。でもただ読むだけでハナくていろいろ考えることが大事。先生の本をこれから一冊ずつ貸します。読むのは急がなくていいから読んでどんなことを感じたのか考えたのかそれを書いてみて」

陽子は、部屋にあった大きな箱から数冊の本を出した。
「正しい読み方をしようとする必要ハナい。恵子ちゃん、花ちゃん、が感じた事考えた事、それだけでいいの。本を沢山読む人はね、お友達をいっぱい持っている人と一緒。
お友達が沢山いるといろんな人の気持ちがわかるでしょ?みんなそれぞれ違う。
本も同じ。ここにはいろんな人の気持ちが詰まってる。だからお友達が増えるのと同じ」
陽子が言うと二人は“はい!”と笑顔で返事をした。陽子は出した数冊の本をテーブルの上に出し二人に選ぶように言った。

「どれにする?」「迷っちまうね」2人はケーキを選ぶかのように本を嬉しそうに選んでいた姿をみて陽子は嬉しくなった。そしてそれぞれ紙に名前を書かせた。
「そんじゃ、勉強を始めよっか。今日はハナちゃんが来てくれたので世界の事について学んでみようと思います」
こんな風にして当時の学校で教えられなかった事、新しい社会の事、世界の事、いろんな事を教えていった。しかし、陽子自身も教えるために勉強する必要があったため勉強しながら勉強したという感じだった。

― 陽子はいつものように日向子を抱いて出社した。陽子がオフィスに入ると田所良子(紺野まひる)が既に仕事をしていた。
「おはようございます!」陽子が挨拶をすると
「…おはよう」と田所は目も上げずに挨拶をした。

すると今度は竹内(野間口徹)がオフィスに入ってきた。
陽子は挨拶をするが竹内は無視をした。帳簿やそろばんをつけ会計事務をしていく陽子だったが、相変わらず針のむしろ状態だった。それは仕方のない事だと思っていた…だからきちんと仕事はしようと思ったと陽子は振り返る。

「丸山さんー!ちょっくら来てくれー!」
廊下の向こう側から陽子を呼ぶ女性社員の声がした。陽子は部屋に置いていく日向子を心配したが田所に面倒をかけるわけにもいかないと“すぐ戻ります”と言い残し、オフィスを出て行った。

部屋に日向子と二人になった田所はチラリと日向子に目を向けた。その時、日向子の持っていた(和成制作)おもちゃが落ちてしまう。田所はそーっと机を離れようとしたとき陽子が帰って来たので慌てて席に座わりなおした。

「すみませんでしたー」陽子は田所に謝ったが、すぐにまた呼ばれてオフィスを離れる事になってしまうのだった。

― 丸庵では、相変わらずコンニャク麺を出して細々と営業していた。そんなある日の事、スーツを着込んだ一人の男性が閉店後の丸庵を訪れていた。
「この通りだ!」と役場の助役(つまみ枝豆)は頭を道夫と徳子に下げた。
「松本で一番の蕎麦が食いたいって言うんだよ!松本一番と言えば丸庵さんだで!」助役は説明するが“そうですかねー”と徳子は涼しい顔で興味がないという感じで聞いていた。

「あ、蕎麦はこちらで調達するだでな!」男は補足すると道夫は面白くないといった感じで嫌味を言った。
「そんな簡単に調達出来るかい?アンタ達は…?蕎麦屋に融通できねーっていうのに…」「まあ、そういいなさんなって。進駐軍さんの希望なんで仕方ないだろ」
「そりゃ、わかってるけどねー…」
「頼むだじ!この通りだ!」助役の男は再び頭を下げた。

3人のやりとりを横で難しい顔で聞いた和成は、にこりと笑い言った。
「やるか?父さん。信州の蕎麦を食わせて、グッドテイストって言わせよう!」

すると徳子も道夫も笑顔になり
「そうだね!やるかいね!?」とやる気を出す。
「という事でいい蕎麦が手に入るならということで引き受けたい。そうでないならお断りします…あ、それから他の材料も頼みます。手に入るだいね役所なら?庶民二は入らないけどね」
和成は助役が困った顔したのを確認すると陽子に笑いかけたのだった。


【おひさま 第115話(8月15日放送) 感想・レビュー】

ハナちゃん、なんて逞しい…(泣)
その前に連れて来るっていた友人はケースケではなかったんですね。続々と当時の教え子が出てくるってことは寛太やケースケも大人になったバージョンが出てくる?

さて、陽子の勤めている会社の田所さん。
なんか憎めない性格の片鱗が出てしまいましたね。
ちょっとコントっぽっかったし。…でも今日の台詞は“おはよう”だけでした。