NHK朝ドラマ おひさま 100話あらすじ&感想

【おひさま 第100話(7月28日放送) あらすじ】

― 前回からの続き
和成は、陽子を睨んでいた。
「恥ずかしい事なのか?俺のしている事は?」
「・・・そんな。・・・そういう意味じゃ…」
「どういう意味だよ。・・・陽子の言う、そんなことさせたくねーっていうはさ・・・旦那が赤ん坊背負って汽車に乗って、乳を飲ませる為に母親の職場に行くってことだよ?」

和成はなおも陽子に怒りをぶつけた。
「男が自分の家族の為に何かして、何が悪いんだよ?どこが恥ずかしいんだよ!?」

二階から和成の声が聞こえてきたことで徳子は目を覚ました。
「喧嘩か・・・初めてじゃないのかねぇ」
徳子は隣で寝ている道夫を見てふふふと笑った。

「・・・大きな声を出して悪かった」和成は謝ったが陽子は首を振った。
「俺はさ・・・決めたんだ。帰って来た日に君を見たときに・・・。俺は今日から自分の家族の為に生きようって・・・そう決めたんだ。たまたまなんだよ・・・俺が生きて帰って来た事なんて、運がちょっと良かっただけの事なんだ・・・」

ゆっくりした口調で和成は続けた。
「あぁ・・・ここで終わりか・・・なんて思う事は何度もあった。ただ運が良かっただけだ。当時の仲間達は帰ったら何がしたいって話で盛り上がって、みんなたわいの無いことを言うんだ。俺は言った『かみさんの笑った顔がみたい、そんだけでいいって』」

「・・・だからさ、陽子、俺は恥ずかしくなんかないんだよ。家族の為に生きられる事が俺は幸せなんだ。陽子と日向子のために俺はいきてーんだよ。そんだかさ、そんな風に思わないでくれよ。楽しくやってんだよ俺は。」
最後に和成は陽子に笑顔を見せた。

「ありがとうございます。・・・でも、私は怖いんです。・・・カズさんが優しすぎて。なんだか怖いんです・・・」
「・・・なにが怖いんだよ・・・陽子?」
「いつか遠くへ行ってしまうような気がして・・・怖いんです。大切に思って下さって、私は嬉しいんです。幸せだなって思うんです・・・でも、そう思うととなんだか怖く思うんです。ごめんなさいごめんなさい」と陽子は何度も謝った。
「陽子・・・俺はどこにも行かない。そんだから心配すんな。」と和成は優しく伝えるとコクリと嬉しそうに陽子は頷いた。

「・・・でも、和さん。もっとワガママになってください。もっと怒ってください。でないとすぐ図に乗って甘えてしまうから・・・お願いします!」ともう一度頭を下げた。

「わかりました。」和成も頭を下げた。
「はい、よろしくお願いします。・・・あ、でも、とっても怖いのは嫌です。」
「あ、怖かった?・・・ごめん。・・・ごめん。」和成は申し訳なさそうに謝った。
「・・・でもちょっと嬉しい。喧嘩したのも、怒られたのも初めてだったから」
「そうか、そうだったね・・・ごめん」和成はまた謝るのだった。

「おぎゃー!!」 その時、ベビーベッドで寝ていた日向子が泣き出した。
「どうした日向子?ごめんね?」二人は慌てて日向子の下に行き謝った。
「いい子だね・・・日向子は間がいいというか・・・終わるのを待ってたんだね?」和成は喧嘩が終わったところで泣き出した日向子を褒めた。

― 翌朝
陽子が日向子のおしめを替えている隣の部屋では和成と徳子、道夫、節子達が朝食を食べていた。
後ろを振り返り陽子を見て笑みをこぼす和成に徳子が笑いかけた。
「・・・夕べ、和成の怒鳴る声がしてさ・・・その様子じゃ、あんたの負けだね?」和成は、そんな事はないという顔を見せるが
父、道夫が「最後、どっちが謝った?・・・おめえだろ?」と嬉しそうに質問する。

和成は昨晩の事を思い出し、結局、最後は自分が謝っていたことを思い出す。
「・・・いや・・・・・・・・・・」
「アハハハ!!!」と顔に出てしまったことに一同は大爆笑。

「ちょっと待って!作戦だったこと!?」と和成は徳子に尋ねた。
「違うよ・・・女は自然とそういう風にするようにできてんの(笑)」
すると道夫がまたも嬉しそうに
「夫婦のありようが半ば決まったようなもんだな!ようこそ、父と同じ道へ!」と歓迎した。

「どうしたんですか?」おしめの取替えが終わった陽子が日向子を抱っこしてみんなが食べている部屋にやってきた。
「ん?別に・・・」と和成はぶっきらぼうに答えた。
「和さん!そろそろお時間です」

陽子にせかされ、丸庵を出た二人だったが店の中からはまだ徳子達の笑い声が聞こえていた。
「どうしたんですか?」と陽子は和成と徳子達の笑いに興味を持ったが
「なんでもねーよ・・・行ってきます」と早々に家を後にした。

近所の呉服屋の安子が
「和ちゃん、おはよう!なんか歩き方がお父さんとそっくりになって来たね」と声をかけてきた。

和成は、ガックリと肩を落として、トボトボと出勤するのだった・・・。



【おひさま 第100話(7月28日放送) 感想・レビュー】

おひさまも遂に100回目を迎えました。
いやー100回も観てるって事って何気に凄いですね。
15分×100回=1500分=25時間 ・・・1日かかっても見られない分量です(笑)

さて、ケンカも無事に終わり、和成君、道夫ロードをまっしぐらって回でしたね。
夜、徳子が寝ている道夫をみたのは、徳子と道夫の最初のケンカを思い出していたのかもしれません。

それにしても和成の『楽しくやってんだよ、俺は』・・・なんて素晴らしい台詞なんでしょうか。
これって和成だからこそ言える台詞ですよね。
真知子パパが言ったら「・・・そりゃそうでしょうよ」ってツッコミを入れなくてはいけなくなります(笑)

そして、最後の和成が肩を落として出社するシーン、もうコントです(笑)
茂樹、タケオ、寺脇パパ、道夫のお笑い役4バックに加わった感じさえする記念すべき100回目でしたね。