【おひさま 第86話(7月12日放送) あらすじ】
タケオ(柄本時生)は「結婚祝いを持ってきた。結婚式のときにいなかったから…」と笑い、丸庵の表に停めてあるリアカーの上の野菜達を運び込んだ。
「オイラの畑の自慢の大根、人参、ごぼう、ねぎ…どれも美味ぇぞ!心をこめて作ってからな!」と徳子(樋口可南子)と和成(高良健吾)に説明した。
そして「じゃ!」とそのまま店を出て帰ろうとする。
徳子は慌てて「もうすぐ、陽子が帰ってくるから」と引き止めるがタケオは照れくさそうに遠慮する。しかし徳子は「こんなにたくさんの野菜を貰って…せめてお茶だけでも」と強引に引きとめた。
―丸庵の奥でお茶を飲むタケオに徳子は
「へぇ~陽子達が安曇野に越したときから…」とタケオの話を聞いていた。
「じゃあ、お母さんが亡くなられた時も?」
徳子に訊かれたタケオは、陽子の母、須藤紘子(原田知世)の葬式を思い出していた。
幼かったタケオは、陽子達家族が式後に笑っていたことを木の陰からみると「よかった」と安心して帰宅した。そのことを思い出し、思わず笑ってしまうタケオ。
そして、真剣なまなざしを和成に向け
「丸山さん、俺は陽子の母ちゃんが死んでから陽子を守ってやりたいって思ってきただ。俺が言うのも変だけど…どうか陽子、幸せにしてやっておくれや。太陽は雲が出てくると隠れてしまうから雲があったら吹き飛ばして欲しい。お願いするじ!…いやお願いします!」と深々と頭を下げるのだった。
そして和成の「わかりました」という返事に「ありがとうございます」と丁寧な口調で礼を述べるのだった。
タケオは空になったリアカーを引き帰ろうとし、ふと電柱に貼られていた選挙ポスターが目にとまった。
自分の気持ち、戦争、結婚祝い・・・全てにケリがついたことを
「終わった!今日から新しい時代だ!万歳!!」と喜ぶのだった。
周りの通行人もタケオと一緒に万歳をした。
―丸庵ではたくさんの野菜を眺めながら徳子は「惚れていたんだね…」と和成にタケオについて話していた。
和成も「・・・うん」と小さくうなづく。
「でも陽子は、そういうことには鈍感そうだからね」と陽子の事を笑った。
―安曇野から戻った陽子は「タケオ君・・・」リアカーをひいているタケオに少し驚いた。
「今、結婚祝いを届けてきた。いい人の所に嫁にいったな」とタケオは笑顔で祝福した。
陽子も「ありがとう」と笑顔で礼を言う。
そして陽子はタケオを「気をつけて帰ってね」と見送った。
丸庵に帰宅した陽子は徳子に「和成、ほらほら雲がないかい?」と陽子の体の周りに手で雲を作った。
陽子は「え?蜘蛛!?」と焦ったが「その蜘蛛じゃないよ」と和成。
そして徳子はタケオが結婚祝いを持ってきたこと伝えた。
その夜、陽子はタケオに手紙を書いた。
『タケオ君、丹精こめてお作りになった、たくさんの野菜をありがとうございます。幼い頃から見守っていてもらった気がします。遠くになってしまったけど幸せになります。』
―その頃の陽子は同じ母の夢をみるようになっていた。
遠くで母が笑顔で何を言っているか思い出せない陽子は朝、気分が悪くなってしまう。そんな陽子の状態を見た徳子は「陽子、子供ができたんじゃない?」と嬉しそうにお腹をさするのだった。
陽子は夢の母が「陽子、おめでとう」と言っていたことを思い出した。
【おひさま 第86話(7月12日放送) 感想・レビュー】
男、タケオ…遂にやりとげました(泣)
野菜は結婚祝いだったんですね…にしても、松本と安曇野はどれくらい離れてんの?って思ってgoogleMAPで見てみたら10kmくらいでした。
でもリアカーで10kmって凄いですね・・・そもそも陽子は安曇野までどうやって通っているんでしたっけ?
とにかく、今日のタケオは見事でした。
「お願いするじ!…お願いします!」って言いなおすところ、グッと来ました!
あとタケオと陽子が丸庵前で別れるシーンは、幼なじみだから言葉が少なくても充分みたいな空気がながれていて凄い良かったです。