NHK朝ドラマ おひさま 112話あらすじ&感想

【おひさま 第112話(8月11日放送) あらすじ】

― 前回の続きから
陽子、真知子、育子の3人は、店の入り口を見て慌てて隠れた。
それは女学校時代の恩師、望月先生(梅沢昌代)が村上堂にやってきたからだ。
「…あんた達、なんで隠れるだいね?」望月は、冷静に尋ねると3人は笑って『そっかいいのか』と机の下から出てきた。
「ご無沙汰しております。望月先生…つい反射的に(笑)」
「この店で会ってから何年になるね?懐かしいね!」と望月は嬉しそうに当時の事を思い出した。それは3人が下校の最中に望月に見つかった出来事だった(参照:おひさま21話)
「先生は、まだ安曇女学校に?」
「いや去年退職したいね。今は細々と家で洋裁の教室などをやってるだいね」と望月は幸せそうに答えた。
「ご苦労様でございました」と陽子が頭を下げると
「いいえ。須藤さんは裁縫ひどかったね、忘れられないわ」と望月は陽子の当時の様子を素直に言った。
「そんなことは…」と反論しようとしたが横にいた真知子と育子が“おほん!えへん!”と咳をしたので“すみません”と頭を下げた。

「校庭は全部畑にされてしまってね~あんた達がいたころが筋が通っていて好きだった。あんた達は、いいときに女学校に通っただいね」と望月は3人を見た。
「本当にそう思います」「本当にそうね」と3人は当時を楽しかったと振り返った。

「私、オクト…飯田先生に助けていただいたんです」と陽子は危なくオクトパスと言いそうになったが間一髪の所で言いなおした。
「へぇーあの“イイダコ”がね。やるもんだいね」望月は感心しながらサラリと言った。「イイダコ?そう呼んでいたんですか?」
「いないときには女の先生の間でね。あんたたちはなんて読んでたんだ?」
「…オクトパス。…英語でタコです」
「それじゃ同じだいね!」
「先生達の方が直接的でヒドい!」3人と望月は飯田の話で大いに盛り上がった。そして陽子は帰ろうとした望月に提案した。
「今、乾杯する時だったんです。先生も是非!乾杯をしてください!」
「新しい門出なんです。是非」と真知子。

すると部屋の端で聞いていた女将のカヨが
「なんだい?おめえさん達、乾杯するのかい?おめえさん あ・れ・」
と貞夫に何かを持ってくるように指示した。
貞夫は、“おう!”と喜んで黒い液体が入ったビンを人数分持ってきた。
「アメリカで大人気の飲み物…その名もコーラ。特別サービスだ!」貞夫は満足げに言った。

「それでは…陽子さん乾杯のご発声をお願いします」育子が楽しそうに丁寧な口調で言うと陽子もそれにならい
「おほん。では僭越ながら…乾杯の音頭をとらせて頂きますのでご唱和ください!
女性達よ!あ!男性も!よき人生を!!!乾杯!!」と乾杯の音頭をとった。

一同はコーラを一口飲むと、初めて飲むその不思議な味に驚いた。
「ん?どうだい?うんまいか?」貞夫は嬉しそうに皆に尋ねたが
「なんだいね?…貴重でもなんでもこんなもの飲めるかいね!」と望月は怒ってしまう。

― 須藤家の縁側に陽子の兄、茂樹と育子は二人で座っていた。
「そっか。行くのか…」
「うん、いくよ」茂樹の問いに照れくさそうに小さい声で育子は答えた。
「俺もさ、医者…目指してみるよ。無茶で何年かかかるかわからないけど…」
「何年かで、なれるかいね?」育子は意地悪そうな顔で質問した。
「何年かじゃなくて十何年?」茂樹は苦笑したが育子は『いやぁ~』と首をかしげた。
「…何十年?そんなにはかかねんよー(笑)」
薪割りをし始めようとする茂樹に育子は言った。
「しかし、全く女っ気ないんだね。茂樹さんは…どうなんだろ?そんなんで医者目指すなんて言ってさ」と嬉しそうに言った。
「…悪かった・な!」と茂樹は面白くなさそうに薪を割った。

「ま、あれですよ。いつかさ、そうだな~茂樹さんがおじさんかおじいさんになっても独りでいたらさ、そんときは、あたしが面倒見てあげるよ」育子が笑いながら言うと茂樹は「はあ?」と眉をしかめた。
「良かったね。こんないい女にこんなことを言ってもらえてさ。幸せだ!」
「ふざけんな。逆だ逆!跳ねっ返りがいつになっても貰い手がなくてお婆さんになったら俺が引き受けてやるよ」と茂樹は言い返したが二人は思わず笑ってしまうのだった。
「お爺さんになっても受かってなかったりして(笑)」育子がイタズラっぽく口にすると「ありえるな…それ(笑)」と茂樹も笑うのだった。
そして育子が『ありがとう』と頭を下げた。茂樹も『こちらこそ』と頭を下げた。二人はこうして別れ、そして育子は東京へ旅立ったのだった。

― 数日後、須藤家
「なんだ?話というのは?」父、良一は呼び出された茂樹に質問した。すると陽子が『
おじゃましまーす』と日向子を連れて須藤家にやってきた。良一と陽子はすっかり日向子の話で盛り上がってしまう。

『えへん!』二人の話がキリがないので茂樹は大きく咳をし制止させた。そして仏間の春樹の写真をチラリと目にやると意を決したように喋りだした。
「お父さん!陽子!…あの。…あきれるというか驚かれるというか…」
「何がだ?医者になる事か?」良一は、茂樹が言いだす前に質問してしまう。
「あれ!?お父さん?…気づいていたんですか?」茂樹は驚き良一に尋ねた。
「ああ、ずいぶん前からな」良一は涼しい顔で打ち明けた。

茂樹は驚かそうとして失敗した事を悔やんだが、陽子は『いいじゃない私が驚いたんだから』とフォローしてくれたので納得した。
「私が生きている間にはなれるのか?」と良一が茂樹に質問した。
「なれます!…たぶん。なので長生きして下さい!日向子~応援してくれよ~」

「…希望的観測だな」良一は静かに呟いた。


【おひさま 第112話(8月11日放送) 感想・レビュー】

まさかの望月先生の登場!
いやー、意外でした。っていうか望月先生って、それほど出てないから一瞬『誰やねん!』って思ってしまいました(笑)
ま、大人になると昔厳しかった先生でも、なんつーか楽しく思い出話ができるんですね~。あとコーラってこの時くらいに日本に入ってきたんですね。やっぱり最初飲んだときは違和感があるんでしょうね。

育子は東京へ行ってしまいまいたのでしばらくお休みですかね。育子の両親の理解は得られたんでしょうかね。とにかく、育子と茂樹はなんか初々しい関係になりつつ、次の進展は東京から帰って来てからですね。
※ブログ記事が下書きのままで更新されてませんでした。すません。