優子の東京の教師・原口は用事ついでに寄らせてもらったと説明する。
原口は店先にある生地の質が高い事を指摘したので糸子はスッカリ気分を良くして原口を熱くもてなす。
一方、突然の原口の訪問に優子の祖母・千代は結婚の申込に来たのではないかと早合点をして心配してしまう。
原口は、熱弁を夜遅くまでふるい、直子の部屋で寝る事になる。
直子の絵に感動した原口は一晩中直子と絵について語り合うのだった。
原口に惹かれた直子は、自分も東京に行って洋裁を習いたいと言い出す。
昭和33年元旦、直子が同じ学校に通うことを知り激しく動揺する優子。
直子と同居するという事を嫌がる優子に糸子は首をかしげるが直子が静かに言う。
「姉ちゃんは…ウチの才能が怖いんや」
逆上した優子は家を飛び出し、表で思い切り涙を流すのだった。