NHK朝ドラマ おひさま 103話あらすじ&感想

【おひさま 第103話(8月1日放送) あらすじ】

「おはようございます」陽子は学校へ行く途中、日向子を預けるため再び飴屋の村上堂にやってきた。
「待ってたよ~早よ!こっちこっち!!」と女将のカヨと主人の貞夫が嬉しそうに出迎えてくれた。
「ちょっとだけね、お蕎麦が手に入ったの。うちの義父が打ったお蕎麦・・・いつもお世話になっているので召し上がって下さいって」と陽子はカバンから蕎麦を取り出した。
「義父がね、商売の材料が手に入らなくて“しんどい”けど一緒に頑張りましょうって」「嬉しい言葉だいね。ありがとうって伝えておくれや」同じ職人の貞夫は嬉しそうに言った。

― 陽子は、毎日、日向子を連れて来る和成やカヨ(たまに親友の育子)の助けを借りてなんとか教師生活を続ける事ができていた。

― そんなある日
和成が丸庵に帰宅すると陽子の学校の荻原校長が続けて店に入ってきた。
「突然申し訳ございません」と校長は和成に一礼する。
「校長先生って・・・陽子の学校の?」店の奥から徳子が出てきた。道夫も厨房から姿をあらわし挨拶をした。
「いつもいつも陽子がお世話になっております。こっちは主人です」
「こちらこそ。校長の萩原です。」荻原は丁寧に挨拶をした。

「丸山先生はまだお帰りではない?」荻原は和成に小声で聞いた。
「娘を預かってもらっている所に寄ってからなので今日はまだです・・・もうすぐ帰って来ると思うのでお掛けになっておまちください」和成は緊張した面持ちで促した。
「・・・ではちょっと失礼します」と校長は隅の席に座ると徳子がお茶を持ってきた。

「今日は何か?」和成は恐る恐る萩原に質問した。
「あ、いえ・・・あの、お帰りなられたら・・・」
「すみません。たぶん、ご迷惑をたくさんお掛けしているだろうなと思いまして・・・申し訳ありません」萩原が口ごもったので和成は内容を察し頭を下げた。
「もうしわけございません。」徳子と道夫も和成に習って頭をさげたので荻原は、困惑してしまうのだった。

― 「ありがとうございました」陽子は村上堂に日向子を引き取りに寄っていた。
「何いってるだよ。楽しませてもらってるだよ」と女将カヨは嬉しそうに言った。
「陽子ちゃん。こんなんだけど、みんなで食べておくれや。」と貞男は水飴が入った瓶を差し出した。陽子は遠慮をしたが
「食べてもらいんだよ、あんたんとこのお義父さんさんにさ!」と
「会ったことねーけど、仲間だと思ってんだよ俺は」とカヨと貞男が言うので陽子はありがたく飴を貰い村上堂を後にした。

― 「すみません、遅いですね。いつもの汽車だとそろそろですけど・・・」
夜も更けたので丸庵の“のれん”を下ろした和成は、校長に謝った。
「どうぞ校長先生。召し上がって下さい。」と徳子は和成考案のコンニャク蕎麦を萩原に出してきた。
「せっかく、おいでいただいたんですから是非!」
「・・・ありがとうございます。じゃ、いただきます。」萩原は一口食べた。
「アハハハ!うまいです!」萩原は笑って褒めたので道夫達は満足げに喜んだ。

― 外が騒がしくなり、サイレンがなったので慌てて一同は店の外へ出てみた。
すると大きな煙と炎が上がっているのがみえた。夜なのに空は赤く染まり大火事であることが丸庵から容易に想像できた。
煙の方角が駅の方角ということで和成は慌てて走り出した。
そこへ通りがかった道夫の友人2人が「ひでえもんだよ!大火事だよ!」と説明した。道夫は、二人を店の中に入れ、手当をした。その姿を複雑な表情で萩原は見ていた。

その時、丸庵の扉が開き和成と陽子が入ってきた。
「無事だよ!陽子も日向子も!」と和成。
「言ったろ!大丈夫だよって」道夫達は若干煤で汚れた陽子と和成を暖かく出迎えた。

陽子は店の奥に立っていた萩原に気がつき驚いた。
「ご無事でなによりです。」萩原は丁寧に頭を下げた。
「どうされたんですか?」陽子は心配になり校長に質問したが
「帰りに寄ってみました。お話ししたい事があったんです。・・・今日は止めましょう。急ぐ話じゃありませんから」と返答するのだった。

「父さん!大勢の人が帰れなくて困ってる。ここで休んでもらおうよ!炊き出ししないかい?」和成は思い出したように道夫に提案した。
「やろう!ありたっけ作ろう!」道夫と徳子は喜んで賛同した。
「私も“ちっと”ありたっけの物を持って来るよ!」と節子が言い、4人は準備に取り掛かろうとした。

「あの!!私にも手伝わせてもらえないでしょうか!?」
萩原の意外な申し出により陽子達は一瞬、固まってしまうが萩原は続けた。
「お願いします!・・・私、静岡なんですが、実家が焼けまして・・・その時私、家にいられなくて、ですから何もできなかったんですよね・・・何かお手伝いでも。お役に立てないと思いますが・・・」と事情を説明した。
「・・・そうかいね。そんじゃ、ぜひ!」と徳子は快くお願いをするのだった。

― こうして丸庵では大勢の帰れなくなった人やけが人を店にいれ、手当てをしたり味噌汁を振舞ったりしていた。萩原校長が背広を脱いで一生懸命手伝っていた姿を見て“ちょっぴり苦手な校長先生だったけど、この人も同じ時代を生きて来た人なんだな”と思う陽子だった。

― 丸庵にいた大勢の人達が帰宅し、徳子達は後片付けをしていた。萩原はテーブルを拭いていた。そこへ陽子の実父の須藤良一と兄茂樹が慌てた表情でやってきた。良一と茂樹は丸庵で陽子、日向子、丸庵の皆の無事を確認するとほっと一息ついた。すると背広を着終わった萩原が
「では、私はこの辺で・・・」と早々に店を出ようとした。

陽子は慌てて良一に校長を紹介した。
「校長先生!・・・こちら、学校でお世話になっている萩原校長です」
「それはどうも。須藤と申します。」良一は頭を下げた。
「父と兄です」陽子は二人を紹介したが「これはどうも」と萩原は頭も下げずに挨拶をするだけだった。

徳子は気まずい空気を察した皆に座るように促したが
「・・・いや、私は本当に失礼します・・・ご苦労様でした」と校長は頑として帰ろうとした。「こちらこそ、すっかりお世話になりました。」
「助かりました。」徳子と道夫は手伝ってくれた事に頭を下げた。

萩原は、陽子に「また学校で」とボソッと言うと丸庵を出て行った。
校長先生は何を話しに来たか心配になる陽子だった。


【おひさま 第103話(8月1日放送) 感想・レビュー】

萩原という校長…謎です。
どういった人間なのか、サッパリです。

丸庵ズに影響されて改心みたいな流れなのかな?って思ってんですが、寺脇パパに対するあの態度・・・それに「また学校で」と不吉な台詞。
難しいキャラクターです。
丸庵は気に入ったけど、須藤一家は気に入らない的なものなのでしょうか?
そういえば、反陽子キャラのダンカン先生はまだいるんでしょうかね。