NHK朝ドラマ おひさま 102話あらすじ&感想

【おひさま 第102話(7月30日放送) あらすじ】

―(前回のつづきから)陽子は、日向子をお願いしようと村上堂という飴屋を訪れていた。

「今日だけ何とかお願いできないでしょうか!?お願いします!この通りです!」
「陽子ちゃん、ありがう。オラ達の事思い出してくれて」と飴屋の女将カヨ(渡辺えり)と主人、貞夫(斉木しげる)が礼を言った。

陽子は背中におぶっていた日向子を降ろし、カヨに預けた。
「お昼に行っておっぱいあげて、ココに連れて帰って学校終わるの待ってればいいんだね?」
「本当にすみません。・・・お昼時って・・・?」店の忙しさを気にして恐る恐る尋ねた。
「別に特に忙しいわけじゃないから大丈夫だ。心配しなくて。それに対して売る物もねえしな(笑)」村上堂のご主人が笑って言った。

「ほんだから大丈夫だよ。ほら、早く行っておいで、陽子先生!」カヨは笑顔で陽子を送り出した。陽子は店を出たと同時に目に涙が溢れてしまう。

― 学校の職員室に着くと同僚で恩師の夏子先生が
「どうした?何かあった?・・・涙の跡があるわよ?」と尋ねてきた。
「いえ、大丈夫です」陽子は何でもないというような表情をしてみせた。

― その頃、飴屋村上堂ではカヨが客に日向子を嬉しそうに紹介していた。
カヨは、貞夫が日向子の様子を見に来たことに気がついた。
「何、サボってるダニ?(笑)」
「うるせぇー(笑)」幸せそうに日向子を見る貞夫。
こうして二人は楽しそうに日向子の世話をするのだった。

― 「重かったでしょう?」日向子を連れてきたカヨを陽子がすまなさそうに尋ねた。
「うん、重いもんだね」カヨは、意外そうに陽子に言った。
「こんなに小さくても1貫5百もあるのよ?」
陽子は慣れた手つきでカヨの背中から日向子を降ろした。

― 宿直室で陽子が日向子に授乳をする姿をカヨは隣で見ていた。
「よく飲むね。・・・生きてるんだね」カヨは、嬉しそうに言い、日向子に声をかけた。
「いっぱい飲んで、早く大きくなるんだよ・・・でもでもこんなに大きくなったら駄目だよ」カヨは自分の腹をさすりながら笑顔で言った。

すると夏子先生が宿直室に入ってきた。
「・・・飴屋さんですよね?・・・村上堂さん?」夏子はカヨに確認するように尋ねた。
「はい。・・・あら、こちらも先生だったかいね?」カヨも驚く。
「夏子先生も行った事あるんですか?村上堂?」陽子が尋ねた。
「ええ、ときどき。ニッキ飴が大好きなんです」夏子は笑顔で言った。

「・・・それで?」夏子は事情を陽子に尋ねた。
「・・・安曇野のおばあちゃんです。今日は日向子を預かってもらってました」
陽子は照れながら事情を話した。

― カヨは日向子を背負って飴屋に戻るのを夏子と陽子は見送っていた。
「なんとなく。・・・なんとなく判ったわ・・・」夏子が厳しい顔になった。
「甘えられる人には甘えなさい!あなたは、ちょっと真面目で頑な所があるから。わかった?」と言った。
「はい。夏子先生」と陽子は生徒に戻ったように返事をした。

― その頃、丸庵では寝込んでいる和成を母徳子が看病していた。
「そんな顔するの止めなさい!これから親やっていくんだろ?ずっと。今日くらいのことでそんな、なさけない顔してたらやってけないよ?・・・あんた、真面目すぎるんだよね~男の癖にクヨクヨするじゃないよ!?」
和成がブスッとしているのを徳子は注意した。
「・・・わかったよ」和成は、めんどくさそうに応えた。

「そんな顔をして陽子を迎えるんじゃないよ?わかった!?」
「・・・わかりました」
「そんじゃ、笑ってご覧!」徳子は注文した。
「いやだよ!」
「ふふふ、恥ずかしがらないでも良いよ!」徳子は息子をからかった。
「勘弁してくれや!解りました!有難うございます!!」
和成が降参したので『解ればばいい』と徳子は得意そうに部屋を出て行った。

徳子が部屋を出て行った事を確認すると笑顔をつくるが、すぐに『はぁ・・・』とため息をつくのだった。

― 「おめえさん・・・ごめんな。うち、子供ができなくて」村上堂でカヨはすまなそうに貞夫に謝った。
「何、今更言ってんだ。バカじゃないか?」貞夫は鼻で笑った。
「こんくらいの孫がいてもさ・・・」とカヨは続けようとするが
「いいじゃねーか。こうやって夫婦仲良くやってんだからよ」と貞夫は遮った。
「陽子ちゃんの旦那はさ、たまに風邪をひいてくれるといいな」と2人は笑った。

すると陽子が学校から帰宅し、村上堂に戻ってきた。
「本当にありがとうございました!助かりました!!」と感謝した。

陽子は日向子を受け取り背中におぶると、どこか名残惜しそうな顔をしている二人に
「・・・カヨさん、おじさん・・・またお願いしても・・・いいですか?」
とゆっくりとした口調で二人の気持ちを確認するように尋ねた。

「うん!勿論だよ!!ありがとう!ありがとう!」と陽子の心遣いに二人は何度も礼を言うのだった。
「お礼を言うのはこっちですよ?(笑)いいねー日向子、こんなに可愛がってもらって幸せだね」陽子は抱いていた日向子に言った。


― 陽子が日向子を背負って丸庵に戻ると丸庵の店先で和成が待っていた。
「おけえり!陽子」と和成は笑顔で出迎えた。
「ただいま、和さん!」陽子は幸せそうに返事をした。


【おひさま 第102話(7月30日放送) 感想・レビュー】

カヨ&貞夫、大活躍じゃないです。しかし、切なくなってしまいました。
女学校編ではお笑い夫婦みたいな感じだったんですけどね。

さて、一方、和成君がどんどん面白いキャラクターになってきました。
最初、登場したてのころは“なんて爽やかなヤツ”って思っていたのですが、かなり笑いのシーンが増えてきたように感じます。なんか真面目だけど真面目すぎて面白いキャラ的な?

今週も幸せシーン満載でしたが来週はより加速しそうです。