―1946年元日
陽子（井上真央）は、和成（高良健吾）と丸庵の前に飾られた松飾を嬉しそうに眺めていた。しばらくぶりに飾られる松飾をみながら「今年はいい年になる気がする！そんな気がする！」と和成が力強く言った。
陽子は嬉しそうに「今でも充分幸せです。和さんが帰ってきたから。去年は悲しい事ばかりだったから…」と和成が帰ってきたことに改めて感謝する。
「陽子、そんな幸せで満足しては駄目だよ。もっともっと幸せにならねえと！」
と手を握って陽子に語りかける和成だったが、しばらく和成と陽子のやり取りを丸庵から覗いていた宮澤節子（白川由美）が「あの…お雑煮のようなものができたから…徳子ちゃんが呼んで来いって…」
と、すまなさそうに入ってきた。
そして節子は、「陽子ちゃん、もっともっと幸せになれるといいわね（ニコッ）」と陽子をからかい、店に入った二人を徳子（樋口可南子）が更にからかった。
道夫（串田和美）が『お雑煮のようなもの』を厨房から運んできた。少しの野菜とチクワが入っていて餅は入ってない澄まし汁のようなものだ。
5人揃うと「明けましておめでとうございます」と新年の挨拶をし、お雑煮のようなものを頂くのだった。道夫は「餅は入ってねえし、年越し蕎麦もねえ、正月って感じはしねえな」と口にしたがが徳子は「去年に比べたら天国だよ」と笑った。
すると店の戸が開き、二人の外国人が入ってきた。
英語で「ここはレストランか？」と質問してきた。陽子は、ビビリながらも「店は閉店している。」と答え、缶詰を差し出されると「何もいらない」と突っぱねた。
二人の外国人兵士は店を後にした。
初めて（？）見た外国人に「大きいね～」と感想を漏らす一同。
節子は「じゃ、陽子ちゃんは桃太郎だね」と再びからかった。
―安曇野
陽子の兄、茂樹（永山絢斗）は必要なくなった飛行機の資料や小さい頃に作っていた飛行機の模型を一斗缶で燃やしていた。
父、良一は安曇野の帝王と呼ばれる相馬真知子の父、相馬剛三（平泉成）の相手をしていた。剛三は新しく始める乗船場の仕事を良一が手伝う事になり上機嫌だった。
「須藤君、ここからだよ！私は今ワクワクしてるんだ！あほみたいな時代が終わった！」とお酒も入り、テンションアゲアゲだったが良一は「能力を買われ仕事を任されたのは嬉しいが、あんたのようにワクワクしないし、これを機に幸せになりたいとは思わない。それは解っていただきたい」と真剣な顔で訴えた。
しかし酒も入ってる剛三は「そういうアンタが好きだな～オッケー！オッケー！」と意に介さないような返答をしながら良一の肩に腕をまわす。
「本当にわかってんだろうな…」良一はただただ困惑するだけだった。
―宮本家（タケオ家） 宮本タケオ（柄本時生）は横になっていた。
タケオの両親、次郎（村松利史）ハル（角替和枝）は
「いつまでウダウダしているんだ！」と息子を叱っていた。
「うるせえな～正月くらいいいだろ！俺は今、空っぽなんだよ！」とタケオは反抗するも父、次郎には「うちには働かねー奴に食わせる余裕はねえぞ！」と言われ、母には「うちはお金が空っぽだ！」と揶揄されるのだった。
―丸庵に陽子の親友、相馬真知子（マイコ）と筒井育子（満島ひかり）が新年の挨拶にやってきた。2階の部屋に行くように陽子に言う和成だったが育子は「和成さんも一緒です。今日は和成さんを囲む会なんだから」と強引に連れて行く。
「新婚同然なんですよね～」などと真知子と育子は和成をからかっていた。
2階から漏れる4人の笑い声を聞いていた道夫と徳子は
「笑い声はいいね～特に若い女の子のは」と嬉しそう。
道夫は「でも、そろそろ和成のやつ、逃げてくるぞ」と予想する。
育子は「陽子の何処が好きなんですか～？」と和成を更にからかう。
和成は「えっと…その…」と口ごもり、育子は「無いんですか？」とたたみかける。
耐えられなくなった和成は「そうだ！ちょっとすみません！」とそそくさと部屋を逃げるように後にするのだった。
【おひさま 第82話（7月7日放送） 感想・レビュー】
タイトル、幸せの準備というだけあって、かなり幸せな内容でした。
寺脇パパは、再就職決まるし、重役っぽいし、茂兄ちゃんは飛行機燃やして前向きに生きる決心みたいな顔をしているし…陽子と和さんはイチャイチャ×6回だし（笑）
そんな中、3ヶ月間働かず、ふて寝をしているタケオ君。
ま、仕方ありません。失恋のショックで幸せの準備どころではありませんね。
そういえば、今日から始まるドラマ 『それでも、生きてゆく』。
茂樹役の永山絢斗の兄、瑛太さんと茂樹の兄春樹役、田中圭さん、そして陽子の親友、筒井育子役満島ひかりさんが出演するんです。かなりおひさまに縁のあるドラマですが、ちょっと内容は暗そうです…
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