NHK朝ドラマ おひさま 110話あらすじ&感想

【おひさま 第110話(8月9日放送) あらすじ】

― 陽子は教え子達に全員に手紙を書いた。

寛太君、お元気ですか?寛太君たちが卒業してから3年が経ちました。
どうしていますか?私は教職から離れる事になりました。
でも先生はずっとみんなの事を忘れません。
今、どうしているのか教えてくれると嬉しいなと思います。

手紙を書きながら当時の授業を思い出していた。
あの子達は今、どんな夢を持っているのだろう。そしてこの子はどんな夢をもつんだろう・・・日向子自由に夢を持てるといいなと陽子は思うのだった。

昭和22年の春、世の中は少しずつ落ち着きと希望を取り戻していた。
ある日曜日、陽子は丸庵の手伝いをしていた。
丸庵では、こんにゃく麺など作れるものは、何でも作って客に出していた。

徳子は注文された料理を陽子に渡しながら
「日曜はいいねみんなで働けて。店もちっとは忙しいし」と笑った。

すると奥で働いていた道夫が恨めしそうに
「これで蕎麦さえあればなぁ」と言った。
「父さん、それは言わない約束だろ」と和成が道夫をたしなめた。


夜になり、陽子は日向子を抱きながら和成に言った。
「なんか、両方の気持ちがあるんですよ・・・私」
「両方?」和成はオウム返しで尋ねた。

「辛かった時の事を忘れてしまいたいという気持ち、未来の事だけを考えて全部忘れてしまいたいという気持ち…でも、本当に忘れてていいのかなって…だんだん、少し忘れていく自分がちょっと怖いんです。なんだか最近、とっても前の事のように感じる事が・・・亡くなった春樹兄さんの事やいろんな人のこと。なんだかそれがヒドく無責任というかなんだか急に後ろめたくなるんです」

陽子の真剣な話を和成うんうんと頷きながら聞いている。
「どう思いますか?和さんは?」
和成は、ちょっと考えてから答えた。
「簡単な答えで申し訳ないけど…忘れずに幸せになりたいよね?」
陽子は笑顔になり、「そうですね」と同意した。

「明日からだね?」和成は陽子に質問した。
「すみません、よろしくお願いいたします。」
「がんばって。陽子先生」

― 翌朝、4人で朝食をとる丸山家。
「いただきます」
「陽子ちゃんは日向子の分もしっかり食べないとな!」道夫は笑いながら陽子に言った。「・・・といっても何にもないけどな」和成は道夫の真似をして言った。
道夫、和成、陽子は笑ったが、徳子だけはボーっとしてしまっている。
「お義母さん、どうしましたか?」隣に座っていた陽子は徳子に質問した。
「う、ううん。・・・今日からだね。陽子」徳子はなんでもないといった風に取り繕い陽子に確認する。
「あ、はい、よろしくお願いします」陽子は元気よく返事をした。
「陽子ちゃん、ガンバてな!」道夫は陽子に声援を送る。

「はい、ありがとうございます!」陽子が道夫に言うと
「はい!ありがとうございます!・・・陽子の真似(笑)」と徳子が言った。

「…なんだろ。陽子の真似。・・・急に和成が家を出たときのことを思い出しちゃって・・・」徳子は急に涙を流してしまう。そして
「難しい事はわかんないけどさ、平和はいいね。平和はいい」と言い聞かせるかのように言うのだった。そんな徳子の様子を見ていた陽子は

「これで蕎麦さえあればあればなぁ~ 父さん、それは言わない約束だろ! すみませんねー」と道夫と和成の真似をしてみせた。
「また俺のまねだね?」
「俺も入ってるだろ?」道夫と和成は二人同時に楽しそうに陽子に突っ込みをいれた。
「すみません」陽子は謝ったが、徳子は嬉し泣きで涙が止まらなくなってしまう。

― 陽子は、昼間、食品会社の経理の仕事を手伝う事になった。会社を選んだ理由は子供連れでも構わないといってくれたからだ。

「今日からね、一緒に働いてくれることになった丸山陽子さんだに。みんな仲良くし手遅れや。」責任者らしき男性が日向子を連れた陽子を社員2名に紹介した。

「丸山です。赤ん坊のことはなるべくお邪魔にならないようにしますのでどうかよろしくお願いいたします」
陽子は、申し訳なさそうに自己紹介をした。
男性社員と女性社員は、無愛想によろしくお願いしますと陽子に言った。

陽子は、印刷したり忙しそうに業務をこなしていた。となりのソファの上で寝かせしていた日向子が『あ~』と笑ったので、陽子は日向子に微笑みかけた。
それから真向かいに座っていた女性社員が自分を見ているのに気づき、目をやると女性社員は、面白くなさそうに仕事に戻るのだった。

夜になると陽子は、閉店した丸庵の後片付けをしていた。すると一人の作業着を着てきた女性、石井恵子が入ってきた。陽子と恵子は再会を喜んだ。

陽子は自室に恵子を招きいれ、勉強を教える体制を整えた。
陽子は用意したプリントを恵子に渡し言った。
「今日は新しい単位について勉強するからね。まずは先生が用意したこの問題をやってみようか?」
恵子は嬉しそうに陽子の用意した問題にとりかかる。
「分からない事があったら何でも聞いてね」陽子は優しく恵子に言った。

この日から陽子の新しい暮らしが始まった。



【おひさま 第110話(8月9日放送) 感想・レビュー】

あれよあれよと記事をアップするのが夕方になってしまいました。
毎日、昼頃までになんとか時間をみつけて!って思っているんですが・・・

陽子先生、再就職しましたね。
新しい職場の男性職員は、最近よくドラマでお見かけする方ですよね?
SPってドラマでも全編にわたって活躍してた。
新しい職場、なんだか起こりそうな雰囲気がプンプンですね。